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ssh614 7月は鬼門 [教育問題]

<2013>

 

 7月です。夏休みが近づいています。受験生にとっては天王山の夏ですが、その他大勢にとっては楽しい夏休みがもうすぐです。

 私はというと、憂鬱とまでは行きませんけど、気分は少々重めです。

 7月って、本当に忙しいんですよ。

 

 

 7月が忙しい理由の1つ目は、成績処理です。

 多くの学校では7月に1学期の期末テストがあり、そこで1学期の成績が出されます。成績なんかコンピューターに打ち込んで計算するだけじゃないの、と思っている方もいるかも知れませんが、現実はそんなに甘くないです。そもそもテストの採点が大仕事です。成績処理は締切が厳格に決まってますから、それに合わせて採点を終えなければならない。採点したら生徒にテストを返却して採点の間違いや疑義を全部洗い出さねばならない。それから大慌てで成績を算出し、学年会と成績会議を経てようやく正式な成績となります。

 なので期末テストの採点は中間テストよりもタイトな日程で行われます。当然、勤務時間内になんか終わりません。英語はだいたいリーディングとライティングとか2科目ありますからなおさらです。成績処理担当者の労苦はもちろんそれ以上です。

 

 2つ目の多忙の理由は、保護者懇談会。夏休みを控えた7月は小学校でも中学校でも高校でも保護者懇談会のシーズンです。

 懇談会には通知表が必要です。

 現任校は2学期制を採っているため、7月には通知表は出ません。前期途中の7月にわざわざ懇談を入れる必要は本来ならありません。しかし、やっぱりそうはいかないのですね。9月まで懇談ゼロってのは弊害が大きい。だから7月にも懇談を行います。

 せっかく懇談に来て頂いて、成績関係の資料がなにもないというのでは保護者に失礼です。それなりの資料を用意します。

 今年は3年生の担任ですので、具体的な受験戦略について踏み込んだ懇談をすることになります。どんな選択肢を例示するかは、事前に用意しておかねばなりません。


 

 多忙理由その3は、夏休みの準備です。別にレジャーの相談じゃありません。

 高校の場合、夏休みとくれば補習です。補習の受講希望者をまとめ、時間割を作成し、教材を用意する。これは7月の早い時期に終えていないと間に合いません。

 補習以外に、夏休みの課題も必要です。教材を用意して生徒に渡すには、やはり7月の頭くらいには手配が済んでいなくてはなりません。

 夏休み明けはたいていテストがあります。そのテストの用意は夏休み前からやっておく必要があります。特にテスト範囲は夏休み前に明示しないといけない。テストの作成は夏休み中にやるとしても、一人ですべてやるわけじゃないから、同僚とスケジュールの調整をしておく必要があります。

 また、夏休み中はクラブや研修であちこち出張することが多い。合宿もよくあります。その準備も夏休み前から必要です。

 

 7月は、多くの高校で文化祭が行われます。これはもうべらぼうに忙しいです。

 

 他にも、7月はけっこういろんなことがあります。

 7月は模試がよくある月です。1年も2年も3年もたいてい中旬に模試があります。

 野球部や音楽系のクラブだと、7月は大事な大会の月です。野球にせよコンクールにせよ、生徒以外に大勢の人間がかかわる大きなイベントです。担当者のお仕事は大変なものです。野球部の先生たちは7月に懇談会ができなくて、夏休みに入ってから独自日程でやることが多いです。

 

 

 私は特に健康な方でも病弱な方でもないんですけど、7月はわりと体調を崩します。一昨年も夏カゼを引いてダウンしました。夏バテに多忙が重なるとこたえるみたいです。

 

 つーても、生徒は待ってくれません。教員が多忙ってことは、生徒にとってもやることの多い大事な時期だということです。

 頑張るしかないですわな。


 

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