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ssh1034 やっぱり王道なんかない [教科学習]

<2017>
ssh35再録 初出2006年

 先日、子ども(当時小学生の3名)を連れて、書店に行きました。
 彼らのお目当ては、TVゲームの攻略本とマンガ。勝手知ったる店内で、一直線に狙いのコーナーへ走る小僧達を追っかけていくと、偶然そこは受験参考書コーナーと隣り合わせ。
 小僧達が本を決める間、最近刊行の受験参考書を一通り物色しました。

 参考書ってのはすばらしい。何がすばらしいって、タイトルがすばらしい。
 「2週間で完成!○○」「誰にでも書ける小論文」「カリスマ講師が教える△△」「わかりすぎる××」「これで完璧!□□」「これさえやればセンター50点アップ!」・・・
 ○○や××にはあなたの一番苦手な科目名を入れて下さい。あなたはすぐに参考書が欲しくなる。(念のため言っときますが上記の例はすべてフィクションです)

 こうなると、関係者の一人としては、一応見てみたくなる。で、「カリスマ」の字が踊ってる奴を数冊と、小論文関係のヤツを数冊見てみました。
 いや、どれもキチンとしたものでしたよ。中身は文句ありません。
 キチンとやれば、きっと力がつきます。
 だって、中身は高校や予備校の教科書・テキストとおんなじなんですから。

 ただ、さすが参考書は、あれこれ苦労して工夫して、何とか取っ付きやすくしようとはしています。
 でもね、今時の教科書も問題集も文法書も、みんなやってることです。
 まさか学校で買わされた文法書を一度も開かないで参考書コーナーに行ったりしてませんよね?

 さらに、何せ中身は高校3年分だから、分量がすっごく多い。すでにかなり勉強の進んでいる人でもないかぎり、2週間ってわけにゃあいきませんわ。私の2つ目の感想は、「時間がかかりそうだなあ。」中身がマトモで手抜きがない文、全部やるのはとても大変。

 で、私の最終的な感想は、これ。
 「この内容、何ヶ月かかけて授業で少しずつ先生に教えてもらうのが一番いいんだろうなあ。」

 誤解なきように付け加えておきますと、「この内容」=教科書の内容です。「先生」は著者ではなく、教えてくれる人、つまり、あなたの学校や予備校の先生です。

 決め手は教材じゃあないんですよ。
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