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ssh1032 新しいモノに手を出すな  [教科学習]

<2017>
ssh31再録 初出2006年

 年末です。受験生にとってはセンター試験に向けて最後の追い込みの時期です。
 いくら小論が強くたって、センターで点が取れなければ勝負はかなりキツくなりますからね、やっぱセンターは重大です。
 本番直前というのは落ち着かないものです。初めて受験する現役生はもちろん、浪人生だからって落ち着いていられるってもんじゃありません。焦ります。イライラします。不安になります。当然です。

 で、人間、焦って不安になると、どうしてもいつもと違うことをしたくなります。受験勉強だと、何か今までにやったことのない新しい教材に手を出したくなります。今からやったって消化不良になるに決まってるって、わかっちゃいるけど落ち着かないから手を出したい。
 恐らく、高校の先生方も予備校や塾の先生方も家庭教師の先生も、
 今この時期に新しいモノに手を出すのはやめなさい、
 と強く言っているはずです。

 その言葉にウソはありません。
 理由はいろいろありますが、sshからお伝えできるのは以下のようなことです。
 
 ①本番で見覚えのある問題に出会って、しかもそれが解けない−こういう時の焦りが私はものすごく恐いんです。本番は誰しも緊張しますからね。今、ヘタに新しい教材に手を出すと、「見覚えはあるけれど解けない」問題を増やすことになります。

 ②これは①とある意味同じことですが、見覚えのある問題を少しでも確実にしておくことです。本番一ヶ月を切ったら、もう覚悟を決めるべきです。今から大幅な得点アップを夢想するよりも、今の力で取れる点数を確実に取れるようにするのが得策です。言い換えると、まるでわからないことを何とかするよりも、あやふやなものを確実にすることの方が効率がいいです。

 この時期の過ごし方のベストは、マーク問題の復習です。学校や予備校でマークの練習問題(マーク模試も含めて)をいっぱいやったはずです。それを、全部しっかりと復習すること、これに尽きます。特に今年の模試は今から全部見直す価値があります。解説書もあるし、そんなに時間は食わないはずです。模試の問題作成者は過去の出題傾向などを分析して本番の出題(つまりこの1月のセンター本番)を「当てる」ことを狙っています。模試は最高の対策教材です。

 受験生にとっては年末年始もへったくれもないでしょうが、そういう年末年始も、受験が無事に終わればいい思い出です。月並みですが、頑張ってください。
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