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ssh1131 16th Anniversary [ご挨拶&エッセイ]

<2022>

 2006年に開校したssh-スーパー小論文ハイスクール、10月20日に16周年の開校記念日を迎えました。皆様のご訪問に心から感謝申し上げます。


 すでにお知らせした通り、sshの象徴・校長先生が、本年10月17日に逝去しました。先生には開校時よりお勤めいただきまして、私としては寂しい限りです。

 校長先生はsshの象徴ですので、これからも象徴としてsshを見守っていただく所存です。アイコンも変えません。

 校長先生についてはまだまだ書きたいことがありますけど、それは追悼記事に回すことにして、今回は別のことを書きたいと思います。


 「言葉による自己表現」をテーマに始まったsshですけど、ここ数年は小論文・面接・志望理由書関係の記事がロクにありません。つーか、そもそも記事の更新が少ない。たまに更新されても、ご挨拶エッセイかDIY期です。

 特にDIYネタは多い。DIY関係のネタを探して検索かけてsshにたどり着いた方は、sshをDIYブログだと思ってるんじゃないかと思います。


 もっとも、私のDIY好きは昨日今日に始まったもんじゃありません。ガキの頃から。保育園に通ってたときも紙箱や牛乳ビンのフタやお中元の入ってた発泡スチロールの箱なんかを使って妙な工作をやってました。工作だけじゃなく、おもちゃもよくいじってた。何歳のときどういう意図でやったのか忘れましたが、プラスチックの鉄砲のおもちゃを小刀で削ってて、飛んだ削りカスが目に入って大泣きした記憶があります。刃物でも大工道具でもなんでもいじっては、子どもの腕ゆえ頻繁に道具を痛めてた。道具だけじゃなく、指をはさんだり手の甲を切ったりのケガもしょっちゅうでした。

 成長とともに腕前が上がるか、逆に卒業すればいいんですけど、私のDIYは下手の横好きレベルのまま続きます。加えて、いかんせん家がまったく裕福じゃなかったもので、道具も材料もカネがかけられない。おかげで廃物利用ばっかりやってました。




 時は流れて、社会人になり、収入もでき、ようやくマトモな道具やマトモな材料を使えるようになります。20代のころはホームセンターで合板買ってスピーカー(D-164)やオーディオラック作ってご機嫌にしてました。


 DIY環境的には、現在の住処は人生最高レベルです。田んぼの中の一軒家につき、電動工具がうなっても誰からも文句言われない。サンダーかけると相当な塵が飛びますけど、こちらもNo Problemです。家を立てた時にでっかい物置も設置して、その物置が我が工房となってます。これはもう感激的に便利でして、作業を途中でやめてもそのまま放置しておける。翌日また物置を開けて作業を再開すればいい。いちいち道具や材業を引っ張り出したり片付けたりしなくて済むのは、大袈裟に言えば天国です。


 大袈裟ついでに大袈裟なことを言わせてもらいます。

 実は私、ずいぶん若い頃から、老後の過ごし方を真剣に考えておりました。

 定年後はあまりゼニは自由にならないけど、時間は定年前よりある。あまりゼニがかからず、ダラダラと日々楽しめることを若い頃から模索しておりました。ええ、マジです。


 最悪なのはレジャーです。あれはカネがかかる。

 というか、レジャーって、カネで買う娯楽なんですよね。もっと言うと、消費としての娯楽。これはゼニが不自由な身にはよろしくない。

 でも、世間一般的には、余暇というのはお金使って楽しむものなんですよね。旅行しかり、ショッピングしかり。スポーツだってスキューバだのスノボだのとなれば相当カネかかります。ジム通いだって安くはない。


 一番いいのは読書なんですけどね。ブックオフや図書館を使えばお金はあまりかからないし、本は時空を超えてあちこちに心を連れて行ってくれますから。しかし残念ながら、私は読書ってのはあまり好きじゃない。特に小説はまったくダメです。

 音楽はいいです。そんなにお金かけずにいろんなものが楽しめる。オーディオシステムもありますし。オーディオってクルマと違って維持費がかからないのもいいところです。


 でまあ、結構マジにあれこれ考えてるうちに、DIYがベストだなと思うようになりました。

 DIYはいいです。楽しいです。


 老後の楽しみって、若いうちからやってたことの延長線上にないと難しいんですよね。定年迎えて一念発起してそば打ちやったり合唱サークルに入ったりと、なんか新しいことにチャレンジする方はよくいます。いますけど、ああいうのけっこう難しいんですよね。やっぱ高齢だから、ものごとの飲み込みが遅くなってる。モノになる前に飽きちゃう可能性大です。

 読書にしても音楽にしても、まあレジャーでもいいけど、やっぱ若いうちからやってるとスムーズです。読書なら若いうちにいろいろ読んでる。音楽なら若いうちにいろいろ聞いてる。レジャーも若いうちにいろいろやってる。そいう人にとって、使える時間が増えるのは嬉しいはずです。


 で、DIY。

 この15年くらい、新しい電動工具買ったり、今まで手を付けたことのないような家電品の修理やらバスルームの手すり交換やらに挑戦して、いささかの経験値をゲットしました。そうなると、あれこれやりたいことも増えてくる。やりたいことが残ってると、人生ちっとばかり前向きになれます。

 問題はカネですが、これも最近はよーく考えてます。ホームセンターで材料を揃えるのではなく、これまでの木工で出た端材や、いらなくなった家具を解体した木材なんかを取っておくようにしてます。ネジ類は不用品を処分するときに外せるだけ外して取っておきます。とにかく何でも、取っておけるものは取っておく。こうすれば材料費はかなり節約できます。

 shiraの母方の祖父は、物置でも風呂場でも自分で作っちゃうような人でした。物置には金物屋かと思うほど道具類が並び、納屋には材木やら古道具やらがいっぱいありました。材木はたぶん解体した家屋なんかからもらってきたんでしょう。祖父は孫のためにちょちょっとモノを作ってくれることがありましたが、材料費はタダでした。

 私もああなりたいものです。


 sshは17年目に入りました。これからもぼちぼちと続けるつもりです。DIYネタがさらに増えるかも知れませんけど、爺さんの手慰みということでお許しください。

 これからもssh-スーパー小論文ハイスクールをよろしくお願いいたします。

 

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