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ssh1120 Back to 進路指導室 [ご挨拶&エッセイ]

<2022>

 すっかりDIYブログと化しているここ数年のssh、本日は久しぶりに本業の話題です。


 この4月より、校務分掌が進路係となり、進路指導室常駐となりました。

 3年ぶりの復帰です。久しぶりだぜ進路室。


 もともとsshは言葉による自己表現をテーマに、進路選択や教育問題を扱うものとして開校しています。

 それは私が長らく校務分掌で進路指導を担当していたから。

 前々任校で進路指導の係を仰せつかってから今日まで、20年間のうち17年間が進路係です。外れたのはわずか3年。

 現任校でも赴任早々進路係となり進路室常駐、以来ずっと同じでした。それが一昨年、担任を持つにあたり、時間割の係になりまして。以来2年間は進路係とも進路室ともサヨナラしておりました。

 なんで進路係とサヨナラしてたかと言うと、担任団に進路指導の手練が3人おりまして、私の出る幕じゃないと判断したからです。

 私は現在3年生の担任をやってるのですけど、現任校では3学年からは時間割係が不要となり(翌年度の授業選択や講座編成がいらないので)、代わりに進路係が2名に増員となります。で、その2名は進路室に常駐することになってます。私がBack to 進路指導室とあいなったのはそういう経緯です。


 どういうわけか知りませんが、私が進路係を外れた述べ3年は、全部時間割係だったんですよね。

 不思議です。時間割って本当にパズルなんですけど、私ゃパズルはあんまし得意じゃないんですよ。文学部卒の文系だし。


 3年ぶりの進路室ですが、なかなか居心地がいいです。

 居心地がいい第1の理由は、広さ。

 職員室の英語科エリアはスペースそのものが手狭で、そのくせ英語科職員は10人以上います。そこに棚をいっぱい置いて仕事道具やら教材見本やらを収めてますんで、移動もちょいと大変なくらいです。生徒の提出課題が集まるともう置くとこがありません。

 その点、進路室は、大した広さじゃないですが、常駐職員が5人しかいません。1人あたりのスペースはかなりあります。ありがたやありがたや。


 第2の理由は、メンバー。

 本年度の常駐は主事が中堅の女性英語教員。サブが国語科のベテラン男性。ここに昨年度から継続のベテラン女性英語教員と新たに赴任してきた社会科のベテラン男性。ここにロートルの私が加わっての5人です。みなさん人柄がよくて、実に和やかないい雰囲気です。

 仕事場の雰囲気の良し悪しは仕事の種類によるとは思いますけど、こと学校の場合、職員室や研究室でムダ話の一つもなく、ただただキーボードをカタカタを叩く音だけが鳴っているなんてのは最低です。もちろんデスクワークは重要で、シーンとした状態でひたすら机仕事をしてることはありますけど、余裕のある時に世間話やムダ話の一つも交わされない職場はだいたいダメです。

 その点、今年の進路室は大変よろしいです。


 実を言うと、私はこれまで勤務した学校のどの職員室・研究室でも、人間関係がギスギスした居心地の悪い部屋を経験したことがありません。あの学校の英語科は雰囲気悪いから気をつけろよと言われて身構えて赴任したら、悪いどころかえらく和やかで楽しかったということもありました。私が赴任する1~2年前に気難しい先生たちがみんな転出しちゃったらしくて。こと常駐場所の雰囲気については、私は本当にツイてます。


 で、第3の理由ですけど、やっぱり私は進路指導が性に合ってるんですよね。

 進路室には多くの生徒が進路関係の相談に来ますけど、そういう生徒とあれこれ話すのが楽しいんですよ。

 昨年、現任校から某名門大学に合格した卒業生がいたのですけど、今日その大学に憧れている2年生が進路室に来たのですよ。どんな人で、どんな勉強をしていたのかを知りたいと。その生徒には他の先生方も一緒にあれこれ話をしたのですけど、こういうのが実に楽しいんです。

 前任校の同僚さんが、進路室は下を向いてやって来た生徒が「頑張ります!」って言って出ていく部屋だと言ってました。なかなかうまいこと言います。


 さてさて。

 そうは言っても、居心地よくて楽しいと喜んでばかりじゃいけません。

 進路指導は怖いですからね。こと高校の場合、最終学歴や生涯の仕事を決めるのに関わるわけですから。


 私も今年で定年です。ったって、年金もらえるまでは講師なり何なりの仕事はせにゃなりませんが、今年は大きな区切りの年です。

 その区切りの年に、一番性に合ってる仕事ができるのは幸運です。頑張らないといけませんね。

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