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ssh1033 考えてもしょーがないことは考えない [教科学習]

<2017>
ssh32再録 初出2006年

 以前、一般推薦入試を受験した生徒に対して、次のような指導がされていました。
「試験が終了したら、ただちにセンター試験の勉強を始めなさい。推薦の結果を待ってはいけません。」

 これには2つほど狙いがありました。1つは、センターでの出遅れを最小にすること。もう1つは、少しでも早く気持ちを切り替えさせることです。
 1つ目の狙いはごく当たり前のことです。一般推薦入試の準備をしている間もライバルたちはセンターに向けて勉強していたのです。試験が済んだらすぐに追っかけないといけません。
 ただ、実はこれはそんなに重要ではないんです。推薦に挑戦できる生徒は概して成績は悪くないですから。重要なのは2つ目の方です。

 受験に完全勝利というのはめったにありません。
 どうしても、いくつかの不合格を経ながら最終進学先を決めることになります。だから、不合格に対していささかタフになってもらわないと困ります。1つ落ちる度にボロクソに落ち込んでたんじゃあ、受験になりません。

 ところが、試験の結果待ちというのは、ホントーに落ち着かない。どうにも集中できない。
 「私、どうなったかなあ?」「競争率、去年より高かったらしいんですよ。」「面接の時、礼するの遅れちゃったんですけど、大丈夫ですかねえ?」「ウチの学校から受かった人って、五年くらいいないんでしょ?もうウチからは取らないなんてこと、ありますかね?」云々・・・。あーうるさいなーもー、グチってる暇あったら勉強せい。
 ま、しかし、グチりたいその気持ちよくわかります。いつもとまったく同じように過ごせったって、ムリってもんです。

 ところで。
 試験の結果についてあれこれ考えると、試験の結果は変わるのでしょうか? もちろん、答えはNoです。変わりっこありません。
 結果を決めるのは大学側です。試験後のあなたの気持ちなんか、大学の先生の知ったこっちゃありません。大学は当日の試験(面接小論など)の点数で合否を決めるだけです。

 で、センターに向けて勉強をすると、センターの結果は変わるでしょうか?
 もちろん、答えはYesです。頑張った分だけ点は伸びます。

 終わったことをあれこれ考えても、結果は変わらない。だったら、考えたってしょーがない。
 受験なんぞという人生の大一番を乗り切るには、腹をくくる、割り切る、開き直るということがどうしても必要です。

 もし、妙な不安感が頭に浮かんできたら、「今それを考えると、何かのトクになるかな?」とちょっと思いとどまってみるといいんですが。
 例えば数学の勉強中に「あ、英語が心配・・・」なんぞと考えたところで、まったくのムダです。数学の勉強中は、数学だけやればいいんです。英語のことは英語の勉強中に考えることです。

(ただ、日頃無計画に勉強している人はこういう時に弱いんですよ。あらかじめスケジュールが組んであれば、「いや、英語は明日の午後に時間を取ってあるからその時やればいい」とすぐに切り替えられるんですがね。)
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