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ssh402 なぜ、そこに進学したいのか? [志望理由・進路選択]

<2010>


 


 ssh24「その仕事でならなければならない理由 その3は、こんな記事です。


◆◆どんな仕事にも、社会的な意義があります。というか、意義があるからこそ仕事になるわけで、まったく何の意義もないものは仕事にはなりません。
 「職業に貴賤はない」とよく言われます。であれば、その中から1つの仕事を選ぶということは、仕事そのものの優劣によって決めることはできません。結局は、「自分にとって」いい仕事であるかどうかだけではないでしょうか。
 もっと言ってしまえばー例えば、好き嫌い。例えば、向き不向き。例えば、自分にできそうか、できそうもないか。例えば、自分に耐えられそうか、耐えられそうにないか。
 ssh23での医療系志望者への問いかけーなぜ医療系でなければならないのかーを考えた高校生たちの多くがたどり着いたのは、次の答えでした。
 「患者と直接向き合う仕事がしたい。」
 看護体験で患者さんと接した時、患者さんに「ありがとう」と言われた時の充実感と喜びが思いもよらず大きなものだった。だから患者さんと直接向き合う仕事がしたい。
 しかし、よくよくクールに考えてみれば、これは一般的な理由ではありません。患者と直接向かい合えない仕事よりも向き合う仕事の方がいいというのは、まったくもって、その人の個人的な都合に過ぎません。
 しかし、同時に、この答えにはたいへんな説得力があります。きれいごとではない、ホンネであればこその説得力です。
 私は、こう思います。「その仕事でなければならない理由」、それはその人のしごく個人的な好き嫌いからスタートして初めて発見できる、と。◆◆


 さて、受験生は志望校目指して頑張っているはずです。


 でも、なぜその大学なんでしょうか?なぜその学部?なぜその学科?


 この答えは、上記ssh24からすれば、必然的に次のようになります。


 職業選択が自分の好き嫌いである以上、進路選択も自分の好き嫌い以外の何物でもありません。


 その大学学部学科を志望する理由は、あなたのしごく個人的な好き嫌いからスタートしたものです。




 すごく冷たいことを書きますけど、別にあなたがそこに合格してくれなくても、社会は全然困らないんです。


 あなたが進学しなければ、他の誰がか進学するだけのことです。


 逆に、あなたが合格すれば、他の誰かが落ちます。


 あなたがそこを志す理由。それはあなたの外にはありません。すべてあなたの中にあります。100%あなたの選択です。あなたがそうしたいから、あなたの志望なんです。


 え?先生や親がそこに行けと言っている?


 いえいえ、あなたにはそれを拒否する自由があります。拒否せずにそれを受け入れているのは、あなたの選択です。


 親には逆らえない?そんなことないですよ。家出なり何なり、断固拒否する方法はあります。それをしないのはあなたの選択です。


 


 あなたの志望には、あなたがそうしたいからという以外の理由はありません。


 


 

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ssh391 志望理由書は、まず書いてみる [志望理由・進路選択]

<2010>


 


 10月は推薦・AOの出願シーズンです。推薦・AOの出願とくれば、志望理由書。


 今回は最も初歩的なアドバイス。


 志望理由書を作るにあたっては、あれこれ考えてばかりいないで、とにかく、まず書いてみることです。


 


 ssh127にあるように、志望理由書は一人では作成できません。


 


◆◆


 志望理由書は「あなたの本当の気持ちを、明確な言葉にしたもの」でなければなりません。しかし、普段の日常生活では誰しも、自分の本当の気持ちをわざわざ「明確な言葉」にするようなことはしてません。するはずないです。自分の気持ちなんですから、わざわざ言葉になんかしなくったって、自分にはよくわかってます。
 問題は、志望理由書を読むのは、他人だということです。
 他人は、あなたの気持ちはわかりません。他人は、あなたの感覚と同じように感じてはくれません。感覚は人それぞれです。
 他人に自分の気持ちを伝えるには、言葉にするしかありません。それも、誤解されない、明確な言葉に。
 他人に理解できるような明確な言葉にするには、どうしても他人の感覚が必要です。◆◆


 


 であるが故に、「まず書いてみる」ことが必要なんです。


 


 


 

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ssh348 建築か、土木か(2) [志望理由・進路選択]

<2010>

 

<前回のあらすじ>

 建築学志望の生徒に進路相談を受けていたshiraは、某月某日、某大学工学部ガイダンスに出席し、これはチャンスだとばかり、建築工学科と土木工学科の先生にあれこれ質問することにし、まずは建築学科のブースで建築士の現実をレクチャーしてもらう。直後、shiraは土木工学科のブースに向かうのであった。

 

 てなわけで、土木工学科のブースにて。

 

私: え~いきなり失礼な言い方になっちゃいますが(だったら言うなよ)、土木って高校生にはちょっと人気が薄いんですよ。

先生: (苦笑)ええ、屋外で工事してるってイメージが強いみたいで。

私: ただ「とにかく資格」みたいな進路選択ってよくないと思うんですよ。せっかく大学で4年とか6年とか勉強するんですから、後先の計算よりも、こういうことならやり続けたいってものを選択しないと。

先生: ええ、やっぱりやりたいこととあまり離れているとねえ。


 

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ssh347 建築か、土木か(1) [志望理由・進路選択]

<2010>

 

 某月某日、某大学工学部のガイダンスに参加した私。

 実はその数週前、建築学科志望という生徒とあれこれ話をしておりました。

 そこで、ここぞとばかりに、建築学科と土木学科の先生にお話を伺いました。

 

 まずは建築工学科の先生を直撃。

 

 私: 実は最近、建築学科志望という女生徒が相談に来まして。

 先生: はい。

 私: まあ、昨今は不況やら何やらで、どうしても資格指向が強くて、理系生も医療系の次に建築が人気なんです。

 先生: はいはい。

 

 私: で、初歩的な質問なんですけど、建築士の資格は建築学科でないと取れない、と考えていいんでしょうか?

 先生: はい、制度改正もあって、そう考えていただいて結構です。

 先生: 制度的には大学の建築学科卒でなくても、卒業後の一定期間の実務経験を積んだ後に受験というのは可能ですが、これは年限が長いこともあってほとんどいません。建築士になりたいのなら大学の建築学科に進学すべきです。ただし4年制の専門学校だと、大学への転入などもあって、チャンスはかなりあります。


 

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ssh329 仕事の定義 [志望理由・進路選択]

<2010>

 

 「お前、やりたいことはないのか?」

 「ゲーム!」

 「アホ!そういう意味じゃないわ!」

 

 「やりたいことを探せ」と言われて苦悩している高校生の皆さんのために、久々の志望理由書ネタです。

 今回のテーマは、仕事の定義。

 仕事ったって、もちろんジュールだのNmだのワットだのの物理話じゃありません。職業のことです。労働といってもいいか。

 

 冒頭のやりとりは数年前の私と息子のやり取り(少々の脚色あり)です。当時息子は小学生、まあこの程度でしょう。息子もマヌケですが、小学生相手に「やりたいこと」をマジに聞く私も相当にマヌケです。この親にしてこの子あり。 

 しかし、息子の答えはなんでマヌケなんでしょうか?

 やりたいこと=ゲームというのは、いたって誠実な答えです。(ゲームというのはWiiとかPSPとかのゲーム機のゲームです、念のため。)誠実ですけど、彼は私の質問の意図がわからなかった。

 

 私が聞きたかったのは、もちろん「どんな仕事をやりたいのか?」です。

 でも、現代であれば、ゲーマーって立派な仕事ですよね。


 ゲーマーはゲームをするのが仕事です。一方、今は中3になった息子は相変わらず「やりたいこと=ゲーム」に勉強そっちのけで血道をあげています。

 ゲーマーのゲームと、息子のゲーム。行為そのものはどちらも同じです。画面を見てボタンやコントローラーをカチャカチャいじくってるだけ。ゲーム機を見たことのない人が見れば、どちらも同様の不可解な行為に過ぎません。

 なのに、一方は有益な職業。他方は私がブチ切れてキカイを取り上げるようなムダな行為。

 その差はどこにあるのか?


 

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ssh322 女子大は要チェック [志望理由・進路選択]

<2010>

 

 私の担任したクラスがこの3月卒業しましたが、そのうち5人が東京の名門女子大学=津田塾大学・東京女子大学・日本女子大学に進学しました。

 年配の方なら「ほお、それはスゴいねえ。」と感心なさるでしょう。

 一方、若い人なら「で?」という感じでしょうか。そもそも「名門」という名前に違和感があるかも。

 

 1990年代あたりから、女子大の受験偏差値はずいぶんと低くなりました。国立大学でただ2校の女子大=お茶の水女子大学&奈良女子大学は相変わらず難関ですが、それでも1980年ころまでからするとずいぶん攻めやすくなりました。上記の3女子大は、かつてを知る人からするとびっくりするほど合格しやすい大学になっています。

 

 この3月まで私が担任していた全日制英語科のクラスは4分の3が女子でした。英語科だから当然みんな文系(例外もいることはいますが)

 で、その4分の3の女子たちが受験校を検討する際、私は常に女子大を提示しました。特に強く受験を勧めたのが前述の3大学です。

 

 私が推したその理由は、

1 就職のサポートがいい。女子大は女子学生がすべてである。職員は女子学生の就職だけを担当している。経験も気合いもパイプも全然違う。

2 規模が比較的小さい。大規模な大学にはその良さがあるが、小規模な大学にも持ち味がある。特に職員と学生のつながりは濃密になる。

3 そもそも私立3女子大にしても国立2女子大にしても、どれも歴史も伝統も実績もある非常に優れた教育活動をしてきた大学である。

4 そういう中身の良さの割に、受験偏差値が低い。下品な言い方をするとお買い得。これは大学関係者には切ないことだけれど、受験する側からすると大変にありがたい。

5 そういういい大学なのに、男子は絶対に進学できない。女子だけが受験できる。よくぞ女に生まれけり。


 

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ssh301 「いい学校」へ行くことの意義 [志望理由・進路選択]

<2009>

 

 受験生をやってると、どうしても「いい学校」へ行くという重圧がかかってきます。親や親類縁者は最大のプレッシャー供給源ですし、先生もハッパかけます。んで受験生本人にも欲やプライドがあります。

 この記事で「いい学校」というのは、難関校とか名門校とか高偏差値校とかいうものと考えて下さい。カギカッコがついているのはもちろんそういう学校が本質的に「良い」とも限らないからです。

 

 みなさん、大学は何で選びますか(選びましたか)?

 ネームバリュー、偏差値、立地条件、学部学科の特色、キャンパス、施設設備、歴史伝統、学費、スタッフ、就職の良さ、学術面の実績、世間体、人に威張れるかどうかetc.—まあいろんな要素がありますね。

 昔と違って今は大学調べは根気さえあれば相当なことまで情報が手に入ります。ところがあれこれ調べてみると、各大学の違いって意外とないんです。特にスタッフやシラバスなんかは、どこもかなり工夫してます。これはランクとも案外相関してません。

 

 そうなると、苦しい受験勉強に耐えてわざわざ「いい学校」に進む理由って、あるんでしょうかね?

 

 ありますよ。

 学生です。


 

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ssh243 窓際族の活躍はなぜウケる、または『相棒』から職業選択を考える [志望理由・進路選択]

<2009>

 

 最近ウチの小僧たちがTVドラマ『相棒』を好んで見ております。

 ウチにはTV1台しかありませんで(地デジ未対応厚形中画面ブラウン管TV)それもリビングにありますから、子どもがTV見てると、ほぼ自動的に私の目にも入ってきます。

 で、つられて見てると、なかなか面白い。

 

 主役・水谷豊演ずる杉下警部は特命課なる部署の警部。自分で「窓際族ですよ」と言っちゃうような立場。

 その彼が実は一番活躍する。

 

 こういう設定、刑事ものに限らずよくあります。

 学園ドラマなら、落ちこぼれクンの活躍。

 恋愛ドラマなら、ルックスや出自でライバルに劣る女の子が最後は幸せになる。

 スポーツものなら、努力型のヒーローが天才型のライバルを倒す。

 「一休さん」なんてのも、子どもが大人をへこますんですから、似たような設定と言えるかも。

 

 そういう点では、使い古された舞台立てではあるんですが、やっぱ楽しいんですわ、こーゆーお話は。

 でも、何故でしょうね?


 急に、占い師の話を思い出しました。

 どこで読んだものか忘れましたが、占い師が相手の心をつかむには、最初にこう言えばいいんだと。

 「あなたは周りの人に本当のあなたをわかってもらえていませんね」

 こう言われて頷かない人はほとんどいない。

 少なくとも、占いに来るような人は、ほぼ100%頷くとか。


 

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ssh162 願書は余計に取り寄せよう [志望理由・進路選択]

<2008>

 

 センターまで10日です。

 センターが終われば、国公立の出願シーズンになります。

 

 センターの結果は、終わってみなけりゃわかりません。予想通りかもしれないし、予想以上かもしれないし、その逆もあります。こればっかりは、終わってみないとどうにもなりません。

 

 しかし、この時期にやっておかなければならないことはあります。

 出願可能性のある大学すべての願書を取り寄せておくことです。

 可能性のある大学すべてです。これは、絶対にケチってはいけません。

 先生やチューターと相談して、「ここも考えておきなさい」と言われた大学の願書は、1つ残らず取り寄せることです。10校でも20校でもです。

 

 国公立の出願期間は1週間かそこらしかありません。

 自己採点が終わって、悲しんだり悩んだり迷ったりしている間にも締め切りはどんどん近づいて行きます。

 今はあまり考えていない大学でも自己採点の結果、妥当な出願先だとわかり、それで改めてよく調べてみると、なかなか自分に適した進学先だとわかる。そんなことは、ごくよくあることです。

 

 しかし、その時、願書が手元になければ?

 

 大学進学は、1000万円単位の膨大なお金のかかる行為です。

 受験勉強は、大変な手間暇のかかる仕事です。

 願書取り寄せのためのお金や手間暇なんて、屁みたいなもんでしょう。

 

 ついでに、余った願書は、学校の先生にあげましょう。それで誰か他の受験生が救われるかもしれません。

 


 

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ssh133 推薦入試を甘く見るな(3) [志望理由・進路選択]

<2007>

 

 推薦入試の話、もう1回だけ。

 

 推薦を考える人のかなりのパーセントが、「推薦の方がラクだから」という気持ちを持ってます。(ま、さすがに口ではそうは言いませんが、ちょっとあれこれ尋ねてみるとわかります。)

 でもね、推薦、ラクじゃないですよ。

 

<推薦はラクじゃない ケース1>

 一般公募推薦の場合ですけど、一部の大学は推薦の方が受かりにくいです。

 実際、某国立大学ですけど、教え子が推薦で落ちて一般で受かりました。

 

 これは、推薦と一般で欲しい学生像が違うからです。

 通常、推薦では志望の明確な学生を取ろうとするのですが、一部の大学は、「エース」を取ることを推薦で狙ってます。

 つまり、一般受験よりもデキのいい生徒を取るための推薦。

 こういう場合、学習指導要領もヘッタクレもないようなことを試験で要求してきます。

 これ、国公立に目立ちます。 

 

<推薦はラクじゃない ケース2>

 もちろんケース1のような大学は少数でして、通常は推薦の方が合格しやすいです。

 ただ、それは、高校から推薦してもらえればの話。

 この高校からの推薦ってえのが、なかなかハードルが高い。

 まず大学側の基準をクリアせねばならない。

 さらに高校独自の基準も普通はあるから、それもクリアせねばならない。

 なおかつ、同じところを志望するライバルがいたら、その人に勝たなきゃならない。

 推薦そのものを手に入れるのが、大変なんです。


 

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