ssh1004 「つまり」と「たとえば」 [リテラシー・思考力]
<2017>
2006年初出、ssh13を再編して再掲します。
■■
考えていることを、明確な言葉にする。そのためには「問いかける」ことが有用。
これは、実は志望理由書に限らず、小論文でも面接でも、その他の教科でも、勉強以外でも、ものを考えるときものすごく役立ちます。
考えるとは、問うこと。
これが私の言葉ならえれえカッコイイんですが、残念ながら受け売りです。
で、今回はその「問う」ための道具を2つ紹介します。
それは、「つまり」と「たとえば」。
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考えていることを、明確な言葉にする。そのためには「問いかける」ことが有用。
これは、実は志望理由書に限らず、小論文でも面接でも、その他の教科でも、勉強以外でも、ものを考えるときものすごく役立ちます。
考えるとは、問うこと。
これが私の言葉ならえれえカッコイイんですが、残念ながら受け売りです。
で、今回はその「問う」ための道具を2つ紹介します。
それは、「つまり」と「たとえば」。
「つまり、どういうこと?」
「たとえば、どういうこと?」
この2つの問いは、役に立つ道具です。
「つまり」というのは、説明を求める言葉です。もっとストレートに言えば、言い換えです。例として、
「彼は彼女からいい返事をもらえなかった。つまり、ふられた。」という文を考えてみます。
当たり前ですが、「つまり」という言葉の前と後には、全く同じ内容が書かれます。いい返事がもらえない=ふられる、です。
そして、後に書かれるものの方がストレートで分かりやすい言葉で書かれなければなりません。
ここでいう分かりやすいというのは、他人にわかりやすい、誰にでもわかりやすい、一般的な言葉ということです。
これをもっとメカニックに言うと、
「つまり」と言ったら、より分かりやすい一般的な言葉で言い換える。
だから、「つまり?」と問いかけることは、不明瞭な形で頭に浮かんだ考えを、より分かりやすい言葉に言い換えるという作業です。
無論、一般的で分かりやすい言葉での言い換えが簡単に一発でできるとは限りません。そういうときは、何度も「つまり」をぶつけ続ける=少しずつ別の言葉に言い換えて行く、という方法があります。
一方、「たとえば」というのは、文字通り「たとえ=具体例」を上げるための道具です。
具体例は説得力があります。
ssh1003で紹介したバーチャル面談は、私の言いたいことをみなさんに伝えるための具体例です。
あれを書いている時、私は自分に「たとえば、どういう問いかけを紹介すればいいかな?」と考えていました。リクツだけを並べるよりはわかりやすいだろうと。
「たとえば」の後ろは、実体験も使えますし、理論上の例も使えますし、フィクションも使えます。要は具体的な例であればいいんです。
「ダメ教師って、たとえばどんな先生?」
こう問われたら、いろいろな具体例が思い付くのではないでしょうか。その具体例は、自分が知っている先生でも、新聞で知った例でも、まったくのフィクションでもいいんです。
一つオマケをつけると、具体例はなるべくこと細かく思い浮かべみる方がいいです。
というのは、細かく思い浮かべるほど、ツッコミどころも多くなるからです。
自分の思い浮かべたものに自分でツッコミがきくというのは、自分で自分の考えを深められるということです。
前述の「ダメ教師」の例で「生徒の気持ちを理解しない先生」というのが思い浮かんだ人は、さらに細かくイメージしてみるといい。
「せっかく生徒が悩みがあって職員室に行ったのに、今忙しいから後にしろとか平気で言う先生」なんてふうに細かく考えてみる。
そうすると、ツッコミ=問いが考えつきます。
「生徒の悩みより大切な忙しさって、あるの?」とか。
このように、「つまり」と「たとえば」は考えを深めるのによく効きます。
小論の初歩でつまづいている人は、課題に対して「つまり?」「たとえば?」と問いをぶつけてみてはいかがでしょうか。
「たとえば、どういうこと?」
この2つの問いは、役に立つ道具です。
「つまり」というのは、説明を求める言葉です。もっとストレートに言えば、言い換えです。例として、
「彼は彼女からいい返事をもらえなかった。つまり、ふられた。」という文を考えてみます。
当たり前ですが、「つまり」という言葉の前と後には、全く同じ内容が書かれます。いい返事がもらえない=ふられる、です。
そして、後に書かれるものの方がストレートで分かりやすい言葉で書かれなければなりません。
ここでいう分かりやすいというのは、他人にわかりやすい、誰にでもわかりやすい、一般的な言葉ということです。
これをもっとメカニックに言うと、
「つまり」と言ったら、より分かりやすい一般的な言葉で言い換える。
だから、「つまり?」と問いかけることは、不明瞭な形で頭に浮かんだ考えを、より分かりやすい言葉に言い換えるという作業です。
無論、一般的で分かりやすい言葉での言い換えが簡単に一発でできるとは限りません。そういうときは、何度も「つまり」をぶつけ続ける=少しずつ別の言葉に言い換えて行く、という方法があります。
一方、「たとえば」というのは、文字通り「たとえ=具体例」を上げるための道具です。
具体例は説得力があります。
ssh1003で紹介したバーチャル面談は、私の言いたいことをみなさんに伝えるための具体例です。
あれを書いている時、私は自分に「たとえば、どういう問いかけを紹介すればいいかな?」と考えていました。リクツだけを並べるよりはわかりやすいだろうと。
「たとえば」の後ろは、実体験も使えますし、理論上の例も使えますし、フィクションも使えます。要は具体的な例であればいいんです。
「ダメ教師って、たとえばどんな先生?」
こう問われたら、いろいろな具体例が思い付くのではないでしょうか。その具体例は、自分が知っている先生でも、新聞で知った例でも、まったくのフィクションでもいいんです。
一つオマケをつけると、具体例はなるべくこと細かく思い浮かべみる方がいいです。
というのは、細かく思い浮かべるほど、ツッコミどころも多くなるからです。
自分の思い浮かべたものに自分でツッコミがきくというのは、自分で自分の考えを深められるということです。
前述の「ダメ教師」の例で「生徒の気持ちを理解しない先生」というのが思い浮かんだ人は、さらに細かくイメージしてみるといい。
「せっかく生徒が悩みがあって職員室に行ったのに、今忙しいから後にしろとか平気で言う先生」なんてふうに細かく考えてみる。
そうすると、ツッコミ=問いが考えつきます。
「生徒の悩みより大切な忙しさって、あるの?」とか。
このように、「つまり」と「たとえば」は考えを深めるのによく効きます。
小論の初歩でつまづいている人は、課題に対して「つまり?」「たとえば?」と問いをぶつけてみてはいかがでしょうか。
2017-10-29 21:04
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