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ssh1150 shiraのColdplay初参戦記 [ご挨拶&エッセイ]

<2023>

 皆様、すっかりご無沙汰でした。

 本日は先日行われたColdplay来日公演のお話です。

 はい、21世紀最強のバンドという、いささか安っぽいキャッチコピーで宣伝されているイギリスのバンド、あのコールドプレイです。


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 経済大国日本とチヤホヤされた時代もすっかり遠い昔という感じですっかり落ち目の我が国ではありますが、海外アーティストにとってはまだまだ重要なマーケットです。アジアでのライブとなると、経済発展著しい中国韓国東南アジアの都市よりも東京が選ばれる現実があります。コールドプレイも東京ドームで2日間のライブを開催してくれました。チケット入手は難しいかなと思ったのですが、最初の抽選(S席)であっさり当選しました。


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 還暦過ぎのジジイゆえ、スタンド席でよかんべと思っていたのですけど、当たったのはアリーナ席。嬉しいことは嬉しいけど、アリーナってみなさん立ちん坊なんで、腰痛持ちのジジイにはつらいのですよね。実際、時々座って腰を休めてました。
 コールドプレイのツアーではその国のアーティストがオープニングアクトをやってくれます。オープニングアクトというのはつまりは前座ですけど、今回はYOASOBIが担当。私はあまりよく知らなかったのですけど、素敵なバンドですね。話題の「アイドル」も含めて30分以上熱の入ったライブをやってくれました。

 「YOASOBIのライブ初めてのひとーっ!」て問いかけに、私も含めてかなりの人が手を上げてました。今回のオープニングアクトでファンが増えたんじゃないですかね。


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 この種のライブは開演が遅れるのが常なんですが、今回はオープニングアクト18:00、本割19:15と予定通り。


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 アリーナ席とは言え、お値段のお高い上席ではないので、かなり端っこの方。距離は近いのだけど、角度はキツくて、あまりよく見えませんでした。しかしクリス・マーティンはサービス精神旺盛で、広いメインステージとサブステージを縦横無尽に動いて客席に声をかけてくれました。

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 コールドプレイの楽曲で私が最も好きな曲の一つが「The Scientist」。セカンドアルバムに入っている切々としたバラード。別に科学者の歌じゃなくて恋人に謝る歌なんですけど、何度聴いても聴き入っちゃいます。今回のツアーではこれがセットリストに入っていることがわかっていたのですごく嬉しかったのですけど、生で聴くと期待以上でした。このあと大ヒット曲の「Viva La Vita」に続くのが序盤のハイライトでした。



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 コールドプレイのライブと言えばファンにはおなじみなのがLEDリストバンド。入場者全員に配布されます(退場時回収)。演奏中に中央制御でいろんな色に点滅して会場全体をイルミしてくれます。松本潤がこれを見て嵐のコンサートでも取り入れています。

 6年ほど前に初めて導入された時は会場全体を点滅させるだけだったようですが、その後制御技術が進んだようで、今回はちょっと驚くようなイルミが展開しました。

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 写真はスタンド席に光るハートマーク。これ以外にも、スタンドの端から端へと光が流れる演出もありました。

 それにしても、どうやって点滅を制御してたんでしょうか。嵐のライブでも似たようなイルミの演出はあったそうですが、彼らはリストバンドを座席番号ごとに指定して配布して位置の制御をしていたと。今回のコールドプレイのライブでは、リストバンドは特に何の指定もなく、入場した人から配布していました。恐らくリストバンドから位置情報が発信されていて、それを受信するセンサーが会場内に設置されていたのでしょうけど、細かいことはわかりません。家族で唯一理系の長男に聞いてみたのですが、カラクリがよくわからないものは得てして力技で対処してるということなので、もしかしたらスタッフがとんでもない細かい作業を山ほどしているのかも知れません。


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 前半終盤には観客が掲げるサインを読んで、特に印象的なサインを掲げたファンをステージに上げてクリスが弾き語りするコーナーがあります。クリスはここでも実にマメで、目に入るサインを全部読んでリプします。会場には中国・韓国・アルゼンチン・ブラジルからのファンもいて、中国からのファンにはいつか中国でライブをしたいと言っていました。

 今回ステージに上げてもらったのは、サインを上下逆さまに出してしまった女性ファン。一緒に来たお母さんのために「O」をやって欲しいというお願いが叶えられて感激していました。


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 ライブはたっぷり2時間。終盤の「A SKy Full of Stars」ではお約束のジャンプ。はい、年甲斐もなくジャンプしてしまいました。

 ただまあ、昔から歳には勝てないと申しますけど、人間やっぱ加齢すると、本人は垂直にジャンプしてるつもりでも、離陸と着率の地点は微妙にズレるのですね。また私の両隣が50代と思しき男性と女性だったもので、飛び跳ねるたびに腕が当たったり足を踏んづけたりするのですよ。やっぱ楽しいことは若いうちにやっといた方がいいですな。


 私がコールドプレイを聴き始めたのはサードアルバム「X&Y」です。それまでの彼らは寂寥感たっぷりのクロウト好みの地味目なバンドでしたが、このアルバムが大成功を収めます。次の「Viva La Vida or Death and All His Friends」からはViva La Vidaという代表曲が生まれ、表現力は高いけれど内向きだった彼らは一気に外向的な力を手に入れます。

 今回のツアーは最新アルバム「Music of the Spheres」のツアーです。このアルバムは架空の惑星系を舞台にあらゆる生きとし生けるものとの連帯がコンセプトとなっています。人形劇キャラクターやBTSとのコラボが行われているのは必然です。

 ライブ終盤で、クリスは軍事侵攻やジェノサイドへの憤りを明確に現し、愛こそが大切だとハートマークをみんなで作るパフォーマンスを行いました。

 愛で戦乱が収まるものかとニヒルに走るのがカッコいいと勘違いする人間はいつどこにでもいるでしょう。が、彼ら彼女らは愛を知らないのですよ。心から人を愛したこともないし、愛ゆえの献身もしたことがない。

 コールドプレイのファンはわかっています。愛はおためごかしでもなんでも無いことを。


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 終演後は予約しておいたカプセルホテルへ。いや別にカプセルホテルが好みじゃないのだけど、水道橋にゃ他に安い宿がないのですわ。いざ行ってみたらコールドプレイのTシャツ着た外国人宿泊客がいっぱいいて驚きました。

 チェックインしてホテル近くの居酒屋で晩飯、というか晩酌。これがまた、えらく安かった。生ビール290円ってすげえな。

 大好きなバンドのライブ聴いて晩酌して、実に充実した日でした。

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