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ssh1148 夏休み大型企画〜書斎ファイナル書架制作プロジェクト(3) [DIY記]

<2023>

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 組み立て終了の図。

 今回の書架は高さ1838mmx幅850mmx奥行き225mm。高さはサブロクを目一杯使うと自動的にこの寸法で、奥行きはA4のファイルに合わせてあります(最初の書架2台も下部の奥行きは225mm)。

 木取りの都合だけで考えると、幅の850mmは実に半端というか、もったいない寸法です。これが910mmだと端材はまったく発生しません。無理すれば910mm幅でも置けないことはないのですが、シミュレーションしたところ、やはり無理があるということで850mmに抑えました。

 そうは言っても、幅850mmはこれまで私が作った棚の中では最大です。CDラックも最初の書架も幅は600mmです。850mm幅になると、工房(またの名を物置)内での作業はにわかに厄介になりました。ちょっと動かすだけでも壁や天井や物品に当たりそうでヒヤヒヤします。今までの棚は写真の作業台(またの名を学習机)の上で仕上げを行いましたが、ちょっと今回は無理です。

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 ということで、工房(またの名を物置)内を何とか片付け、床にゴザを敷いて横倒しに置きます。この状態で研磨に入ります。

 研磨は電動サンダーで空研ぎヤスリ240番をかけます。樹脂や金属なら240番というのは目が荒いのですが、木工だと240番は仕上げ用です。

 空研ぎヤスリはD-164の塗り替えをしたときに初めて試してみて「これはいい!」と思いました。普通の紙ヤスリより3倍くらい高いのですが(つーても1枚50円くらい)、削る力も保ちもお値段以上。感覚的には5倍くらいいいです。今回の研磨も空研ぎヤスリを交換することなく1枚で完了しました。


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 研磨が済んだら塗装です。

 ラジアタパイン集成材の工作は8点くらいやってますが、仕上げはすべてウッドオイルです。最初のTVラックだけは長男のリクエストで茶色の着色オイルを使いましたが、あとはすべて無色のチークオイルで仕上げました。ラジアタパイン集成材は加工前から表面がかなり平滑なのでとの粉などで目止めをする必要がなく、木目もきれいなのでわざわざ着色するのももったいないです。

 オイル仕上げは作業もラクです。ニスやペンキのようにムラになりにくい。相当テキトーにジャブジャブと塗りたくってからボロ布で拭いても問題ありません。塗装の乾きも早いし、重ね塗りも要りません。今回もチークオイルで仕上げます。

 ウッドオイルの難点は水性塗料のように水でハケを洗えないことと、オイルを含んだボロ布の扱いに注意が必要なこと。特に後者はちょっと怖くて、丸めて放置すると発熱して最悪発火も起こるらしいです。オイルを刷り込んだ布は燃えやすいものから離して広げて干しておきました。

 ちょっと困ったのは、最近チークオイルを置いていないホームセンターが多いんですよ。書斎の机の奥行きを拡大した時はどこにも売ってなくて、やむなく工芸用のオイルで代用しました。今回は板材を買ったパワーコメリに置いてあったので助かりました。


 ここまでやったところで作業は一旦休止。翌日から家族で1泊旅行に行ったもので。


 旅から帰り、最終仕上げをします。

 オイルを少し垂らして耐水ペーパー(800番くらい)で水研ぎ(オイル研ぎ?)します。こうすると表面がスベスベになります。このオイルが乾いたら作業はすべて終了です。


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 完成した書架を書斎に設置します。倒れないよう金具で壁に固定しますが、金具は壁の石膏ボードの裏にある木の下地にネジ留めせねばなりません。幸い、書斎は床から1850mmくらいのところに下地があることがすでにわかっています。L字金具で壁と天板をがっちりネジで留めます。


 今回の書架もご覧の通り裏板のない構造です。

 実は我が家は外断熱壁内通気の全館暖房構造になってます。今でこそ大手ハウスメーカーもそういう商品を出していますが、当時はまだ珍しい工法でした。これは実に快適です。この工法のおかげで、壁の結露は一切ありません。

 加えて、書斎はオーディオルームでもあるということで、通常の石膏ボードよりも硬いスーパーハードボードを貼ってもらってあります。叩いてもコチコチで、ドリルすら簡単には進まないくらいです。

 そういうわけで、本やらCDやらガラクタやらを壁に密着させてもノープロブレムです。おかげで裏板不要の棚が作れるわけです。


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 設置が終了し、とりあえずあれこれ放り込みました。収容力がアップしたので、だいぶ空きスペースがあります。

 これまで使っていたメッシュラックが奥行き300mmだった(キャスター付きなので壁に密着せず、実際には壁から320mmくらい出っ張っていた)ところ、新しい書架の奥行きは225mm。ぐっとすっきりしました。225mmは棚板の奥行きで、側板は175mmしかありませんので、見た目上はすごく薄くすっきりしています。これだけ薄いと、本や物品の出し入れもやりやすいです。オーディオシステム左右の条件がかなり揃ったので、リスニング環境も良くなりました。


 これでようやく、本当にようやく、書斎の棚をすべて自作にするというお仕事が終わりました。だから今回の書架は「ファイナル」なわけです。


 というわけですべておしまい、となるかというと、そうではないのですね。

 新しい状態で過ごしていると、またいろいろとアイディア(またの名を猿知恵)が湧いてくるのですよね。たぶん近いうちに、また何かやると思います。


 というわけで、ファイナル書架のDIY記はこれにて終了です。

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