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ssh20 原稿よりも、箇条書きメモ [面接]

<2006>

 面接で聞かれることの中には、定番というか、あらかじめ聞かれること分かっていることがあります。
 自己紹介、志望理由、クラブのこと、自己PRなど。

 こういうものについては、事前に準備できます。先生に指導してもらって練習するときに、一番しっかりと練習できる部分です。時間をかけて、理想的な答えを考えておくこともできます。
 ただし。
 そういう理想的な答えを原稿にして暗唱するのは、やめといた方がいいです

 面接本番の緊張ってのは、大変なものです。せっかく原稿を暗唱しても、本番でボロボロなんてことがザラに起きます。
 「私は小さい頃から医療に対してあこがれをもっていました。もちろん子どもっぽいあこがれではあったのですが、祖父が入院してお見舞いに行った時に、そこで働く看護師さんを見て、とても感激しました。その方はとても朗らかで、沈みがちな私たち家族の気持ちをとても和ませてくれました。私はあの看護師さんに出会って、自分もあのようになりたいと思いました。その看護師さんは朗らかなだけでなく、・・・」(あと2つ看護師さんのいい話が続く)

 文章を暗記するのは、実はとても難しいことです。危険です。何が危険って、文章の暗唱の場合、1ヶ所トチると、そこで固まってしまって、あとは頭真っ白になりやすいです。

 私が受験生によく勧めているのは、「要点を箇条書きしたメモを作ること」です。

 上述の志望理由の場合、要点は以下のようなものでしょう。
 ・幼少期から医療に憧れていた
 ・祖父の入院先の看護師さんのすばらしかったことが3つ: 1 朗らか  2・・・  3・・・

 こうまとめておけば、答える時に意識すべきことは「幼少期の憧れを言って、次にあの看護師さんのことを言って、その看護師さんのいいところを3つ言えばOK。」と、これだけです。
 暗唱よりはかなりラクです。

 面接の答弁で一番悔しいのは、言うべきこと、言いたいことを言い損なったり、言わなかったり、うまく伝わらなかったりした時です。
 自分の想いを伝えられずに、あるいは誤解されたまま切り捨てられたのでは泣くに泣けません。
 逆に、「言いたいことは全部言ってきました」という受験生は、例外なく合格しています。

 その点、例えば「言うべきことは全部で3つある」という意識があると、2つだけ言ってやめてしまう=言うべきことを言い忘れるという失敗はかなり防げます。

 もちろん、このワザは「あらかじめ聞かれることがわかっている」質問にしか使えませんが。
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