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ssh496 冬休みが難しい [教育問題]

<2011>

 

 今年もあと2日ほどとなりました。毎年のことながら、年の瀬には気持ちの高揚する慌ただしさがあります。もちろんこんなことを言っていられるのは、私がたまたま年越し派遣村のお世話にならずに済む立場であるからですが。

 

 ところで。昭和天皇裕仁陛下が崩御した1989年、429日が「みどりの日」となり(のち「昭和の日」に改変)、新たに1223日が「天皇誕生日」として休日になりました。さらに2000年にハッピーマンデー構想によって、「成人の日」が115日から1月の第2月曜日となりました。

 どちらもその意義にケチをつける気はありません。

 けど、これは学校関係者にかなり頭の痛い宿題を毎年与えることとなりました。

 冬休み=年末年始休業の日程が、ものすごく立てにくくなったんです。

 

 冬休みってのは、だいたい1014日くらい取るのが学校経営上はちょうどいいんです。

 つまり、12月の2527日くらいからスタートして、1月の57日くらいに終わるのがいい。

 

 ところが。

 今上天皇明仁陛下の誕生日と、ハッピーマンデー成人の日は、このスケジュール編成にモロに干渉してきます。

 本年度の1223日は金曜日。完全週休2日制の現在では、2325日は3連休です。

 一方、2012年の「成人の日」は19日の月曜日。よって学校は79日が3連休です。

 すると。

 もし冬休みを1226日から16日までの12日間とすると、実際には1223日から19日までの18日間がすべてお休みとなってしまいます。子どもは嬉しいけど、学校運営上はちょっと長過ぎます。

 そうはさせじとすれば、どうなるか。

 12月に授業を入れるとすると、3連休明けの26日に入れることになります。でも、26日に入れると、3連休の後に1日だけ授業日を入れることになる。終業式の日は大体半日ですから、かなりバカバカしいお話になります。じゃあいっそと27日まで授業を入れるという手もあるにはありますが、ちょっと引っ張り過ぎな感じです。


 

 1月にも全く同じことが起きます。

 できれば1月のスタートは179日くらいにしたいんですが、今年はこの3日間が全部公休日です。

 公休日を登校日にすることは、授業参観か運動会でもない限り、教育行政が許してくれません。

 (大阪の新市長とその腹心が教職員が言うこと聞かないからダメみたいなことを言ってますけど、行政は教育に対して今でも相当な権限を持っています。)

 となると、1月の5日か6日に3学期を初めてしまうか、あきらめて10日にするかのどちらかです。

 5日はいくらなんでも速すぎます。

 6日だと、1日だけ登校してまた3連休というバカバカしさが発生します。

 10日は、ちょっと遅過ぎです。

 

 私の限られた情報によると、選択肢は、

1 大盤振る舞いで、1223日~19日の豪華18連休。

2 年末ガマンバージョン。1226(27)日を登校してもらい、1月は9日まで休み。休みは1112日間。

3 逆に、年始を頑張ってもらうバージョン。15日か6日が始業式。冬休みは1314日。

4 年末・年始ともにガマンしてもらうバージョン。例えば1226日と16日が登校日。冬休みは10日間。

 どれも一長一短です。

 

 学校現場ってのは、こんなことにも頭を悩ませているのですけど、そーゆーことはまずメディア的な話題にはなりませんね。


 ちなみに私の現任校はパターン4。16日は本年度5回目の定期テストの初日です。


 

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