ssh1138 パレットのリアカメラ移植

<2023>

　嫁サンのクルマ、スズキ・パレットに以前取り付けたドライブレコーダーのリアカメラをリアハッチ外側に移植しました。

　パレットのドライブレコーダーはずいぶん前に取り付けました。アマゾンで見つけたアネロというブランドで、信頼の中国製です。リアカメラ付きで5000円はお買い得でした。モノは悪くなかったのですけど、取付金具だけはまったくダメ。吸盤は弱くてすぐ落ちるし、可動部を締めるプラスチックのナットも簡単に欠けてしまいました。やむなくDIYで加工して、両面テープでガラスに取り付けました。リアカメラはリアガラス付近に適当に取り付けました。配線には赤いコードが付いてましたが、まったく気にも掛けてませんでした。

　2年ほどして、この赤いコードに通電すると、ドライブレコーダーのディスプレイがバックビューモニターに切り替わることをネットで知ります。試しにバックランプのプラス線につないでみたら(これ結構な大仕事でした)、おお!確かにバックビューモニターになるじゃないですか。

　しかしカメラを室外に出すのはしばし躊躇しておりました。理由は

　1. カメラを外部に設置する作業が考えるだけで憂鬱。配線を外に通さなきゃならないし、防水の問題もある。ヘタするとドリルで鉄板に穴をあけなきゃならない。怖い。

　2. バックビューモニターのカメラはうんと下向きに取り付けるもので、後方録画が不十分になる心配がある。

　3. オーナー様(嫁サン)からバックビューモニターの強い要求がない。

　気が変わったのは、義父のクルマにドライブレコーダーを取り付けたからです。依頼を受け、アネロの新型を発注。前々からバックビューモニターが欲しいという話も聞いてたので、セダンのトランクリッドにリアカメラを取り付けました。初めての経験ゆえおっかなびっくりの手探りではあったのですけど、案ずるより産むが易し。やってみたら思ったほど困難な作業ではありませんでした。最も心配していた配線も、適当な穴がありました。ここ10年くらいのクルマは純正のバックビューモニターを取り付けるためにそういう作りになっているみたいです。(義父のクルマということで写真も記事もアップしません)

　ということで、本丸のパレットに取り掛かります。

• shirassh嫁サンのパレットに取り付けたドライブレコーダーのリアカメラを室内からリアハッチ外部に移植。
  まずはリアハッチの内張りを剥がし、カメラの配線を通す穴を探す。 https://t.co/KxlCnvJveM01/14 06:17

　

• shirasshリアガラス下部、ライセンス灯付近にそれらしい部位を発見。ドライバーで押したらあっさり貫通。おそらく純正リアカメラの配線はここを通すのだろう。ここから配線を通す作戦に決定。 https://t.co/DUgF4xRIBu01/14 06:41

　クルマの内張りを剥がすと言うと、お行儀のいい同僚さんたちからえらく驚かれます。まあかくいう私だって、DYデミオのドア内張りを初めて引っ剥がしたときは本当におっかなびっくりでした。しかし経験というのは恐ろしいもので、今やDJデミオでもパレットでも義父のクルマでもまるで遠慮会釈なく引っ剥がしてます。

　純正パーツなら最初から取り付け方法まで考えて設計されてますけど、こちとら安価な中華マシンをDIYで取り付けようってんですから、スムーズに行かないのは当たり前です。そこを創意工夫で乗り越えるのがDIYの醍醐味。

　DIYは徹頭徹尾「現場仕事」です。思い描いたシナリオ通りに行くことはほぼありません。その場その場で最適解を探らねばならない。土木工事のような苦労があります。が、それを乗り越えたときの達成感は格別です。

　パレットのリアカメラ取り付けは、リアガラス下部のナンバープレート上部と最初から決めていました。で、実際にリアハッチの内張りを剥がし、ナンバープレート上のガーニッシュを外してみると、配線を通すのに適した穴がありました。ゴムのようなもので塞いではありましたが、ドライバーで突くとあっさり貫通しました。ただ、リアカメラの端子がほんのちょっと太く、通すのは少々難儀でした。

• shirasshボディからリアハッチへの配線。達人はジャバラのようなチューブを通すようだが、防水面の問題があるわけではないし、凝ったことをするとトラブルが起きたとき困るのであっさり外を這わせる。こういうときテサテープは本当に役立つ。 https://t.co/bOQdOCyISr01/14 07:01

　本体からリアカメラまでの配線、最初は手練れの皆様をマネしてジャバラチューブを貫通させようと目論んでいました。が、いざやろうとしてみたら、えらく面倒くさいことが判明。ボディの天井の内張りを剥がさなきゃならないし、ジャバラを通すとリアハッチ内の引き回しもかなり厄介になります。

　考えてみれば、ボディからリアハッチへの配線は完全に室内マターで、配線が室内と室外をまたぐのはリアカメラ取付部付近の穴だけなんです。苦労してジャバラを通したところで、メリットは見栄えだけです。ということで、テサテープで巻いたコードをフックで留めて這わせるだけにしました。

• shirasshリアカメラの取り付けはいたって常識的な場所。
  現在は強力両面テープで貼り付けてあるだけ。不都合が発生したらビス留めするか、もっと強力なテープを物色するつもり。 https://t.co/TExY4bBKCA01/14 07:12

　ツイートの通り、取り付けは今のところテープだけです。

　かつてだったらこんなものをテープだけで留めるなんて信じられなかったのですけどね。テサテープもそうですけど、最近の粘着テープの進歩は本当に素晴らしいです。

• shirasshバックビューモニター作動中の映像(諸事情あって加工済)。
  まあまあですな。 https://t.co/uyqCaBWFJ501/14 07:17

　さて、肝心のバックビューモニターとしての作動ですけど、ツイートにあるように「まあまあ」という感じです。最新のクルマの純正バックビューモニターからすればかなり見劣りします。が、一応ちゃんとバックビューはモニターしてくれます。

　作業は今日終わったばかりなんで、評価はオーナー様(嫁サン)がこれからすることになります。気に入ってもらえると嬉しいんですが。