ssh190 The Lancet紹介 [おすすめサイト]
<2008>
今回は、医学科志望の受験生のためのおすすめサイトとして、ランセットのサイトを紹介します。
The Lancet com.
ランセットはイギリスの臨床医学専門雑誌(週刊らしいです)です。
最新記事は、「Promising Treatment for Psoriasis」。乾癬(かんせん)という皮膚病の治療法に関する記事です。
このサイト、医学最前線の情報を得るのに大変便利なんですが、難点が一つ。
当たり前ですけど、イギリスのサイトなんで、全部英語です。
しかし、これこそが、医学科志望学生にこのサイトをおすすめする最大の理由です。
医学科の小論文は、課題文が英語であることが非常に多いです。
それも、分量がハンパじゃありません。ものすごい語数です。
時間内に2回以上読み直すようなマネはほとんど不可能です。
べらぼうな語数の英文をスピーディーに読み、その大意をつかむ。
そういう能力がないと、試験は突破できません。
なぜこんな試験を課すかと言えば、それは、これが医師に必要な能力だからです。
医師は、多忙な仕事の合間をぬって、最新の医学論文(もちろん英語)も定期的にチェックせねばなりません。
1人ではやりきれないので、抄読会という当番制の論文研究会をやったりもしますが、しかし、長~い英文の骨子をスピーディーに理解する能力は、結局必要です。
The Lancet com.に挑戦するのは、そういう能力を開拓するのにうってつけです。
では、このサイトの使い方のお手本を。
1 サイトにアクセスする。
2 見出しから、自分の興味に合いそうなものや、最近特に話題になっている記事を選ぶ。
3 プリントアウトする。
4 まず、ざーっと目を通す。何だかよくわからなくてもいいから、とにかく最後まで目を通す。
5 大体こんなことが書いてあるんじゃないかな~ということを推測する(理解できればなお結構)。
6 知らない単語を辞書で調べる。(それでもなおかつよくわからない可能性も大)
7 3でプリントアウトした本文と、5と6をメモしたノートをセットにして、英語の先生に指導をお願いする。
8 一通り解説を受けたら、1へ戻る。何回も戻る。
かつてこのやり方で医学科に現役合格した生徒がいますんで、効果は保証します。
ただ、このやり方の最大の問題点は、指導する先生が相当大変だということでしょうね。
英語の先生で、しかも医学の知識も何とかついてこれそうな人でないとムリ。
まあでもこれは、あなたの学校の英語の先生方を見ていれば、頼めそうな人とムリっぽい人はわかるでしょうから、
頼めそうな人に頼みましょう。