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ssh1145 shiraの新型コロナウイルス罹患記 [ご挨拶&エッセイ]

<2023>

 先日、新型コロナウイルスに罹患してしまいました。はい、あのCOVID19です。


 6月から7月くらいのマスメディアは「コロナ明け」みたいな物言いをいっぱいしていました。行動制限のない夏、マスクをしない人々、声出しのできるスタジアムやフェス、てな感じで。コロナ禍でじっと我慢してきた方々にとって5類指定は本当に嬉しかったことでしょう。

 とは言え、5類指定はあくまで人間の都合。ウイルスの知ったこっちゃありません。マスメディアがはしゃいでいる間も、感染は拡大していました。

 当地の高校は6月から7月にかけて文化祭を行うところが多いです。今年は昨年までのような制限が(行政的には)なくなりましたので、各校ともコロナ禍以前の大規模な文化祭を行いました。

 で、まあ、心配した通りと言いますか、予想通りと言いますか、あちこちの高校でクラスターが発生しました。

 勤務校の文化祭は10月ですけど、けっこうな数の生徒がクラスターを起こした文化祭に行っていました。で、やっぱり罹患しました。


 まあでも、何だかんだ言っても、7月まではコロナ感染は私にとって他人事だったんですよ。ワクチンも4回打ってるし、5類指定後もマスクは常にしていましたし、手洗いうがい消毒等々もこれまで同様にやっていました。自分が罹患するとは思ってなかったんですよ。偉そうなこと言っても、人間って結局甘いんですよね。


 異変を感じたのは8月3日。すでに学校は夏休みに入っていて、仕事は部活指導やデスクワークが中心で、普段に比べるとラクな状況でした。

 この日、朝起きたとき、喉にちょっとした違和感がありました。


 慌てて検温したのですけど、熱はなし。朝食を採ってしばらく様子を見てみたけれど、喉の弱い違和感以外に何の症状もなし。私は喉が割と弱いタチですんで、まあいつものことかと仕事に行きました。その日は夕方までそんな調子でしたんで、ああ大げさに休んだりしなくて良かったなと思いました。

 ところが、夕方、にわかに体調がおかしくなります。37℃台の微熱が発生し、全身に倦怠感が出ます。これはもしやと思い、家庭内隔離に入ります。とりあえず市販の風邪薬を飲んで、この日は早寝。


 翌4日。この日も出勤予定でしたが、体調はさらに悪化します。熱は37℃台で上がったり下がったりで、倦怠感は強くなりました。さすがに出勤は危険と判断し、急遽休みを取り、この日は家で静養しました。4日に医者を受診しなかったのは、熱が37℃台だったこともありますが、コロナの検査はあまり早くに受けると偽陰性になることがよくあるというのもありました。昨年長女がコロナ感染したときも、最初の抗体検査では陰性で、2日ほどしてPCR検査したら陽性でした。


 開けて5日。土曜日ですが、行きつけの医院は午前中は受診OKでした。発熱ということで駐車場でクルマの中で検査を受けました。鼻の穴ん中に長〜い綿棒突っ込まれて、結果が出るのに10分くらいかかると言われたのですけど、2分かそこらで「コロナですね」と言われました。鎮痛解熱剤と抗ウイルス剤をもらい、家に籠もることになります。

 まあでも、この日までは、37℃台の熱と倦怠感が主な症状で、それ以外は大したことなかったのですよ。


 はっきり苦しくなってきたのが翌6日の日曜日。この日から喉の痛みがひどくなります。これは実に妙な痛み方でした。

 30代のころ、ひどい扁桃炎で入院寸前まで行ったことがあります。このときは扁桃腺が腫れ上がって、食事どころか液体を飲み込むのも激痛で難儀でした。食事は鎮痛解熱剤を飲んでそれが効いている間にかっこんでました。

 今回のコロナでの喉の痛みは、この腫れによる痛みとはかなり様子が違いました。

 あんまり痛いので、懐中電灯片手に鏡で喉を見てみたのですけど、腫れてないんですよ。それどころか、風邪で喉をやられたときのような赤い色でもない。見た目はマトモなんです。

 でもね。本当に痛いんです。何というか、やけどの痛みみたいなヒリヒリした痛みで、それがずっと続くんです。

 ものを飲み込むのは扁桃炎のときに匹敵するくらい難儀でした。つばを飲み込むのにも覚悟が必要なくらいで。加えて倦怠感も強くて、そんな調子だから横になってもあまり安眠できません。扁桃炎のときも苦しかったですけど、眠ることはできたんです。


 週明けの7日。この日は生徒参加のイベントの日でした。もちろん出勤はできません。関係の先生方にわびを入れて家でじっとしています。

 で、この日から、今度は頭痛がひどくなります。

 私は若い頃は偏頭痛持ちで、加齢してからは緊張性頭痛に悩まされてます。が、今回の頭痛はどちらでもないのですよね。頭の左半分がずーっと重くて痛いんです。偏頭痛なら寝ると良くなるし、緊張性頭痛は入浴やマッサージでラクになるのですけど、こいつは全くダメです。


 コロナということで鎮痛解熱剤もかなり強いものを処方してもらったのですけど、これが喉の痛みにも頭痛にもほとんど歯が立ちませんでした。


 8日になると、ようやく喉の痛みが少しだけマシになりました。代わりに頭痛はひどくなりました。熱と倦怠感は相変わらずです。

 こういう状態が3日も4日も続くと、精神面もダメージを受けてきます。ちょっとしたことが気に障ったりして。


 自宅療養は9日まで続きました。この日になると熱は下がり、倦怠感もかなりなくなり、あのヤケドのようなつらい喉の痛みもずいぶんラクになりました。

 ただ、頭痛は残っていて、この日の夕食は吐き気を催してあまり食べられませんでした。


 10日になってようやくマトモに動けるようになりました。


 幸いなことに後遺症はほとんどありません。何かと話題になる味覚や嗅覚の障害も出ませんでした。

 同僚さんは嗅覚の障害がしばらく続いて、何を食べても風味がよくわからず味気なかったそうです。



 コロナ罹患の状況は、本当に千差万別です。無症状の人もいれば、生命を落とす人もいる。

 ただ、当地で今年度に罹患した人の話を聞くと、だいたい私と似たような経緯を取るようです。

 まず喉、翌日以降の微熱と倦怠感と。


 ところで。私は一体どこでウイルスをもらったんでしょうか。

 感染してから2日くらいで発症するのが多いそうなので、感染は8月1日ころと思われます。

 ですけど、この時期、特に普段と違うことはしていないのですよね。

 唯一ふだんと違ったのは、1日にマスクを忘れて外出したこと。とは言え、このときはリサイクル業者(屋外)と銀行のATMに行っただけで、滞在時間はほんの数分です。ATMコーナーには数人がいましたが、みなさん黙って並んでました。

 やっぱ、新型コロナウイルスの感染力はすごいんでしょうね。

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