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ssh603 市街地バイキング(VikingではなくBiking) [社会]

<2013>

 

 以前いっしょに仕事をしたALT(女性)が「バイキング」の話を授業でよくしていました。

 彼女、「バイキング」が何のことだかわからなかったのです。

 ご存知の方もいるでしょうが、レストランなどの食べ放題を「バイキング」と呼ぶのは和製英語です。英語圏でそれに類するものはAll-to-eatとかAll-you-can-eatとか言います。ホテルのバイキングはbuffetと呼びます。

 彼女は、ホテルの朝食で「バイキング」と言われて、何で朝メシに自転車を漕ぐのかなと思ったとか。Bikingだと思ったんですな。

 

 さて、今回はそのBiking、すなわち自転車乗りのお話。

 

 

 今年の春は何ともヘンテコな感じですね。3月中にやたらと暖かかったと思ったら、4月中旬にメチャクチャ寒くなって。当地では420日に降雪がありましたよ。

 とは言え、春は春。LHR64で紹介した愛車、ブリヂストン・マッドロックを冬ごもりから目覚めさせる時期となりました。ここのところ、愛車にまたがって通勤しております。気分だけは颯爽と。

 4月は春の交通安全運動があります。この時期は警察のみならず、学校関係者も交通安全の街頭指導を行います。警察もいるし生徒の手前もあるしで、いつもより慎重になっております。

 

 私の自宅から勤務校までは5kmほど。傾斜もあまりなくて、自転車での移動には恵まれています。

 なので、昨年熟年ビギナーとして自転車通勤デビューをした時(ssh553参照)、一番の心配は自らの体力でした。

 幸いそちらの方はまあ大丈夫だったんですけど、予想外の危険があることが後でわかりました。

 

 市街地のBikingは、実に危ないのですよ。市街地Bikingに要注意。


 


 勤務校は市街地の外れにあり、通勤通学は繁華街を経由することになります。

 この繁華街は歩道が広いため、自転車が歩道通行可になっています。車道の状況がよくないので(違法駐車やらあって)ほとんどの自転車は歩道を走ります。

 走れますけど、ここがなかなか怖いんですよ。

 

 往路は早朝なので問題ないです。怖いのは帰路。特に金曜の夜と土日の昼は、実に怖い。

 その理由は、人通りが多いことだけじゃありません。

 

 歩行者もドライバーも、自転車を全然見ていないのです。

 

 ドライバーは、クルマしか見ていない。自転車が近づいていても全然気付かない。横断歩道や自転車横断ゾーンを横断中の自転車がクルマに轢かれそうになったのを目の前で目撃したのは1回や2回じゃありません。

 歩行者はと言うと、ケータイやらスマホやらを見ながら歩いている人が多い。これは老若男女関係なし。中にはイヤフォンをしている人もいる。自転車が近づいているという気配を感じることすらありません。

 

 いや、別に歩行者に文句を言いたいのじゃありません。私だってクルマの運転中や歩行中には、やはり自転車への注意は疎かになりがちです。

 

 市街地でのBikingは、低速走行するしかない、ということを認めざるを得んのです。

 

 私は「ええカッコしい」な人間です。つまり見栄っ張り。大した身体的能力もないくせに、いざ自転車に乗るとなると、つい「シャーッ」と速く乗りたくなるのですよ。

 イナカには、よく転ばないもんだなあと感心するくらいゆーっくりとした速度でエッチラオッチラ自転車を漕ぐオッサンやジイ様がいます。E.T.が自分で自転車漕いでるみたいな感じ。

 ええカッコしいの私は、ああいうのはどうもなあと思っちゃう。だから自転車に乗るとついムキになってスピードを上げたくなっちゃう。ギアは高め、重たいペダルをなにくそと踏みつけてスピードアップ。これぞ男の生きる道。

 けど、市街地をBikingする時は、それはムリ。ゆーっくりしたペースで走らざるを得ないのです。危ないんだからしょーがない。

 

 

 最近わかったのですけど、自転車って、高い(重い)ギヤで無理して頑張るよりも、低い(軽い)ギヤを積極的に使って走った方が、走りもよくなるし、心肺機能を鍛えるのにもいいらしいです。

 

 あと、最近わかったことがもう一つ。

 自転車通学の生徒はみんな「自転車保険」に加入しています。これは自分がケガした時のためという面ももちろんありますが、歩行者やクルマに加害してしまった時の賠償責任という部分も大きい。高校生は体力がありますから自転車のスピードも相当なもの。運動エネルギーは速度の二乗に比例しますから、速度が1割増しただけで殺傷能力は2割増です(1.1の二乗は1.21という意味ですよ、念のため)

 この4月、私自身が自転車保険に加入していないことに気付きました。遅いよ、まったく。

 で、慌てて調べてみたら、自動車保険の「日常生活賠償責任責任補償特約」なるものがあることを知りました。

 

 この特約はその名前の通り日常生活での賠償責任を担保するものなのですが、ここに自転車事故での加害が含まれるというんです。しかも家族全員の。(もちろん被害は対象外)

 あわてて代理店に連絡したところ、即日受け付けてくれました。特約の料金はいたって安いものでした。

 

 もっと早く知ってりゃよかったなあと思い、先日、さっそく自転車によく乗る同僚さんにお伝えしました。

 そしたら、彼はとっくにご存知で契約済でした。ははは。


 

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