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ssh615 受験生の7月懇談ネタ [志望理由・進路選択]

<2013>

 

 7月は懇談会シーズンです。

 私は教員として保護者と懇談する立場でありますが、同時に保護者として懇談をしてもらう立場でもあります。仕事の懇談と、自分の子どもの懇談(嫁サンと分業)をこなさねばならないのであります。

 

 豚児たちの話は置いといて、本業のお話を。

 今年は高3生を担任しておりますので、受験生の夏の懇談会です。

 この時期、私たちはどんなことを保護者&生徒と話すのか?というお話です。

 

  • 学力を中心に、生徒の現状を示す・・・これは小学生から予備校生まで同じです。7月の懇談会がスリリングなのは、通知表をもらって、学校の様子を聞かされるからです。ただ、受験生の場合、学力の部分のウェイトがすごく高い。通知表そのものよりも、模試やテストの結果の方が重要だったりします。
  • 生徒と保護者の進路志望を確認する・・・これは当然です。特に重要なのは、保護者の意向。生徒の希望はふだんの学校生活で知っていますが、保護者のホンネを直接確認する機会は少ない。プリントを配って保護者にあれこれ記入してもらうこともありますけど、直に会って話してみないとわからないことはいっぱいあります。厄介なのは、保護者の意向と生徒の希望が合致してない場合。もっと厄介なのは保護者が本当のホンネを教えてくれない場合。確かに親ってのはなかなか子どもに対して素直にホンネを見せたがらず、ちょっとハッタリや駆け引きをしちゃいがちなものですけど、度を超すとお互い不幸です。できればハッタリや駆け引き抜きのホンネを聞いておきたいところです。難しいけど。
  • 受験勉強への切り替えを促す・・・これは現役生向け。7月は文化祭シーズンです。文化祭終了とともにウ受験モード全開、となってもらわないと困ります。学年集会とか進路講演会とかいろんな形で切り替えは促しますが、懇談でも念を押します。
  • 夏休みの学習計画を確認する・・・何たって、夏は受験の天王山です。夏休みの学習計画は極めて重要です。学習時間だけじゃなくて、どんなテキストをどこで(自宅or図書館or予備校の夏期補習etc.)やるかまで詰めておきます。ちょっと注意が必要なのは、頑張り過ぎを防ぐこと。頑張り過ぎると継続しません。
  • 大学調べを促す・・・大学調べは高2まででもやってはいますけれど、受験生になって初めて意識する大学学部学科というのはあります。現時点で意識している大学があれば、夏休み中に見学(オープンキャンパスなど)することを勧めます。大学調べで面倒なのは理工系です。同じ工学部の同じ学科名であっても、研究している内容は様々、インターネットで研究室のホームページを調べるように指示します。
  • 妥協させない・・・当然です。まだ7月なんですから。特に現役生は本格的な受験勉強をロクにやっていません。現在の学力だけで志望を低く変えないように激励してやる必要があります。また、現役生の場合、安易に推薦とかAOとか言い出す場合が(保護者も含めて)ありますので、過去の実例などを示しながら、妥協せずに頑張れと言います。
  • チェックすべき大学を提示しておく・・・恐らくこれがこの時期の受験指導のウデの見せ所でしょう。本人・保護者の意向と、本人の学力、これまで見てきた様子や経験からの「伸びしろ」を総合して、「◯◯大学もチェックしてみてはどうですか?」と示しておく。7月ですから、今後どのくらい伸びるのか、あるいは伸びないのかは何とも言えません。指導する側としては、高い志を保ちつつ、思うように伸びなかった時の受験先、併願校を早めに示しておきます。あまり間際だと生徒も保護者も戸惑ってしまって対応できません。早めに名前だけでも聞かせておくと、受験シーズンに入ってからの動きがいささかラクです。
  • 生徒・保護者の不安を聞き出す・・・懇談会って、先生の話(お説教?)を聞きに行くものだと思っている方も多いんじゃないかと思いますけど、教員の側からすると、生徒と保護者の話を聞くことにこそ価値はあるんです。本当は教員は聞く側なんです。あれこれ書きましたけど、本当に一番重要なのはこの部分です。従って、教員側にはいい「問いかけ」が必須です。

 

 私の(本業での)懇談会は19日からです。ただ今その準備中であります。41名の生徒の受験戦略シミュレーションを一応やっておかねばなりません。

 それよりも重要なのは、体調を整えることですかね。懇談会は書類作成と違って、ライブのお仕事ですから。

 4日間に渡って、半日に10人ずつ懇談するのって、なかなか体力勝負なのですよ。


 

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