ssh645 ネトウヨ君たちの絶望的なコミュニケーション能力 [マスコミュニケーション論]
<2013>
◆◆春香クリスティーン、靖国参拝に「ヒトラーの墓参り」発言 ネット鎮火せず、朝鮮日報も追随
(J-CASTニュース 12月29日(日))
安倍晋三首相の靖国神社参拝をめぐる、タレント・春香クリスティーンさん(21)の発言が物議を醸している。問題となったのは、参拝当日の2013年12月26日にテレビ番組で行った「もしもドイツの首相がヒトラーのお墓に墓参りをした場合、他の国はどう思うのか?」という発言だ。
12月28日には韓国大手紙「朝鮮日報」の日本語版でも「靖国参拝:日本のタレントの発言で物議」と報じられ、いまなお火はくすぶっている。
春香さんは12月26日の「情報ライブ ミヤネ屋」(よみうりテレビ系列)にコメンテーターとして出演した。この日のトップニュースは安倍首相の靖国参拝で、近隣諸国との関係悪化を懸念する論調で番組は進められた。
司会の宮根誠司さん(50)は「やっぱり隣国ですから、中国・韓国の歴史認識ってのは一致させたいのが理想」だとしながら、南スーダンでの内戦などを例にだし、春香さんに「隣同士で仲の良い国がどれだけあるのか」と問いかける。
それに対して春香さんは、「海外でよくこの問題と比べられるのが、『もしもドイツの首相がヒトラーのお墓に墓参りをした場合、他の国はどう思うのか?』という論点で議論されるわけですけれど、まあ難しい問題ですよね」と答えた。あくまで春香さん個人の意見ではなく、海外で「靖国参拝」と「ヒトラーの墓参り」が同列に扱われることがあると紹介したのみだったが、発言の一部がひとり歩きした結果、多くのネットユーザーから「英霊に対する侮辱」や「事実誤認がある」などと反発を浴びることとなった。
すぐさまネット上では批判がうずまき、春香さんのブログやツイッターは「炎上」した。ブログには抗議コメントが殺到したが、そのいずれも即座に削除されたことが火に油を注いだ。26日以降、現在まで春香さんはブログ・ツイッターなどで発言をしていない。
ネット掲示板「2ちゃんねる」では29日の現在もなお、「ヒトラーとか極端な例を挙げる必要ないからな」「『靖国参拝する日本人、外国人観光客、海外要人はヒトラーの信奉者も同然』と言ってるようなものだ」
などと、発言に対する批判が高まっている。(後略 太字はshiraによる)◆◆
ありがちなお話ですね。
ネトウヨ君たちは威勢はいいけどものすごい寂しがり屋さんたちで、自分たちは抑圧された少数派だとひがんでおるものだから、たまにこういうことがあると「◯◯ちゃんがボクをいじめたー!」と大げさに叫ぶボンボンのようにわめくのですね。現実にはこういう発言がTVに載ることはひどく珍しくて、ネトウヨ君たちは多数派のいじめっ子側のお仕事をしておるのですけど。
まあでも、それは今回の記事の眼目ではありません。
引用記事の見出し、デキが悪いですね。これではまるで春香クリスティーン自身がそういう価値観の発言をしたかのように誤解されてしまう。記事中にあるように、彼女はただ、海外にそういう見方があるということを述べただけ。
Yahooニュースはツイッターのコメントが紹介されるようになっているのですけど、それらがもう絶望的にひどい。
◆◆靖国神社には日本とともに戦ってくれた台湾の人や韓国人の英霊も多数、祭られている。その中には戦犯として処刑された韓国人の霊も含まれている。靖国参拝を批判するなら、もっと勉強したほうが良い。意味も知らずに騒ぐ韓国と一緒になるよ。◆◆
◆◆もうちょっと勉強してから発言するなりすればいいのにね。◆◆
◆◆バカだね。靖国参拝してから、発言してみろ。戦争で命落とした人たちの遺品や遺書よんで、同じ事言えるのか?◆◆
◆◆何かこの発言を見てドン引きしましたー。天才ぶってるけどホントは頭悪いバカ女。よくそれで本出せたわねぇ。◆◆
◆◆ヒットラーと日本国、家族、恋人の事を思いながら死んでいった日本の英霊達と比べるなアホ、外国人が。。◆◆
これらのコメントが、春香のブログにいきなり書き込まれたものであるなら、私は無視したと思います。TVでのやりとりはその場限りで流れて消えてしまっていますから、誤解する可能性は多いにある。
しかし、これらは、この引用記事に対するコメントなのです。
春香は、靖国を批判などしていません。ヒトラーと「英霊」とやらを比べてもいません。繰り返しますが、ただ、そういう見方があって、難しい問題だと述べた、ということだけがこの記事では紹介されています。記事の日本語をそのまま読めば、そうなる。勉強不足なのもバカなのもアホなのも、ツイートを書き込んだ側です。
ロクに相手のことを理解しようとせず、いきなり声高に威嚇しようとする。まるで橋下徹か石原慎太郎のようですけど、こういうのがカッコいいと勘違いしているとしたら、彼ら彼女らのコミュニケーション能力には絶望するしかありません。
以前、この種の人たちは自分に理解出来ないことに対してはOSがフリーズするように脳ミソが機能停止するんじゃないのかと思ってましたけれど、病状はもっと深刻なのかもしれません。
ひょっとすると、彼ら彼女らは、声高に威嚇すること「だけ」を目的にしていて、だから相手の意見は一生懸命「理解しない」ようにしている。勉強ができないのではなく、強固な意思を持って勉強を一生懸命サボろうとしている。
困ったもんです。
こういう困った人たちに熱狂的な支持を受ける宰相を持っているというのは、さらに困ったことです。類は友を呼ぶ、ということでしょうか。