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ssh1136 2023年始のご挨拶 [ご挨拶&エッセイ]

<2023>


 2023年になりました。sshより年始のご挨拶を申し上げます。

 本来であれば年賀の慶びを表すべきところではありますが、校長先生が逝去したばかりですので、年賀は控えさせていただきます。


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 ペットとはいえ15年以上いっしょに過ごしましたんで、いざ鬼籍に入ってしまうと、思っていた以上にいろんな感情が湧きました。当初は庭に埋めることも考えたのですけど、結局焼き場で火葬してもらい、持ち帰る予定のなかったお骨も持ち帰りました。で、やっぱり淋しいので、お骨の入った缶を写真のような形にしました。花はお世話になった動物病院からいただきました。絵本は娘のもの、ペットフードとプチトマトと水はお供えです。これは火葬直後の写真で、現在はさらに多くのものが飾られてます。花は嫁サンと娘が定期的に換えてます。土葬に備えて次男と私が2時間かけて掘った穴は使われることなく放置されています。


 さて、2023年のshiraは3月に定年退職となります。


 35年以上に渡って勤めさせてもらった教職の定年退職ですんで、感慨深いものがあるんじゃないかと思ってたんですけど、率直に言って感慨は全然ないですね。

 まあそれも道理です。


 ひとつ目の理由は、年金が65歳までもらえないから。

 定年退職に感慨を覚えられるのは、翌年度から悠々自適の生活が待っていてこそでしょう。

 定年を迎えるというのは、年金を貰えるまでの5年間を食いつなぐためにシューカツをせにゃならんということです。感慨もへったくれもありません。


 もちろん、60過ぎの人間を好条件で迎えてくれる職場などありません。定年後の5年間は、今までよりずっと低い賃金で働かねばなりません。これが感慨のない理由のふたつ目。


 で、みっつ目ですが、今の仕事がかなりストレスフルなんですね。

 当地の高校では50過ぎても担任を持つことが普通に行われてます。私も50代で2回目の担任をやってます。そのクラスが現在3年生です。いま彼ら彼女らは大学入試共通テストに向けて猛勉強してます。

 3年生の担任は本当に忙しいんですよ。自分のことなんか考えてる余裕ありません。



 年金受給開始年齢が引き上げられたため、官民ともに再任用制度が導入されました。待遇はガクっと悪くなりますが、慣れた仕事を続けられるのは悪いことじゃありません。当地の教員も多くが再任用で教職を継続します。

 ただ、学校で教員をやる以上、初任だろうが中堅だろうがベテランだろうが再任用だろうが、教諭だろうが講師だろうが、1馬力分の仕事を求められます。

 校内の事情によっては、再任用職員が担任やったり部活の正顧問やったりも起きます。

 これはキツいですよね。気力も体力も下り坂だというのに。相手は15~18歳の元気な青少年だし。


 実は、定年後に再任用を希望しない人もけっこういます。

 健康面の不安で希望しない人はわりといます。とても1馬力分は働けないと。

 ゼニの心配があまり要らないので定年でそのまま辞める、という羨ましい方もいます。共働きで頑張ってしっかり蓄えたというケースもあるし、賃貸物件からの収入があるなんて人もいます。

 ただ、そういう方でも、非常勤講師の仕事はわりと引き受けてくれるんですよね。1馬力分は勘弁して欲しいが、0.5馬力くらいなら力になれると。

 何人かに話を聞いてみたんですけど、みなさん授業をすることには強い負担は感じてないです。授業ならいくらでもやるよ、と言ってくれたりします。


 裏を返せば、授業以外の業務が重圧だということ。

 文科省が「#教師のバトン」のタグで始めた教職希望者掘り起こし活動は、全国の教員の悲鳴と怒りばかりが寄せられることになりました。その悲鳴・怒りのほとんどが、生徒支援・保護者対応・家庭訪問・学級運営・同僚との関係性など、教科指導以外の部分での負担です。その中で飛び抜けて負担が厳しいのが部活動指導です。

 学校の先生は「勉強を教える」こと以外の業務で潰れてるんです。


 かくいう私も、教科指導以外の業務はイヤです。特に高◯連みたいな外部団体の仕事は二度と、死んでも受けたくないです。

 けど、残念ながら、私は定年後のゼニの心配が大アリなんですわ。もうちょっと頑張らんといけません。


 2023年の私shiraは、人生のダウンサイズを進める予定です。

 具体的には、これまで様々なしがらみやお付き合いでやってきたことを整理しようと思ってます。

 宮仕えの身となれば、3人の子どもの父親の身となれば、どんなにイヤでも我慢してやらなきゃならないことがいっぱいあります。私はもともと好き嫌いのかなり強い人間なのですけど、まあそれでもなるべく我慢してやってきたつもりです。

 しかし、私ももう定年です。子どもたちも成人しました。信念を曲げてまでイヤなことに付き合うのはこのへんでおしまいにしたいところです。


 まず手始めに、年賀状を今年で仕舞いにしました。義理や世間体で年賀状を送るというのもバカバカしい話です。人生のダウンサイズの第一歩にふさわしいでしょう。


 ダウンサイズと言っても、昨今よく聞く「断捨離」をやる気は毛頭ありません。モノは大切にすべきです。むしろ古いものやガラクタを手元に置くことで、余計な出費を減らせます。

 先日、嫁サンのクルマに取り付けてある12V電源ソケットの分岐プラグが断線したのですけど、ガラクタ箱の中にあったプラグの部品を移植してタダで修理しました。

 


 それでは、本年もssh-スーパー小論文ハイスクルVer.2.0をよろしくお願いいたします。



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