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ssh1137 DJデミオ異音対策まとめ [DIY記]

<2023>


 DJデミオの室内異音対策がこの年末年始にひと段落しましたのでご報告。


 わがDJデミオXD Lパッケージは、一昨年に5年4万km落ちで購入しました。新車と見紛うほどピカピカに磨かれた内外装・スカイアクティブD 1.5の強大トルク・静かで快適な室内ということで、日々ゴキゲンでありました。

 が、そうはいっても、そこは中古車。まもなく室内から異音が聞こえるようになりました。


 異音対策は、リクツとしては至って単純。原因となる部分を特定し、ネジを締め直したり、緩衝材をはめ込んだり、部品を交換したり、潤滑剤を塗ってやったりするだけです。

 ところが「原因となる部分の特定」がかなり面倒。単純なケースだと、走行中に異音のするあたりを手で押さえてやると止むんで、そこを対策すればいいんですけど、そういう素直な異音って少ないんです。多くの異音は気まぐれで、ある日は気になるのに別の日は全然聞こえないなんてこともある。ディーラーに持ち込んだらその日に限って全然再現しなかったなんてこともザラです。


 たかが異音と言うなかれ。異音は路面の凸凹や旋回中などでクルマに力が加わったときに発生しますんで、異音が出るとクルマの剛性感がものすごく低くなります。異音のないクルマは走りがビシッと感じられます。


 さてDJデミオ。気になっていたのは以下の3つ。

 1. ダッシュボードのガタガタ音

 2. 運転席足元からの金属質のシャリシャリ音

 3. Bピラー付近からのチリチリ音


 ダッシュボードは異音を発生しやすい場所です。そもそもが巨大なプラスチック部品ですから、共振しやすいし、ボディへの取り付けもなんかの拍子に隙間ができる可能性があります。加えていろんな部品が取り付けられてるので、その接合部もガタが出る可能性があります。

 DJデミオはダッシュボードからのガタガタ音がわりと出やすいみたいで、ネット上でも同様の報告がけっこう見つかります。取り付けボルトを増し締めすると良くなるようですけど、一部のボルトはボンネット内にあって、かなりバラさないと締められないとのこと。

 安くてラクなのは、ダッシュボードとボディの隙間(ウインドスクリーン下部)に緩衝材を押し込んでダンプしてやること。そういうグッズも売ってます。私もそれを考えたのですが、2000円ほどするというので、まずは手元の厚さ10mmほどのゴム板を切って押し込んでみました。効果は十分で、ガタガタ音はピタリと止まりました。

 ただ、形状がイマイチで、しばらくすると押し出されてしまいました。そこで木工ヤスリで加工修正して押し込むを何度か繰り返しました。結果、まずまずの状態になっています。




 運転席足元の異音は、スピーカー交換したころから発生しました。金属質のシャリシャリした音が発生するのですけど、これが実に曲者。発生がえらく気まぐれで、荒れた路面でも発生しないかと思えば、平坦な路面でも発生したりする。仕方がないので、それっぽい場所をひとつひとつ潰していくことにします。

 最初に手を付けたのがヒーターダクト。触ってみると確かにグラグラです。スポンジテープを巻いた上で、ダクト上部に無理やり引っ掛けて固定してガタを抑えました。

 効果は残念ながらなし。プラスチックがガタついて出るような音質ではないので、まあ予想できた結果ではあります。


 トゥイーターの長〜いコードについては、何度か疑ってはいました。交換したころから発生しているのですからタイミング的にも臭い。で、スポンジテープをぐるぐる巻きにしたりもしたんですけど、効果はなし。そもそもコードと金属質のシャリシャリした異音とがどうも結びつきませんでした。

 TVチューナーの件をネットで探り当て、ようやく謎が解けました。束ねたコードがときどきケースに当たってシャリシャリ音を出していた可能性は大アリです。コードはトゥイーター取り付け穴から放り込んであるだけですから、当たったり当たらなかったりで気まぐれに異音が出るのも納得できます。

 というわけで、長〜いコードを思い切って短くぶった切りました。切断後はしっかりハンダ付けしたいところなのですが、車内での作業ということで見送りました。ハンダゴテを持ってくるのは可能なのですけど、内装にコテが当たったら生涯の後悔です。手元の端子を適当に切って即席の金具をつくって圧着、そのあとテサテープをぐるぐる巻きにしました。

 効果はバッチリ。あのシャリシャリ音はまったく出なくなりました。

 嬉しいことは嬉しいのですけど、そもそもの原因が自分のやったトゥイーター交換だったわけで、ちょいと反省ですね。


 残るはBピラー周辺のチリチリ音。これはメーカー・車種・車齢に関わらずよくあるトラブルのようです。

 こいつが厄介なのは、まず原因が突き止めにくい。可能性はドアにもボディにもあり、内張りにもあり、ウェザーストリップにもあります。プロのメカニックでも手を焼くことがあるようです。さらに困ったことに、Bピラーは耳元にあります。小さな音でも乗員にはしっかり聞こえてきます。

 これこそ、ひとつひとつ可能性を潰していくしか道はありません。

 まずはBピラーの内張り。プラスチック同士の接合部は異音が発生しやすい場所だし、叩いてみるとちょいとガタがあります。取り外して思い当たる場所にテサテープやスポンジテープを貼ります。

 この内張りを取り外すには、まずシートベルトをアンカーから外さねばならないのですけど、その取付ボルトがものすごく固い。そりゃそうですわな。シートベルトなんですから。シロウトが簡単に取り外せるような締付けじゃ困ります。にしても固かった。10分くらい格闘しました。

 内張りの対策後、ちょっと効果が出ました。異音がなくなったわけじゃないのですが、音量と音質が変わりました。この周囲が発生源であることは間違いありません。


 その後、ネット地引網漁でウェザーストリップがチリチリ音の発生源になりやすいという情報を水揚げします。ウェザーストリップというのはドアとボディについているゴムのパッキンのことですが、これが経年変化で弾力が落ちたり変形したりして、ボディや内張りとの間でチリチリと音を出すことがよくあると。

 根本的には丸ごと新品に交換するのがいいのですけど、ウェザーストリップはなかなか高価な部品で、交換は万単位の出費となります。次善の策としては、

 ・滑りを良くして音が出ないようにする。具体的にはシリコンオイルを塗る。

 ・ズレを防ぐようしっかり密着させる。具体的には取付部に緩衝材を挟む。


 ウェザーストリップの一番のお仕事は気密防水です。なのでいじくるのはちょいと気を使いました。妙なところにスポンジテープやテサテープを貼って、水が染みたりしたら最悪です。

 で、あれこれ試してみて、一番うまくいったのが写真の対策です。これはドア側ではなくボディの方に取り付けるウェザーストリップですが、ゴムがボディの板金を挟み込む形で固定されます。その板金部分にテサテープを貼ってみたところ、ウェザーストリップの緩みが解消され、かなりしっかりと留まるようになりました。

 異音対策の効果も明確。根絶とまではいきませんが、カーオーディオを鳴らしていれば音楽にまぎれて気にならなくなるくらいになりました。


 
 記事中にちょこちょこ登場した「テサテープ」ですが、実は最近ようやく入手したところです。ワイヤーハーネスの結束部分や内張りの結合部分に不織布のいいテープが使われているのは気づいていたんですけど、ホームセンターでは見たことがなく、民生用じゃないと思いこんでました。調べてみたら、シロウトでも簡単に買えるものでした。通販で2本800円ほどで購入しました。

 テサテープは本当にスグレモノです。不織布のテープですから緩衝材にはもちろん最適なのですけど、テープの粘着剤がすごく質がいい。クルマの中は温度変化が激しいので、普通のビニールテープなんかだとすぐに粘着剤がダラけてずれてベタベタになってしまいます。その点、テサテープの粘着剤は本当に癖がいい。価格も全然高くないんで、遠慮なく使えます。


 異音が低減したDJデミオは、実に気持ちよく走ります。静かで快適なのはもちろん、剛性感がうんと上がって、ビシッとした走りをします。おかげで新年早々からゴキゲンなドライブを楽しんでいます。

 車齢が車齢ですから、これからも異音は発生するでしょうが、そしたらまた対策すればいいでしょう。


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