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ssh118 ヤンキー先生と民間人校長と矢ガモ(3) [三題噺]

<2007>

 さて、残るは民間人校長のお話。
 
 しっかし、民間人校長って、それにしても珍奇な名称ですな。
 イラク戦争のニュースで、民間人に死者が出たという報道が(切ないことに)よくされますが、教員は民間人じゃないんだ。じゃあ戦闘員?
 民間人校長って、戦争に参加しない校長先生?
 と、もちろんこれは冗談。

 民間人校長の民間人ってのは、非公務員ってこと。
 公務員以外のお仕事から転身というか転職した方のこと。
 今のところ民間人校長は会社員や実業家からの転職組ばっかりだけど、リクツの上では、スポーツ選手や農業・漁業や職人やタレントからの転職もありうる。

 ただし。
 民間人校長は、民間人ではありません。

 民間人校長は、校長先生です。採用された以上は、公務員です。
 矢ガモには矢が刺さってますが、民間人校長は、もはや民間人ではありません。
 民間で培った経験やセンスが活かされるということは(100%ではないにしても)あるでしょうし、それを期待しての新制度ではありますが、民間人校長の職務は、非民間人校長(って、つまりフツーの校長先生ね)と同じです。

 補足ですが、実はフツーの校長先生にも2つの流れがあります。
 1つは、叩き上げ組とでも言いいましょうか。学校現場でずーっと働いてから校長になる人。
 もう1つは、キャリア組とでも言うべきでしょうか。若くして行政の場に引き抜かれて(教育委員会とか、教育センターとか)、長い行政経験の後、現場に校長として下ってくる人。
 概して、現場でウケがいいのは前者、行政にウケがいいのは後者。と、これはまあ言わば当たり前。
 行政が現場の指導を強化したい時期には後者が増えます。
 だから、フツーの校長もいろいろなんですけど、こういう話は一般にはあんまり知られてませんね。

 前置きだけで1回分になっちゃったので、本題は次回以降。

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