ssh710 sshは非難決議棄権の山本太郎を支持します

<2015>

 

◆◆生活の党の山本太郎共同代表は６日の参院本会議で、イスラム過激派組織「イスラム国」（ＩＳ）による日本人人質事件の非難決議を採決する際に退席した。「今回の事件を十分に検証するという文言を入れるべきだ。ヨルダンは報復で空爆しているので（謝意の対象から）削除すべきだ」と記者団に説明した。(毎日新聞　2014.2.6.)◆◆

 

 

◆◆山本太郎議員はきょう午後、参院本会議で採決された対テロ非難決議を退席した。決議は山本議員の退席後、出席議員の全会一致で採択された。

　安倍政権のお先棒を担ぎ同調圧力を強める記者クラブメディアは色めき立ち、山本議員の事務所に押し掛けた。山本議員は記者会見を開き、次のように退席理由を説明した－　

　「テロ決議案すべてに反対というわけではない。だが後段で納得いかないというか、足りない部分があるんじゃないか・・・（国対経由で）議運の方に『代わりとなる文言』を伝えたが反映されなかった・・・（後略）」。

　山本議員が提案した代わりとなる文言（修正案）は以下―

１、（「イスラム国」を生んだイラク戦争の総括を含めた）人質事件の十分な検証が必要。

２、特定の国名（ヨルダン）を削除する（特定の国名が入ることで有志連合との距離が取れなくなるから）。

３、英訳文もつけるべき。(以下略　田中龍作ジャーナル　2014.2.6.)◆◆

 

 

　sshは今回の件での山本太郎の行動を支持します。

　理由は、ssh179と同じです。

　ssh179では、東京都立高校の卒業式での君が代斉唱に関する極端な指導に納得出来ず不起立を繰り返す根津教諭の行動を支持し、同時にとある高校で卒業生が誰も起立斉唱をしない中、ただ一人君が代を起立斉唱した高校生の行動を支持しました。

 

　一人だけ他の人と違うことを言うのは、勇気のいることです。(@十二人の怒れる男たち)

　ましてやここは日本。寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ、みんな一緒でみんないい。日本は同調圧力の非常に強い文化圏。そんな日本で「みんな」と違うことをするために要する勇気は大変なものです。

 

　私shiraはアマノジャクです(LHR53)。そして、アマノジャクの価値も自負しております。

　みんなが一斉に同じように動く集団は危険である。生物の群れであればそういう群れは絶滅しやすい。アマノジャクな個体がある程度いることで全滅が防がれる。

　これは人間社会でも同様だと私は思っています。全会一致でわっと突っ走ることはいいことではないんです。異論や異分子がある程度含まれていて、すんなり話がまとまらない方がいい。動きは鈍くなるが、暴走はしにくい。結論が変わらないとしても、反対者や気が進まない人間が混じっている方がリスクヘッジになる。

 

　山本太郎という人物を、私はそれほど評価しているわけではありません。

　しかし、彼は(たぶん本能的に)アマノジャクな行動に出ることがある。

　昨今、社会の同調圧力が高まっていると感じている私からすると、彼のようなアマノジャクが国会にいることは価値があると思えるのです。

 

　ネット上でも山本への非難はゴーゴー状態です。まあ実にありそうな展開です。

　でもね。彼を非難するのはeasy jobですよ。同調圧力をかけるだけですから。

　で、そうやって同調圧力をかけているうちは、「一人だけ他の人と違うことを言うのは勇気のいることです」という言葉の重みはぜーったいにわからないでしょうね。