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ssh1121 スズキ・パレットのDIYスピーカーグレードアップ [DIY記]

<2022>


 嫁サンのスズキ・パレットのオーディオ環境をグレードアップしました。そのご報告。


 パレットは我が家のファミリーカーとして10年10万km活躍してくれた日産プレーリーリバティの後釜としてやってきました。中古ですが、3年3万kmと上々のコンディションでした。ただ、純正のフロント2スピーカーオーディオはさすがに音が非力でした。まあ嫁サンはあまり音楽聴かないのであまり問題にはなりませんでしたが。

 昨年、音楽好きの長女がパレットを使う機会が増えまして、そのままではちょいと不足ということで、ネット情報にならい外部入力端子を増設しました。これは好評でして、長女はスマホをつないで音楽を聴いていました。

 ただ、音そのものは、やっぱりあんまし良くはありませんでした。


 半年前にDYデミオを手放してDJデミオを買ったのですけど、このときにスピーカーやらドライブレコーダーやらポータブルナビやら、外せるものは全部外して下取りに出しました。当然ですよ。どれもこれも自分のゼニと手間で取り付けたものです。査定が無関係ならタダでくれてやる理由はありません。

 その取り付けた16cmスピーカーが、パレットと同じサイズらしいということがわかったので、今回移植に挑戦することにした次第です。

 まあ、素直に交換できるとは思ってはいませんでしたけど、いざ内張りを剥がして(これが大仕事)純正スピーカーを取り外してみると、問題山積みでした。サイズは確かに16cmで合っているのですけど、奥行きと取り付け方法が全然合ってない。すんなりトレードインできたDYデミオは偉大です。
 そのままでは取り付けられないのであれば、なんか工夫するしかありません。
 緑色のグロメットは純正スピーカー(奥行きが深い)に合わせた専用の金具で、今回取り付けるアルパインのスピーカーにはまったく合いません。ここはかなり知恵を絞りました。で、結論は上記ツイートのように、手元の木片にネジ穴を空け、ビスを受けることにしました。

 ビスを受ける部分がただのテープ留めというのは普通に考えるとありえないのですけど、ここについては一応の勝算があってそうしました。
 1 ビスが利けば木片は引き寄せられ、よりしっかり粘着するはず。
 2 最近の強力両面テープが本当に強力。
 3 これが一番重要だが、今回取り付けるアルパインのユニットはビスの受けが穴ではなく切り欠きになっているので、あらかじめビスをねじ込んでから取り付けられる。
 かくしてフロントスピーカーは無事に取り付けられました。本来なら取り付けたユニットの写真をアップすべきだと思うのですが、それを撮り忘れるあたりが私の私たるところです。



 ホームオーディオでも共振を抑えるためにいろんなことをするのですが、それはダンプとかダンピングとか呼ばれてます。一方、カーオーディオではデッドニングという用語が一般的なようです。

 デッドニングの極は、サービスホールと呼ばれるドア内側の開口部を片っ端から閉じること。そのためにアルミテープやら鉛シートやらを貼るようです。ただ、その種の物品はなかなか高価なのですね。加えて、やり過ぎて却って音が弱くなるということもあるみたいです。ドアの穴を全部塞ぐということはドアを密閉式のエンクロージャとして使うことになるわけですけど、ドアの鉄板も鉛シートもそもそもエンクロージャとして設計されてるわけじゃないですからね。私としては重量増も気になります。

 ということで、言い訳レベルの対策だけでやめとくことにします。このくらいなら何もしないのと同じという感じもしますが、まあ、気は心です。


 お次は、取り外したスピーカーのリアへの移植。ええ、せっかくですから。もったいないですから。


 スズキの公式情報によると、パレットのリアスピーカーの規格は10cmらしいです。10cmのところに16cmなんて無理もいいとこなんですけど、ネット情報によると、その無理が案外なんとかなるらしいのですよ。


 で、実際にやってみたら、付くことは付くのですよね。ただし、取り付けネジの穴はまったく合わない。そりゃそうですわな。でも、そこさえクリアすればなんとかなる。

 最初は針金で縛り付けたのですけど、さすがにちょっとなあと思い、電設用の結束バンドを締め上げて固定しました。

 パレットのリアスピーカー取り付け部は、幅の狭い軽自動車ならではの限界設計という感じで、音響面はほぼまったく考慮されてません。スピーカーというのは振動板の前方にも後方にも音が出るのですけど、前後の音は位相が反対で、そのままだとお互いに打ち消してしまってロクに音になりません。なので後方の音を遮断する(平面バッフル・密閉など)か、後方の音を有効に鳴るようにするか(バスレフ・音響迷路・パッシブラジエータ・バックロードホーン・共鳴管など)します。

 私の観測範囲では、カーオーディオのドアスピーカーの場合、あまり凝ったことはできないので、平面バッフルと密閉の中間くらいで、とにかく後方の音が前方に回り込んで前方の音を殺すのは避けるという感じに見えます。

 パレットのリアスピーカー取付部は、後方の音がダダ漏れです。まあでも、実際に現物を見ると、無理もないなという感じです。むしろよくぞスライドドアを外してリアスピーカーの取付部を用意したなと感心するくらいです。


 スーパーハイトワゴンは現在の軽自動車の主流です。と言うより、Nボックスやスペーシアなどのスーパーハイトワゴンは今や日本で最も売れている新車です。どれも1.7mを超える高〜い全高とダブルスライドドアを持ち、室内の収納は満漢全席レベル、これでもかというほどの親切設計に満ちています。クルマを道具と割り切るのであればこれ以上のものはないでしょう。

 というのは本筋じゃない。あれもこれもぜーんぶ飲み込んだ最新のスーパーハイトワゴンのリアスピーカー取付部は、さてどうなってるんでしょうかね。ここいらへんはお客様のオーディオに対するご要望によるのでしょうけど、ちょっと興味あります。

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