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ssh1005 極端なことを問いかける [リテラシー・思考力]

<2017>

 2006年初出の記事の再編です。

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 今回も、思考力を鍛えるための有効な問いかけについて紹介します。

 問いかけのヒントとしては、「極端な」問いというのがあります。

 極端というのは、「ミもフタもない」「それを言っちゃあおしまいよ」「何もそこまで言わんでも」というような問いです。よく言う「究極の選択」もこれでしょう。
 他人にぶつければケンカの元になりかねませんが、自分に対してなら誰にも怒られません。

 たとえば、

・お金の儲かる仕事がしたい
 ←お金さえ儲かればいいの?
  高収入でやたらと忙しいのはOK?
  お金が儲かれば友達も恋人もいらない?
  結婚はしなくてもいい?
  稼いだお金を使う暇がなくてもいい?
  お金はたくさん入るけど他人から嫌われるようなのでも構わないの?
  
・どうしても○○大学に行きたい
 ←○○大学に行ければ他のものはなくてもいいの?
  ××大学からまあまあの仕事につくのと、○○大学を出てプータローになるのとどっちがいい?
  4浪でも◯◯大学?
  
・お金持ちの男と結婚したい
 ←お金持ちなら年寄でもOK?
  年収600万の20代と1500万の50代でも後者?
  お金持ちなら、海外でも辺地でも、友達が誰も遊びに来れないような場所に住むことになってもOK?
  金持ちならいくら浮気してくれても構わない? 少々というかずいぶん下品な例ですみません。
 しかし、「極端な問い」には、「やっぱりそれはイヤだ」というものをあぶり出す能力があります。
 だから、うまくぶつけて行くと、「やっぱり一番大切なのは友達なのかなあ・・・」なんてホンネが出てきたりするもんです。

 こういう問いかけは、自分に対してなるべく意地悪く構えた方がいろいろ思い付きます。自虐的というか、マゾというか。

 自分をいじめられるタイプの人は、小論文に強いのかもしれません。
  
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