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ssh1095 オーディオ大お手入れ会 [DIY記]

<2020>


 新型コロナウィルス禍で宴席やお出かけが難しい昨今であります。大変な時期ですけど、今までやろうやろうと思っていて手がついていなかった家の中のことをやるには都合がよろしい。不調が気になっていたオーディオ機器を徹底的に手入れすることにしました。


 CD-80は結婚前に買ったんで、もう30年選手です。今回初めて「開腹」してみたんですけど、まー重戦車のようなプレーヤーですね。構造体がいちいち頑丈で重たい。スイングアームのピックアップ部もダイキャストだし、サイドパネルなんか亜鉛ダイキャストで1枚1.5kgくらいあります。9万円で15kgのCDプレーヤーなんて二度と出ないでしょう。大事にしなきゃ。

 大奮発して購入したPM-14SA2も気がつけば15年選手。新品のころはネジ1本緩めるのもためらってました。高かったっすから。しかしまあこのくらいのお歳になると気楽に開腹できます。
 まーしかし高いだけあってゴージャスですねえ。内部はフルに銅メッキ、どこもかしこもピッカピカに輝いてます。銅はシールド効果があるので高級機器はよく銅メッキをするんですが、このアンプ作った人は銅フェチですね。
 PM-14SA2は7~8年前からトランスの唸りという病気を発症してます。リスニングする上で気になるほどの音ではないのですが、こういう症状はない方がいいに決まってます。
 トランスの唸りの原因はほとんどがアンプそのものではなく外部に原因があります。AC電源に余計なDC信号が混じって電源を濁してしまっていると発生しやすい。電源を濁すのはたいてい家の中の他の家電品(特にデジタル機器)です。
 で、まあ、私もいろいろ疑ってチェックしてきたんですよ。パソコン・ゲーム機・スマホ・ソーラーパネル・暖房機器・TV・冷蔵庫エトセトラエトセトラ。でもどれとも因果関係がないんです。トランスの唸りが止まった時にどれかのスイッチが切れたということもない。仮にどれかが原因だったとしても、家の中で現在使っている機器はどれも必要があって使っているものばかりで、私のオーディオ道楽のために使用を止めるわけにはいきません。
 というわけで電源対策は諦めました。今回の開腹で、せめてトランスの防振防音対策くらいはできないかなと考えたのですが、それもやめときました。シロウトが手を出すのはかなり怖い部位ですし、アンプは発熱がすごいので妙なことをやると故障どころか発火の危険だってあります。
 TC-K222ESGについては5年前にキャプスタンベルトとファンクションベルトをDIY交換して再稼働させまして、DIY記としてLHR91としてアップしてあります。
 今回K222ESG不調の原因を探るべくいろんな方のサイトを調べまくり、古いデッキの修理を専門に行っているAudiolifeという千歳市の業者のブログ記事に行き着きました。おかげでK222ESGは治ったんですが、どうもここの方がLHR91を読んだらしく、こんな記事をアップしています。私のDIYはしょせん下手の横好きシロウト仕事ですからまあ仕方ないんですけど、けっこう恥ずかしいですね。
 クリーニングとK222ESGの修理を終えてシステムをセットし直しました。なかなかいい感じです。クリーニング前に気になっていたリアスピーカーからの音の歪みが和らいで聴きやすくなりました。PM-14SA2のトランスは唸ったり唸らなかったりしてます。まあ気長に付き合いましょう。K222ESGは好調です。カセットいっぱい聴きました。

 メインシステムが終わったので、サブシステムたるデスクトップオーディオの手入れに着手します。
 STR-22の修理は私のDIY歴でもかなり上手く行った事例です(ssh1064)。同調部のコネクタが割れて接触不良になっていたことを突き止めてコネクタを修繕して復活させました。ただ、その時イマイチだったのがプッシュボタン式の入力セレクターで、一部のボタンが戻りにくいままでした。今回は潤滑剤として5-56をちょいと吹き付けました。
 5-56はスグレモノの潤滑剤ですけど、音響機器に使うのは要警戒です。まず電気電子回路に悪影響が出る危険がある。何せ油ですから。それとメカニズムにも警戒が必要。音響機器のメカはベルトやローラーなどゴムが多用されてます。ゴムに5-56は大敵です。さらに5-56はサラサラの潤滑剤なのでギアなどに塗布されているグリス(音響機器の場合シリコングリスがよく使われている)を溶かして流しちゃってかえって動きが悪くなることもあります。
 STR-22への5-56使用も、慎重の上に慎重を期して行いました。けっこう緊張しました。
 FX66のカセットローディングは電動ではなくマニュアルです。このころのデッキはたいていカセット蓋にダンパーが付いていてイジェクトボタンを押すとゆっくり開きます。FX66も新品のころは上品に開いてたんですが、数年でダンパーがバカになってきて、ガチャンと無粋な開き方をするようになってしまいました。
 この症状については「昭和カセットデッキ研究所」というサイトで、エアダンパーのOリングが古くなるとエアが抜けてダンパーの効きが悪くなる、Oリングを交換すれば治ると何度も紹介されていました。ただ、Oリングの交換にどの程度の「バラシ」が必要なのかわからず、ずーーーーっと放置していたんですね。
 今回クリーニングついでに見てみたら、エアダンパーのOリングは本体をバラさなくてもできることがわかりました。Oリングは汎用品で、同じサイズのものがホームセンターで2個130円ほどで入手できました。
 んー、気分いいですねえ。