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ssh678 センター出願は5〜6教科が基本 [志望理由・進路選択]

<2014>

 

 2015年度センター試験の願書配布が始まっています。

 現任校でも、3年生が願書の下書き、後清書の作業に取り組んでいます。現役生にとっては始めて見るホンモノの願書です。

 

 ところで。

 センター試験の願書には、受験する教科と科目数を書く欄があります。

 念のため説明しておくと、教科というのは国語・数学・外国語・理科・地歴・公民の6グループ。科目というのは例えば数学Iとか数学IIBとか日本史Bとか政治経済とか生物基礎とか物理とかいう、各教科の中の具体的なテスト科目のことです。

 センター試験出願の際に必要となる申請は、受験教科と科目数だけです。どの教科を何科目受けるのかだけ申請すればいい。

 国立理系志望の受験生であれば、国語・数学①・数学②・外国語・理科2科目・地歴/公民1科目、というふうに申請することになります。具体的な受験科目、例えば理科2科目で何と何を受験するのかは本番当日に決めればいいことになっています。

 

 かつての共通一次試験は全員が5教科7科目必須でしたが、センター試験は自分の必要な教科科目だけ受験すればいい。さらに、受験はしたけれど結局使わなかったという科目があってもいい。受験を申し込んだがその後の判断で受験しなかったという科目があっても、その科目が未受験として処理されるだけで、センター全体が無効になることはありません。


 ところが。3年の担任団から、センター出願の申請科目数が少な過ぎる生徒がいるという相談を受けたんです。


 

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ssh649 リサーチ判定が業者によって極端に違う [志望理由・進路選択]

<2014>

 

 国公立大学出願期間です。

 3年生担当の私も、日々出願指導でてんてこ舞い状態です。面談・面談・時々授業というのがここ1週間の日常です。家に帰れば家にも受験生がおるのですけど。

 

 センターリサーチシステムのおかげで、昨今の出願指導はかなり合理的にやれるようになりました。感覚や勘や経験にあまり頼らずに、データを基に出願校を選べます。

 1979年度入試から共通一次試験が導入され、現在のように自己採点後に出願するシステムとなったとき、「行きたいところより受かるところに行く共通一次世代」という非難が浴びせられました。けど、このシステムが撤回されることはなく、むしろ自己採点データを集計してさらに緻密な分析をもとに出願先を選ぶようになりました。共通一次世代という非難を浴びせた人たちも「センター世代」とは言わないようです。ま、世代論なんてその程度のもんです

しょう。

 

 センターリサーチは何十万人もの受験生の自己採点データを集め、それまでの模試の志望動向を分析して、センター得点による合格可能性を判定します。

 と言っても、合格可能性を判定する万能ソフトウェアがあるわけじゃありません。最終的に判定ラインを決めるのは、業者の人間です。それゆえ、同じ大学の同じ学部学科でも、業者によって判定ラインが違うということは当然起こります。過去にも、ある業者がB判定なのに別の業者はC判定なんてことはザラにありました。

 

 それはまあ仕方ないのですけど、今年に関しては、ちょっと極端なんですよ。

 ひどい時は、かたやA判定、別の方はD判定なんてこともありまして。


 

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ssh648 現実を受け止めて、前へ進むことの価値 [志望理由・進路選択]

<2014>

 

 2014年度センター試験が終わりました。

 誰しも目標は高く設定しているはずです。目標を下回った人は多いはずです。

 

 センター試験&自己採点を経て個別試験を受験するという現在の国公立大学受験システムには、高校入試や私大入試とは異なる特徴があります。

 それは、試験の途中経過が明らかになること。

 

 通常の試験は一発勝負。結果は発表までまったくわからない。デキが良かろうが悪かろうが、ひとたび試験が始まったら、終わるまで一直線に突っ走ることになります。

 

 対して、センターを使う国公立入試のシステムでは、センターが終わると自己採点とリサーチによって、センターの結果と自分のポジションが明確に示される。センターの結果という、厳然たる事実を一旦見てから、その先のことを考えることになる。

 センターの結果を見てから考えられるというのはありがたいことです。反面、センターのデキが悪ければ、出願前に志望校を諦めざるを得ないケースもある。予選敗退のようになるのはつらいことです。

 

 それでも、現在のシステムで、センターが期待通りに取れなかったことは、まったくのマイナスだとは私は思いません。

 センターが取れなかったという不幸を、成長の機会にした受験生を、私はたくさん見ています。


 

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ssh647 受験は行き先を決めるためだけのものじゃない [志望理由・進路選択]

<2014>

 

 今年もセンター試験が間近となりました。私の担当している生徒たちももうすぐ出陣です。

 

 ところで。

 受験って、ただ行き先を決めるためだけのものだと考えている人が多いように思います。

 生徒にもいますけど、社会人にはもっと多い。

 

 こういう人からすると、実際に進路指導をする私たちの仕事は、かなり理解しにくいんじゃないでしょうか。

 例えば、家庭の経済的な事情から、国公立大学への進学だけを考えているという場合でも、私たちは私大の併願を求めます。

 あるいは、本人も親も「◯◯大学一本で勝負したい、ダメなら浪人して来年挑戦する」と言っていても、××大学の併願受験を強く求めます。

 私立も国立前期もダメで、残る国立後期もE判定で合格の見込みが全くなくても、その後期の受験をするように強く指導します。

 医学部志望の生徒に、敢えて薬学部や理学部の受験をさせることもあります。

 

 学校(や予備校)への不信感が強い人なら、こういうのはただの実績稼ぎか自己満足だろうと詮索するところでしょう。しかし、私たちは真剣です。

 

 受験は、ただ行き先を決めるためのものじゃないからです。


 

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ssh643 推薦入試は打率3割の世界 [志望理由・進路選択]

<2013>

 

 10月からこのかた、推薦入試の仕事で大変だったと愚痴ってばかりのsshでした。

 あれだけ愚痴ったのだから、その結果を一応ご報告しておきます。出願した生徒のほぼ半分が合格しました。

 私が担当した生徒も合格率はだいたい5割でした。自分のクラスもそんな感じ。

 一人でも不合格になれば落胆するのが人情ってものではあるのですけど、冷静に受け止めれば善戦だと思います。受験者は大半が国公立でしたし。

 

 推薦は、まあ3人に1人くらいしか結果が出ないというのが私の感覚です。

 一般公募推薦は、大学によって差はありますが、ひっくるめると競争率は3倍くらいです。3人に2人は落ちます。

 指定校推薦であれば推薦が決まった時点でほぼ合格します。しかし、その推薦を受けられるかどうかの競争があります。こっちも推薦を勝ち取るチャンスは3分の1くらいじゃないですかね。

 

 推薦入試は、概して定員が小さく設定されています。定員100人の学部なら、推薦はそのうち10人とか20人とか。教育学部とか医学部保健学科とかのように専攻科が細かく分けられていると、推薦の合格者が3人くらいなんてこともあります。

 定員が小さいと、合否はかなり運に左右されます。

 合格者が3名という学科に、すごーくデキのいい学生が2人受験したら、残りは1席しかありません。


 

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ssh640 志望理由書作成指導の困難さ [志望理由・進路選択]

<2013>

 

 更新ペースがちいとも上がらないsshであります。今月も週に1本アップできれば上々という感じです。

 

 今年、4年振りに3年生の担任となって、推薦・AOの指導をジャカスカと担当しました。

 で、改めて認識したのが、指導が最も大変なのは志望理由書だということです。

 

 現任校はひと学年が300人以上の大きな学校ですんで、面接や小論文の指導は職員が手分けして行います。校長先生まで手伝ってくれるのはありがたいことです。しかし志望理由書は基本的に担任が指導します。

 

 志望理由を言葉にするのはかなりの重労働です。生徒本人には自分の「想い」を一人で対象化できるほどの力はありません(生徒じゃなくてもそうですけど)。どうしても他者の視点からあれこれ言ってもらわないといけない。

 この「他者の視点からあれこれ」言ってやるのが指導する側の仕事なんですけど、こいつがなかなか大変なんです。

 ここでは、どれだけ良い「問」がぶつけられるかが指導のカギのなります。生徒が「ああ、そうか、自分が本当に言いたかったのはそれだったんだ」と膝を打つような問がぶつけられれば最高です。

 でも、それは宝探しみたいな作業です。

 

 もちろん生徒は最初に自分なりに志望理由書を下書きして持参します。それをベースに指導は行われるのですが、文面は至ってお粗末なものであることが通例。宝探しのヒントはある場合もあるし、ない場合もあります。

 

 こと私が担当する場合、ほとんど唯一にして最大の手がかりは、生徒の「そうじゃない」「それはちょっと違う」という返事、いわばダメ出しです。


 

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ssh634 生徒の希望&保護者の意向 VS 教員の想い [志望理由・進路選択]

<2013>

 

 タイトルが三題噺になってますけど、今回は進路選択ネタ。

 

 秋は推薦・AO入試のシーズンです。AO8月あたりから受験が始まっていますが、多くは9月です。一方、推薦の方は11月がハイシーズンでして、910月は出願準備(推薦の校内選考など)で忙しい時期です。本年度の私は3年生の担任ですので、今月はなかなか多忙です。

 

 進路選択は最終的には本人の問題です。本人の人生なのだから、本人の意思で選択されることが本来です。

 とは言え、178歳の高校生にその選択をぜーんぶ任せるのはあまりに危険。オトナとしては、十分な情報を与え、丁寧に話をして、本人の希望をしっかり理解した上で、本人があまりわかっていないような選択肢を提示したり、場合によっては強くアドバイスをしてやらねばなりません。

 私たち教員の場合は、こういう仕事を進路指導と呼ぶわけです。

 

 進路選択には保護者の意向も重要です。当然、私たちは保護者の意向も理解しながら進路指導を進めていきます。

 保護者ということで言うと、私が大学進学関係の進路指導を担当するようになったころ(15年くらい前)には、医学部に進学させたいとか現役で国公立を決めてもらわなければならないとか、保護者が妙に高望みするのを引っ込めてもらうのが一番の難題でした。自分の子どもの器というか身の程が全然わかってない保護者がけっこういたんですよ。

 かと言って「ムリです」と言っても意固地にするだけで逆効果。妙に威丈高になっちゃたりする。

 懇談で先生を言い負かしたって受験に何の得もないんですけど、懇談みたいな場になるとすごく戦闘的になる人って、よくいるんですよ。

 私はある時期から作戦を変えて、事実だけを提示するようにしました。「あ、国立の医学部ですか。じゃセンターで90%欲しいですね。もっとも昨年一番点数の高かった生徒が90%くらいでしたから、本校でトップクラスの成績を取ることが必要ですね。」とか。陰険ですなあ。


 時は流れて、最近ではこの逆のパターンでけっこう苦慮しています。

 保護者が妙にカタいんですよ。


 

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ssh631 仕事の定義(2) [志望理由・進路選択]

<2013>

 

 県が主催するキャリア教育担当者研究会なるものに行ってきました。

 行政が企画する研修会とか研究会はだいたいあまり面白くないんですけど、最近はけっこうそうでもなくって、この研究会も面白かったです。

 

 特に良かったのが講演会。講師はとある中小工場の社長さん。

 自分の会社が求人でとても人気が低いことに落胆して、それならと社員の家族対象に仕事を体験してもらう企画を立てた。これがなかなか評判がよく、地元の小学校でも引き合いがあって、それが発展して、今では文科省からも一目置かれるようなプログラムをやっている。

 

 と書けばどこでもありそうな話ですけど、ここのプログラムは面白い。一応は「もの作り体験」なんだけど、冒頭でいきなり小学生たちにこう言うんです。

 「これからみなさんに『仕事』をしてもらいます。

 

 「仕事というのは、他の人のために何かをすることです。みなさんにはこれから◯◯××でアクセサリーを作ってもらいます。そのアクセサリーは自分の一番大切な人へのプレゼントとして作って下さい。今日これが終わって、自分が作ったアクセサリーをその人にあげてください、それで喜んでもらえたら、あなたの『仕事』は完成です。」


 

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ssh623 「とりあえず理系」はダメ [志望理由・進路選択]

<2013>

 

 私の地元では、高2から文理別のカリキュラムとする高校が多いです。

 従って、高1で文理選択をするわけです。

 ところが、この時期がすごく早い。現任校の場合、9月には文理選択を決めます。

 なぜこんなに早いのかというと、行政上の都合です。この時期までに講座数を確定して教員定数を決めないといけない。

 

 中高一貫校なんてシャレたものがあまりないイナカでは大多数の生徒にとって高校入試が人生初の入試です。

 その大仕事が終わってわずか半年後には文理選択をする。9月というのは締切ですから、文理選択の準備は6月くらいにはもう始まっているわけです。

 文理選択をするには、ある程度の知識と自己分析が必要です。大学学部学科の知識と、自分がどういう方向に進みたいかがいささかわかっていないと、とても文理選択なんてできない。高校入試を終えたばかりのイナカの生徒に、そんなものはあまり期待できません。

 高校はいろんな手だてを使います。大学学部学科調べをさせる、適性検査をさせる、進路志望調査をする、面談をする、etc.

 

 

 最近けっこう厄介なのが、「とりあえず理系」という安直な理系選択者が多いことです。


 

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ssh615 受験生の7月懇談ネタ [志望理由・進路選択]

<2013>

 

 7月は懇談会シーズンです。

 私は教員として保護者と懇談する立場でありますが、同時に保護者として懇談をしてもらう立場でもあります。仕事の懇談と、自分の子どもの懇談(嫁サンと分業)をこなさねばならないのであります。

 

 豚児たちの話は置いといて、本業のお話を。

 今年は高3生を担任しておりますので、受験生の夏の懇談会です。

 この時期、私たちはどんなことを保護者&生徒と話すのか?というお話です。

 

  • 学力を中心に、生徒の現状を示す・・・これは小学生から予備校生まで同じです。7月の懇談会がスリリングなのは、通知表をもらって、学校の様子を聞かされるからです。ただ、受験生の場合、学力の部分のウェイトがすごく高い。通知表そのものよりも、模試やテストの結果の方が重要だったりします。
  • 生徒と保護者の進路志望を確認する・・・これは当然です。特に重要なのは、保護者の意向。生徒の希望はふだんの学校生活で知っていますが、保護者のホンネを直接確認する機会は少ない。プリントを配って保護者にあれこれ記入してもらうこともありますけど、直に会って話してみないとわからないことはいっぱいあります。厄介なのは、保護者の意向と生徒の希望が合致してない場合。もっと厄介なのは保護者が本当のホンネを教えてくれない場合。確かに親ってのはなかなか子どもに対して素直にホンネを見せたがらず、ちょっとハッタリや駆け引きをしちゃいがちなものですけど、度を超すとお互い不幸です。できればハッタリや駆け引き抜きのホンネを聞いておきたいところです。難しいけど。
  • 受験勉強への切り替えを促す・・・これは現役生向け。7月は文化祭シーズンです。文化祭終了とともにウ受験モード全開、となってもらわないと困ります。学年集会とか進路講演会とかいろんな形で切り替えは促しますが、懇談でも念を押します。
  • 夏休みの学習計画を確認する・・・何たって、夏は受験の天王山です。夏休みの学習計画は極めて重要です。学習時間だけじゃなくて、どんなテキストをどこで(自宅or図書館or予備校の夏期補習etc.)やるかまで詰めておきます。ちょっと注意が必要なのは、頑張り過ぎを防ぐこと。頑張り過ぎると継続しません。

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