SSブログ

ssh1143 INAXトイレの漏水修理 [DIY記]

<2023>

 自宅2階トイレの水漏れを修理しましたので、そのご報告。


 我が家はまもなく築20年。家そのものはシャンとしてますが、新築時に取り付けた設備類は寄る年波でくたびれております。ここ5年で食洗機と1階トイレを取り替えました。高かったっす。

 1階のトイレの不調は微弱な水漏れから始まりました。ジャバジャバ漏れてるわけでもないので大したことなかろうとタカをくくってたのですけど、甘かった。漏水はシャワー部分からで、ここはパッキン交換等で対応できないものでした(古い機種なので)。直すには丸ごと取り替えるか、最低でもシャワー便座一体型のタンク部分を取り替えねばいかんということで、結局丸ごととっかえリフォームになりました。(ウオッシュレットというのはTOTOの商標でして、一般名称はシャワートイレなんだそうです)

 一方の2階トイレは、1階に比べ使われることが少なく、トラブルなく来てました。とは言え、1階がああいう臨終を迎えたので、いずれ2階もそうなるだろうと覚悟はしておりました。


 さて、その2階トイレが、昨年半ばから調子が悪くなりました。流したあとも水がチョロチョロと止まらずにいる。ああいよいよ来たか、どうにもならなくなったらリフォームだなと思いました。この頃は仕事はけっこう大変だったということもあり、チェックすることもなく放置していました。

 で、今月ようやく、一応ちゃんと見てみるかと思い、タンク内や便器をチェックしてみました。

 すると、1階トイレが臨終したときと、だいぶ様子が違うのですね。

DSCN6103.jpg

 水が止まらないのは、シャワー部ではなく、タンクに水を入れる部分でした。ボールタップという名前のバルブなんですけど。本来なら水を流すとバルブが開いて水が入り、タンクに水がたまると水が止まるのですが、タンクに水がたまってるのにいつまでも水がチョロチョロと入ってました。

 だったら、ここのパッキンを新品に替えれば直りそう。ということでDIYの時間になりました。

 しかし、このDIYは、予想以上のLong and winding roadでありました。


 まずはボールタップのパッキンを交換します。モノはちょっと探すのに手こずりましたが、ホームセンターで入手できました。交換作業は大したことなかったです。元栓を締めた後、パッキンに付いてた説明書に従ってボールタップを分解して交換するだけです。

 ところが。水が止まりません。タンクに水がたまっているのにチョロチョロと水が出続ける。

 あれこれいじくってるうち、気づきます。ボールタップはタンク内のフロート(浮き)が浮いてくると閉じる仕組みになっているのですけど、どうも上がりきってないようなんです。ちょっと持ち上げてやるとピタリと止まる。

 で、ここでようやく、自分の勘違いに気づきます。

 ボールタップがきっちり閉じなくて水がチョロチョロとタンク内に入っていたのは確かなのですけど、私はてっきり、その水がオーバーフローで便器内に漏れていると思い込んでました。

 実際には、水位がオーバーフローに届かずに、水が便器にチョロチョロ流れていたんです。

 要は、タンク→便器がきちんと止まってないんです。

DSCN6106.jpg

 タンクから便器への水を開け締めするバルブは、フロートゴム玉というでっかいゴムの玉が担当してます。洗浄レバーを引っ張るとこの玉が引っ張り上げられて水が流れ、洗浄が終わると玉が穴をふさいで水を止めます。

 写真は取り外したゴムですが、見事に老化してます。表面はザラザラのボロボロで、触ったら手が真っ黒になりました。これじゃ水が止まらないのも道理です。

DSCN6100.jpg

 最寄りのカインズホームに出向き、新品のゴム玉を探します。

 ところがところが、売り場にありません。店員さんに聞いたところ、ほんの数日前に5つ入荷したのに全部売れてしまったとのこと。10kmほど離れた別店舗に在庫が5つあるということなので、そちらに足を伸ばし購入しました。ただ、そこにあったのは4つ。このゴム玉、そんないよく売れるんでしょうか。

DSCN6102.jpg

 作業中のタンク内。常時水の中ということで、部品はほとんどゴムやプラスチックで、取り付けもはめ込み。取り外しは特に難しくありません。

 フロートゴム玉を交換し、元栓を開けて使用再開。作業は成功、便器への漏水は止まり、ボールタップからチョロチョロ水が出続けるのも止まりました。やったぜ、私。


 と、思ったのもつかの間。嫁サンから恐怖の指摘。水が漏れて床が濡れているとのこと。Oh dear.

 調べてみると、便座一体タンクと便座の間から微妙な漏水があります。うーむ、困った。ここからネットの地引網漁が始まります。

 地引網漁の結果、INAX(現Lixil)の業者向けサービスマニュアルが見つかりました。製品は日進月歩ですんで、プロも日々こういうマニュアルを見て勉強せにゃならないんですね。

 で、そこで初めて知ったのですけど、水洗トイレのタンクと便器はただ単純にパイプでつながっているわけじゃないのですね。機種にもよりますけど、ディストリビュータというプラスチックの分配器を通じて、便器の左右に水を上手に分けて流してるんです。で、このディストリビュータとタンクの接合(ただはめ込むだけ)部分から水が漏れることがあるようなんです。

 この手のトイレの上部(便座一体タンク)と下部(便器)はプラスチック製のボルトとナットで固定されているのですけど、漏水が発覚したときにチェックしたところ、4本のボルトナットのうち1本が完全に緩んでいました。上部と下部の取り付けに問題があった可能性が大アリです。ここまで来たら、とことんやるしかありません。


 ということで、タンクの水を抜き、ボルトナットを全部外し、便座一体タンクをエイっと持ち上げて取り外しました。どんなに気をつけても水がこぼれますから、ボロのタオルを床にいっぱい敷いて作業しました。

 ディストリビュータとその周囲は、ちょっと思い出したくないレベルで汚れていました。取り出してよーく洗います。欠けやひび割れを心配していたのですが、意外や状態はキレイでした。

 作業はなかなか集中力の要求されるものでして、写真を撮る余裕はありませんでした。


 やれるだけのクリーニングを施して、元通りセットします。結果、漏水は収まりました。やれやれです。


 ところで。なんで床に水が漏れたんでしょう。

 まったくの想像ですけど、上部と下部を固定するボルトナットが緩んでましたんで、用を足しているうちに力が加わって上部と下部がズレたんじゃないかと思います。で、ズレたものがまた元通りにはまってくれれば問題なかったのだけれど、寄る年波でいろんな汚れがたまっていて、ピタリとはまらずに隙間が空いていたんじゃないかと。


 2階トイレは現在のところ、問題なく機能してます。

 まあでも、またそのうちなんか不具合が出るでしょう。古いですから。


<2023.5.21追記>

 ツイッターの仕様変更のせいで、SSブログにツイートを貼り付けることができなくなりました。ツイートを貼り付けると写真がきれいにアップできただけに残念です。

 ブログに画像を挿入するのはもちろんできるのですけど、SSブログは全体で100MBまでしかアップできません。サイズや画質を欲張るとあっという間に容量を使い切ってしまいます。

 そういうわけで、小さくて画質もイマイチな写真になっています。ご容赦ください。


nice!(1)  コメント(0) 

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。