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ssh1124 心理学を学ぶということ

<2022>

前号のあらすじ

 某公立高校教諭shiraは業務のため地元国立大学の説明会に参加する。人文学部ブースに向かったshiraは、これぞチャンスとばかり失礼な質問を繰り出し、挙げ句に文学部/人文学部じゃ潰しが効かないという保護者にどう対応するかという超失礼な質問まで繰り出し、まだ帰らないのであった。



 うっせーよ。何のために休日に出張してんだよ。

 ということで、shiraのスッポンのごとき食いつきはまだ続くのです。


◆◆◆

私: これ、まったく私の都合なんですけど、実は私のクラスに心理学志望の生徒がいまして。心理学を学ばないと就けない「心理職」があるというのは説明できたんですが、私の知識だと心理職ってカウンセラーと家庭裁判所の調査官くらいしかないんですよ。

先生: ああ、実は私、心理学なんですよ。

私: (おお!何という幸運!オレは持ってるかも)

先生: 心理職としては、いま先生(私)がおっしゃったように、1つは学校での仕事で、2つ目は家庭裁判所での仕事です。それ以外としては、まず産業ですね。いろんな職場でのカウンセリングです。働く人のケアです。

私: あー。私も30代のころ、かなりお世話になりました。

先生: (それはお気の毒に、という感じの苦笑)

私: あの、それは企業に雇用されるんでしょうか。それとも公務員として派遣されるとか、フリーであちこち回るとか。

先生: 多いのは企業の雇用です。あと、最近増えているのは福祉現場での心理職ですね。

私: あ。

先生: 福祉の現場は高齢者が多いので、心理面でのケアが重要なんです。

私: それは雇用形態は?

先生: 多様ですね。自治体に雇用される場合もありますし、民間の福祉施設であれば民間雇用になります。あちこち兼任することもありますね。

 

私: 心理学って、統計やりますよね。

先生: はい。統計は必須です。

私: ということは、数学使いますよね。

先生: (苦笑)ええ、まあ、まったく使わないというわけにはいかないですね。

私: すみません、私、かなり厚かましい人間でして、以前経済学部にお邪魔したときも、数学が必要なのは知っているけど、これだけは絶対にできないと困る、あとはできなくてもなんとかなるってとこまで聞かせてもらったんですよ。その時は関数と微分と2次方程式あたりができないとお話にならん、幾何や三角関数は使わないと教えていただいたんです。心理学も統計となると、やっぱ関数とか微分とか2次方程式とかはできないと困りますか?

先生: (再び苦笑)まあ、数学ができるに越したことはないです。ただ、本学だと統計学の講座がありまして、かなり基礎的なところからやっています。

私: いざ心理学を専攻したらアカンかったというようなことはありませんかね。

先生: 高校で数学IAIIBをちゃんとやっているのであれば、ついてこれらると思いますよ。

私: そうすると、三角関数とかベクトルとか幾何とかがあまりできなくても、本気で心理学の勉強したいと思うのなら、何とかなるということでしょうかね。

先生: まあベクトルも使うことはありますけど、入学後教育もありますので、数学が苦手というだけで逃げる必要はないかも知れません。


 大変勉強になりました。

 つーか、無礼千万な質問に丁寧に答えて頂いて本当にありがたかったです。



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