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ssh428 Breakthrough〜つかむのは、一瞬 [教科学習]

<2011>


 


 つかむのは、一瞬の出来事なんです。


 


 逆上がりが一度もできなかった子どもが、ある日突然できるようになります。一瞬の出来事です。一度できるようになれば、もう忘れません。


 楽器や歌の練習でも、長いことできなかったものが、突然できるようになる時があります。


 その瞬間を捉えれば、完全に自分のものになります。


 


 学習もそうです。 


 何回やり直してもできなかった問題が、ある時、突然わかることがあります。


 自由英作文や英文要約はコツをつかむまではやってもやってもロクな答案が書けないものです。しかし、英語の基礎力がきちんとついていれば、繰り返し挑戦しているうちに、ある日突然コツをつかみます。


 


 面接・小論はもっとそういう部分があります。


 面接の練習を何回やってもうまくしゃべれなかった生徒が、ある瞬間に突如「つかむ」ということがあります。


 小論も同じく。まるでお話しにならない答案しか書けなかった生徒が、ある時突然、すごくマトモなものを書いて持ってくる。


 


 逆上がりは、実はなかなか高度な複合運動です。手も足も腹筋も使って、適切な方向に力を向けないと上がれません。どこか1つの技能だけが高くてもダメで、全部揃わないと成功しません。


 繰り返し失敗して、ついに成功する子どもは、失敗を繰り返す中で、様々な試行錯誤をしています。もっと足を曲げてみよう、おっと足を気にしたらお腹に力が入らなかった、次は両方気にしてみよう・・・などと。


 


 自由英作文や小論文や面接などの試験にも、そういう要素があります。単に言葉を知っているだけではダメ。テーマの読み取り・視点観点・文章構成・いかにして具体例を探すか・・・などなど。いろんな要素が揃ってきて、ようやくマトモなものができます。


 


 いろんな要素があるレベルまで揃ったその時、一瞬のブレイクスルーが起きます。


 


 失敗を繰り返していると、ブレイクスルーは永久に来ないんじゃないかと不安になります。


 しかし、本気で取り組んでいるのなら、本気で試行錯誤を繰り返しているのなら、一瞬のブレイクスルーは必ずやってきます。


 


 その瞬間は、いつ来るのかわかりません。


 いつ来るのかわからないということは、これから試験本番までの間に来る可能性もあるということです。


 


 はっきりしているのは、諦めてしまった人には、ブレイクスルーは絶対に来ないということです。


 来るか来ないかわからないけれど、来るかもしれないのだから、最後までとことん粘ってみる。


 そういう姿勢の人には、直前のブレイクスルーが本当にやって来るんですよ、不思議なことに。




 国公立前期、いよいよ今週です。頑張れ、受験生。


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