ssh586 鏡を見ろ、笑え [教科学習]
「鏡を見ろ、笑え!」
以前いっしょに働いていた先生が、センター試験終了後に担任クラスの生徒たちと面談する時に言っていた言葉です。
生徒達はセンター試験で思うような点数が取れず、絶望的な気分になっていました。
先生は一人一人との面談で、これから可能性のある出願を、本人達の希望や思い入れを尊重しながら一緒に考えました。時にはまったく見込みのない出願であっても、それが本人のために必要であれば受け入れました。ただし、中期後期と私大の併願をきちんと考えさせ、それまで考えたことのない大学についてはすぐに調べさせました。
終わってしまったセンターの点数は変わりません。
「あー、英語があと10点あれば・・・」と思っても、その10点は変わりません。
そう落ち込んでいる人よりもたくさんの点数を取った人も、「ああ、あと5点あれば・・・」と落胆しているのかも知れません。
いずれにせよ、終わった試験のことをくよくよこだわっても、何も変わりません。
しかし。
受験は、始まったばかりです。
受験生には、これからの踏ん張りで変えられるものがあります。
一つは、出願先。
一つは、今まで調べてなかった大学を調べること。
一つは、今まで考えていなかった系統を考えること。
一つは、いろんな可能性を並べた上で、本当に自分にとって譲れないものを見つけること。
そして何より、私大個別試験や国公立2次試験など、これから受験する試験の点数。
私も今まで、センターで不本意な結果となった生徒を山ほど見てきました。
たくさんの生徒が泣きました(私がいじめたんじゃないですよ)。
泣いて当然です。受験で点数が悪くて泣いて何が悪いんですか。頑張ってきたから悔しいし切ないんです。
でも、ほとんどの生徒は、そこから立ち直って、「今やれること」を真剣にやりました。そしてそういう生徒は、最終的に結果を出しました。
一時、泣いても、落ち込んでも構いません。
でも、それが済んだら、前を向いて、「今やれること」をやる。
その経験は、必ずあなたを成長させます。
センターで失敗して落ち込んでいるあなた。
鏡を見ろ。笑え。
そして、頑張れ。