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ssh1113 冬の稲妻企画〜PM-14SA2リレー交換プロジェクト [DIY記]

<2022>

 

 我がオーディオのメインシステムの中核・マランツPM-14SA2をDIY修理しました。本日はそのご報告。


 発端はスピーカーB端子につないでいるD-164の右チャンネルから妙な音が出たことでして。CD聴いてたら歪んだり、音が途切れたりで、一聴して接触不良の症状でした。

 最初はアンプのトラブルだとは思わなかったんです。自製のスピーカーなんで端子の接触不良だろうと思い、ユニットを外してファストン端子をしっかりつなぎ直してみました。その時は良かったんですが、またしばらくして同じ症状が出ました。

 こういうときは、慌てず順番に可能性を一つ一つ潰していくのが鉄則です。

1. カセットデッキの音を再生する。これで問題がなければCDプレーヤーかCDとの接続の問題。→症状変わらず。CDプレーヤーのせいではない。

2. スピーカーをつなぎ替える。同じスピーカーから同じ症状が出ればスピーカー側の問題。→B端子右チャンネルにつないだスピーカーから異音が出る。スピーカーの問題でない。アンプの問題の可能性大。

 ここで覚悟を決め、ラックからPM-14SA2を引っ張り出します。


 まずは配線をチェック。どれも実にしっかりハンダ付けされてます。配線のトラブルではなさそう。

 テストを繰り返すうち、症状の出方にクセがあることがわかりました。スピーカー切り替えスイッチを切り替えると症状が出たり消えたりします。原因は切り替えの回路にありそうです。

 PM-14SA2のスピーカー切り替えは純スイッチではなく、リレーで切り替えています。スイッチを操作するとリレーの「カチッ」という音がして接続がつながったり切れたりします。

 リレーというのは簡単に言うと電磁式のスイッチです。アンプは電源オン直後にスピーカーを痛めるような信号を出すことがあるので、出力にリレーを入れてスピーカーを保護しています。PM-14SA2はこのリレーがスピーカー切り替えの仕事もやってるようです。

 リレーは消耗品らしく、長く使っているとどうしても痛むもののようです。


 アンプはCDプレーヤーやカセットデッキやラジカセなんかと違って、筐体内の空間にかなり余裕があります。見た感じ、基盤を外すのは大したことなさろう。ということでDIYの時間です。shira史上最も高価で重いコンポのDIYです。

 

 
 部品が届いたのでいよいよ基盤の取り外しにかかります。

 ネジを緩めてコネクタを全部抜けば基盤はあっさり外れると思ってたんですが、甘かった。下の方に伸びている太い線がハズれない。さてどうしたものか。


 ハンダ吸取機のことは知っていたのですけど、ハンダ吸取線の存在は今日始めて知ったのですよ。使い捨ての銅線ですけど、私は電子工作はそんなにしないからこれで十分です。
 リレー交換が無事に済んだので再組み立て。バラす時よりスリルがあるのはいつものことです。それゆえ途中経過の写真は撮ってません。
 動作テストは完全に組み立て直す前にやります。うまく行ってなかったらまたバラさないといけませんので。
 
 あーやれやれ、という感じです。
 あとは底板・天板を取り付け、ラックに戻して各機器を接続すれば終了です。せっかくなので端子をアルコールできれいに磨いてから戻しました。
 なかなかスリルとサスペンスに満ちたDIYでしたが、うまく行って良かったです。


 ところで、交換したオムロンのリレーですけど、タカミサワのやつと比べると軽いんですよね。ケースもちょっとガタつく。ガタつきはオーディオの大敵ですのでアルミテープで処置しました。もしかしてタカミサワのリレーはものがいいんでしょうかね。音の違いは私にはわかりませんが。

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