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ssh581 投票所の短縮営業 [社会]

<2012>

 

 総選挙が終わりました。人間のクズ野田佳彦(ssh531)が首相の座を追われるのは大変結構なことでありますが、次の首相になる予定の人が、あの教育再生会議をやらかしたあの晋三坊ちゃま(ssh159)というのはsshとしては実に頭の痛いところであります。もうちょっとマシな政党も人材も選べないことはないと思うんですけど、小選挙区制ってのはどーも極端から極端に流れますな。

 2005年の小泉劇場以来、総選挙は一党が大勝ちしてますが、実は2005以降の国政選挙は衆院でも参院でも常に与党が負けているんです(「リベラル21)実は日本の政治はものすごく不安定な激動の時代にあるのですよ。その割に社会の閉塞感はずっと同じなのはなぜ?

 

 

 さて、選挙が終わって、悲喜こもごも(?)のブログ界で、かなり気になる記事を見つけました。時々紹介している「田中龍作ジャーナル」のもの。

 

◆◆今回の総選挙では、投票時間を繰上げた所があまりに多いことに驚く。ツイッター上では「国民の権利を奪う憲法違反か?」「絶句。何これ?」という声が飛び交った。投票率が下がると組織力、動員力に勝る自・公が優位となる。何だかイカサマの匂いがする。

 15日付けのNHK(ウェブ版)は、全国49,000ヶ所の投票所のうち、30%にあたる16,000ヶ所で投票終了時間が繰り上げられる、と伝えた。これは大ニュースなのではないか。自分が住んでいる自治体が繰り上げていることを知らずに投票所に足を運んだ有権者はいなかったのか。

 この「投票終了時間の繰上げ」は、公職選挙法第40条1項に定められていたのだが、そこには「特別の事情がある場合」と規定されている。それが平成12年に施行された地方分権一括法により、各自治体の判断で変更可能になった。

 理由を明らかにしたのは熊本県合志(こうし)市。ここでは8時までの投票時間を7時に繰り上げた。同市のホームページを見てみると「選挙結果を早く公表できる」「期日前投票の増加」、「投票時間の長さが投票率向上に結びつかない」「人件費の削減」などを挙げている。開票作業も連続勤務で、立会人も高齢で大変、云々。

 地方紙や全国紙地方版などから、投票時間繰上げのニュースを拾ってみた。

福島県県内の全投票所(1312ヶ所)で1時間から最大4時間繰り上げ(100%)

福島県で全市町村繰り上げるのは、この衆院選が初めてのようだ。その他、東北各県で繰り上げが目立った。また関東では群馬県は県内99%の投票所が繰り上がるなど福島県に次ぐ多さだ。

 47都道府県のすべての記事を拾い上げることはできなかったが、ほぼ全国にわたって程度の差こそあれ、投票時間の繰上げは行われていたとみて間違いない。

 その他の繰上げ状況は下記の通り。

秋田県県内85.05%の投票所で繰り上げ

岩手県県内64.47%の投票所で繰り上げ

宮城県県内57.18%の投票所で繰り上げ

山形県県内13.39%の投票所で繰り上げ

青森県県内6.1%の投票所で繰り上げ

群馬県県内99%の投票所で繰り上げ

長野県県内1501ヶ所の投票所中、304ヶ所で1~3時間繰上げ。うち35ヶ所は開始も1時間遅れ

愛知県県内1744ヶ所の投票所のうち、63ヶ所で繰り上げ

三重県県内119ヶ所の投票所で1時間繰り上げ、534ヶ所で1~4時間繰上げ

滋賀県県内928ヶ所の投票所中、一部で1~2時間繰上げ

石川県県内525ヶ所の投票所中、110ヶ所で繰り上げ

福井県県内413ヶ所の投票所中、63ヶ所で1~2時間繰上げ

奈良県県内773ヶ所の投票所中、一部で繰り上げ

徳島県県内512ヶ所の投票所中、一部で繰り上げ

愛媛県県内745ヶ所の投票所中、一部で1~4時間繰上げ

大分県県内621ヶ所の投票所中、445ヶ所で繰り上げ

(後略 2012.12.17.)◆◆

 「イカサマの匂い」って物言いはどーかなと思いますけど、それでも全国これだけの規模で投票所が閉店時間(投票終了時間)よりも早くさっさと閉店(繰り上げ)してしまったというのは、さすがに問題じゃないっすかねえ。どなかの口癖を借りれば、民間の感覚ならとても許されるものじゃないでしょうに。

 数年に一度きりのイベントじゃないですか。しかも国の将来を決める大事な一票だから投票に行きましょうと、国も自治体もゼニかけて宣伝してたじゃないですか。

 来るか来ないかわからない最後の1人を8:00p.m.まで待つ。それが当たり前ですよ。


 

 ついでに、こんなニュースも。

 

◆◆1216日の衆院選投票日、「投票所がこれまでに見たことがないほど大行列だった」という報告がTwitterに相次いだ。だが投票率は59%前後(NHK推定)と低迷。投票する人の数が増えて混雑したわけではないようだ。

 各地の投票所の長蛇の列の画像はNAVERまとめにまとめられており、都内と千葉県のものが中心。都内では都知事選の投票が同時に行われていたほか、地域によっては都議補選も同時投票。投票所内での人の流れが悪く、行列になったのではと推測する向きもある。(ITmedianews 2012.12.17.)◆◆

 

 写真を見ると、確かに評判のラーメン屋みたいな行列になってます。8:00p.m.間際に投票に向かった人が無事投票できたんでしょうか。でも投票率は下がったということだそうで、並んだ人の感覚からすると妙な感じでしょうね。

 東京の場合、知事選とかぶったおかげで流れが悪くなったというのは大いにありそうなお話です。何せ総選挙はそれだけでも選挙区と比例と国民審査で3つの投票が必要な所に持って来て、プラス知事選と、国よっては補欠選挙まであったんですから。

 

 先週ラジオで選挙にまつわるトリビアをやっていたんですけど、突然の解散総選挙で選挙グッズを扱う会社はどこもてんてこ舞いだったそうです。特に大変だったのが投票箱を作る金属製品の製作所で、複数の選挙がかぶったおかげで東京だけで100を越える新規注文が来たそうです。

 投票箱って頑丈に出来ていて、124万円ほどするんだそうです。東京だけで数百万円の公費支出になったわけです。ゼニはたぶん各区市町村が出したんでしょうけど、もったいない気もしますね。もっとも、同日選挙になってくれたおかげで人件費の方はグッとお安くできたはずです。

 

 ついでに、選挙グッズの通販サイト「選挙用品ドットコム」というのも紹介されてました。通販サイトらしくお客さまの口コミ情報もありますが、これがイコールここのグッズで当選を勝ち取った方々の喜びの声で、実に微笑ましいサイトであります。選挙たすきが通常24800円もするなんて、知ってます?(ただいまバーゲンで10500円だそうです。)

 

 

 で、千葉県で行列ができたのはなぜ?


 

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