ssh55 礼儀作法はあまり気にしない〜面接直前アドバイス(4)

　面接というと、どうしても気になるのが礼儀作法の部分です。
　言葉遣い（特に敬語）、服装、挨拶の仕方、ノックやらおじぎやらの作法・・・。
　もちろん、礼儀作法はいい方がいいに決まってます。無礼な人間を積極的に評価する理由なんかありません。

　ただ、ここで勘違いしてはいけないのは、ssh54で述べたことです。

　いくら礼儀正しい、いい息子さんやいい娘さんだったとしても、それだけでは合格させるわけにはいきません。
　逆に、礼儀作法がイマイチで、結構ヘンな言葉遣いをしても、「コイツは使えるぞ」と思えれば合格の可能性大です。

　はっきり言ってしまうと、
　礼儀作法は、一番大切なものではない
　ということです。
　言葉遣いを気にして、自分の言いたいことが半分しか言えないくらいなら、少しくらい敬語をトチっても、言いたいことを全部言った方がずっといい。
　謙虚にふるまい過ぎて、相手に大した印象も残さず終わるくらいなら、少しくらい図々しくても、自分をしっかりと印象付けた方がずっといい。

　今も昔も、若者というのは、世間知らずで向こう見ずで失礼になりがちなものです。
　だからこそ、トシヨリにはできないような思いきったことができるんです。

　あまり細かいことを気にし過ぎるのはよくありません。
　そもそも礼儀作法というのは相手に対する気持ちを形にするためのものであるはずです。
　であれば、自分の面接のために貴重な時間を裂いて直に話を聞いてくれる先生方に、ありがたいという気持ちを持つこと。
　それだけで、十分に礼儀は尽くせるはずです。
　要は、気持ちです。

P.S.
　面接当日の服装について。
　制服のある学校は制服で行くんで、そもそも悩みもしませんが、制服のない学校（＆浪人生）だとあれこれ悩む人もいるようです。
　大学入試の場合、よほどとんでもねえカッコでない限り、服装を理由に落とすことはないようですが、それでもまあTPOっつーもんはありますし、第一、自分だけあんまし違ったカッコをしてると、気分的に「浮いて」しまって落ち着かなくなる危険があります。
　てなわけで、きちんとした服装をしてったほうがいいと思います。
　スーツを持っているなら、迷わずスーツ。ないという人は、どーせ高校を出たら正装用の服は必要なんですから、この際新調してもいいんじゃないでしょうか。もちろん高いモンを買う必要はないですが（ネダンで受かるわけじゃなし）。
　ま、ムリにスーツでなくても、例えば男子なら下はスラックスかチノパン（女子は茶か紺か黒系統のスカート）、上は白系統のワイシャツ（女子なら白ブラウスかカッターなど）にダーク色のブレザーでも組み合わせれば、十分ですけどね。こういうことを考え始めるとキリがないんで、スーツにしちゃう人が多いみたいですよ。