ssh1140 D-164レイアウト変更 [DIY記]
<2023>
D-164のチューニングをさらに進めた結果、大幅なレイアウト変更に至りました。本日はそのご報告。
-
shirasshD-164のレイアウトを大幅変更した。
変更前のレイアウトは、バックロードホーンの開口部を中央に向かい合わせ、350mmの脚を履かせて壁にピッタリ押し付けて固定してあった。 https://t.co/PNDRaUXl6903/21 00:40
が、肝心の音は、予想してたのとはちょっと、いや、かなり違ってました。かつて実家で使っていたころは、少々大味ながら豪快な鳴りっぷりで、特に低域の再生能力はホレボレしました。こいつのおかげでパイプオルガンのCDを何枚も買ったくらいです。
一方、書斎に設置したD-164からは、あの地鳴りのような低音が出てこない。むしろD-101Sの方が低音が良く出てる。中音域もクセがあり、悪い時はトランジスタラジオみたいな安っぽい印象の音を出しました。
そこからは試行錯誤の連続。sshでもD-164チューンアップの記事が何度もアップされているように、
・脚を切り詰めて高さをおとす。
・DVD用のディスプレイを移動させる。
・開口部の前に板材を取り付けて低音を下部に向かわせる。
・オーディオラックを前方に移動し開口部周辺のスペースを広げる。
てなことをやってきました。
で、結果としては、どれもまあやればやっただけという程度。抜本的な改善には至りませんでした。
以前も書いたのですけど、CD-80でCDを聞いている分にはD-164の音はそんなに悪くありません。D-101Sの方がいい音ですけど、低音がかなりたっぷり出るので、D-164の方がいいかなと思うこともあるくらいでした。
それが、DVDを再生すると、両者に明確な差がつく。D-101SからD-164に切り替えると、低音がまったく弱く、本当にトランジスタラジオみたいな印象です。
-
shirasshD-164はフロア型スピーカーで、床に直置きするのが基本。開口部は向かい合わせることも可能だが、低音再生に有利なのは開口部を外に向け、横の壁をホーンの延長に使う方法。実家で鳴らしていた頃はそういうレイアウトだった。 https://t.co/oiuPcMr92z03/21 01:01
しかし、高さ900mm幅600mm奥行き180mmの巨大な雑誌みたいなD-164を書斎に置くには、オーディオラックとD-101Sの後ろに置くしかない。で、そこは床の直置きは不可能。ユニットが低すぎてラックに隠れてしまうし、背面の壁にはコンセントがあります。どうしても床から300mmくらいは持ち上げないと置けません。
で、床から持ち上げると、背面の窓と窓枠に干渉します。窓が狭くなるのはガマンするにしても、窓枠は壁より20mmほど出っ張っていて、D-164を壁にぴったり押し付けることができなくなります。
そういう制約だらけの状況なので、開口部を向き合わせて窓を挟むような形で置く以外に方法は見当たりませんでした。これまでは基本同じレイアウトのままいろいろいじくってきたわけです。
ただ、開口部を外に向けたいという気持ちはずーーーーーーっと持ってはいました。いましたけど、考えるたびに「やっぱムリだな」という結論に達する。そんなことを数十回はしたと思います。
さて、先日、レイアウト変更のことなど全く頭にない状態で、一旦取り外した開口部前の板を改造してまた取り付けてみようと、日曜大工を始めました。やろうとしていたのは、板の補強と、向かい合わせの開口部同士の干渉の緩和を狙って、板の裏に木材を貼り付けることでした。
で、これを何日かかけてやっているうち、まったく突然、レイアウト変更のアイディアが閃きました。
・窓に干渉する→背面のコンセントまで、もう50mmほど下げられる。ここまで下げれば干渉は最上限。
・窓枠に干渉し、壁に密着しない→窓枠の奥行きは20mmほど。D-164の背面にスタイロフォームとスポンジテープを貼れば、壁との隙間でガタつくことはない。
・壁への固定が困難→左右を一体化して、2つの金具で固定すれば倒れない。
思い立ったが吉日。さっそく作業開始です。
-
shirasshレイアウト変更のため、ユニットと脚を取り外し、壁から外されたD-164。重さはそれほどでもないが、とにかくデカいので取り回しに苦労する。 https://t.co/cGB93MJJxR03/21 03:38
D-164を動かす前に、安全のためユニットFE166Enを取り外します。それから固定金具の木ネジを外して壁から離して横倒し。然る後に脚のネジを緩めて取り外します。外した脚は物置に運ばれ、丸ノコで50mm切断です。
-
shirassh脚を短くして再び取り付け、壁に固定。壁との隙間でガタつかないよう、D-164背面のところどころにスタイロフォームとスポンジテープを貼る。
実はこの形になるまでがかなり大変だった。 https://t.co/CvvfSAbQDL03/21 03:54
思い立ったが吉日とばかりに着手したのは、大したことなかろうという見通しだったから。要は左右を入れ替えるだけのことですんで。
当初は、カットした脚を取りつけ、左右のエンクロージャをうつ伏せに並べ、背面から端材で左右一体化したのち、よっこらしょと起こして設置する計画でした。
が、これが大誤算。よっこらしょと起こそうとしたところ、ネジ留めされた脚からミシミシっとイヤな音がして外れかけてしまいました。えいやっと持ち上げられればいいのでしょうけど、900mmx1200mmの屏風みたいなもんを持ち上げるような体格も腕力も持ち合わせていません。大谷翔平ならできるかも知れませんけど。
ということで、やむなく一旦左右をバラして、別々に設置してから、やれる範囲で左右をつなぐことにしました。エンクロージャの上部が窓枠下部よりも高いおかげで、裏から接合ができました。
-
shirassh作業終了後のシステム全景。D-164と左右の棚との間に余裕が生まれたので、物品も大量移動。以前のチューンアップで左右奥に移動したD-101Sはオーディオラック寄りに戻った。 https://t.co/jsjziDdYa103/21 05:36
-
shirassh開口部が左右に向いたため、オーディオラックを前に出す必要がなくなった。部屋がかなり広くなった。 https://t.co/h5sawTt8UQ03/21 05:39
-
shirassh左側エンクロージャの上に載ってるスタジオライトはただの飾り物じゃなく、レコードプレーヤーを操作するときの手元灯でもある。
ディスプレイの位置が良くないが、これはおいおい改善する予定。 https://t.co/D15cMqDG8K03/21 05:45
さて、肝心の音ですけど、ただいま精査中というところですが、悪くはありません。もう少しはっきりしてきたらまた報告させていただきます。
ところで。
D-164の低域の不満は、CD-80でCDを聴く分にはそれほどのものでもありませんでした。カセットデッキのTC-K222ESGでもさほどの差はない。それがDVDだとはっきりD-101Sより劣る。
これについては、もうずっと、オーディオビジュアルの問題か、自分の感覚(気のせい)かと思ってました。
ところが、先日レコードプレーヤーPL-30LIIでアナログレコードを再生してみたら、DVDと全く同じで、D-164とD-101Sの差が歴然でした。
で、ようやくピンと来ました。
これは画像の問題ではなく、機器の問題です。
マランツCD-80は中級機器ですが、15kgの重量級で、低域のたっぷりしたコクのある音を出します。私はCD-80とアンプを自作のピンケーブルでつないでいるのですけど(Fケーブルと呼ばれる屋内配線に使われる平行銅単線)、これが低域の伝達能力に優れています。これを使い始めてからは、市販のケーブルは使っていません。
カセットデッキのソニーTC-K222ESGなど、当時は普及機レベルだったのですけど、構造は重量級で中身もしっかりしていてこれもどっしりした音を出すマシンです。
対するDVDプレーヤーのパイオニアDV-S969AViは、新品当時は20万円くらいの高級機だったようですが、けっこう小さく軽い作りです。またレコードプレーヤーのパイオニアPL-30LIIはそもそも古いし、カートリッジがオーディオテクニカAT-F3という普及機です。
ということで、DV-S969AviとPL-30LIIからの音のチューニングという宿題ができました。
-
shirasshDVDプレーヤーDV-S969AViの低音再生能力向上を狙い、まずはピンケーブルを自作Fケーブルのものと交換する。
銅単線のケーブルは硬いので接続はひと苦労。 https://t.co/Oq5a2w1Zc003/21 06:07
さて効果のほどはというと、まだなんとも言えません。交換前よりは良くなった感じですが、劇的ではありません。これから少しずつチェックして行くという感じでしょうか。
どんなものでも、いいものはたいていお値段が高い。オーディオ機器も基本的にはそうです。
しかしそれは、お金をかければかけただけ、いい音が鳴るということじゃありません。
音はけっこう魔物でして、ちょっとしたことで大きく変わります。
特に大きな要因がレイアウトです。
アンプやプレーヤーやデッキでも、置き方で音が変わります。しっかりしたラックにしっかり置くだけで音質が大きく向上したりします。
その中でも、一番大きいのが、スピーカーのレイアウト。
スピーカーはレイアウトによって音が劇的に変わります。高さ・左右の間隔・角度・背面やサイドの壁との距離・ぐらつきや滑りetc.
ホームオーディオのチューンアップというのは、レイアウト変更がモノを言います。まあつまりは「模様替え」なのですね。
かくいう私は、模様替えが大好きなのです。オーディオと関係なく、家具類の配置をいじくるのが好きです。
今回のD-164レイアウト変更も、要は模様替えだったわけです。
模様替えは手間はかかりますけど、ゼニはかかりません。実にDIY的な作業です。
残るはDV-S969AviとPL-30LIIの低音再生能力のチューンアップ。どうしたもんでしょうかね。
まあ、そう頻繁に使っているわけでもないし、D-101Sを使えば特段問題もないので、気長に構えます。
2023-03-21 23:26
nice!(1)
コメント(0)
コメント 0