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ssh186 「中野文庫」紹介 [おすすめサイト]

<2008>

 

 ひさびさのお勧めサイト紹介です。

 今回の紹介サイトは「中野文庫儀典と法律の総合ウェブサイト」。

 http://www.geocities.jp/nakanolib/

 

 いや、これはもう、私はすっかりハマりました。

 ゴールデンウィークで祝日が多いということで、先日も「国民の祝日に関する法律」をここから引用して学級通信に使わせていただきました。 このサイトの便利なのは、現在の法律だけでなく、戦前の勅令関係や、植民地向けの法令=植民地令も網羅していること。

 例えば、ちょいちょい物議をかもす日韓併合(物議ったって、日本の政治家が併合肯定論をブチ挙げては批判されて釈明するということの繰り返しですが)の条約を確認したくなっても、

 中野文庫ならすぐに「韓国併合ニ関スル条約(明治43年条約第4)」の全文が簡単に手に入ります。

 ちなみに第一条は、

 

 韓国皇帝陛下ハ韓国全部ニ関スル一切ノ統治権ヲ完全且永久ニ日本国皇帝陛下ニ譲与ス

 

 「完全」かつ「永久」に「譲与」。未来永劫完全に朝鮮半島の統治権は大日本帝国に差し上げますと。

 ここいらへんの論争はメンドクサイので関わりませんが、

 国際条約の公式な文面にしては妙にストレートな言い回しですな。

 

 ワタクシ的に一番ハマったのは、儀典の部分です。

 http://www.geocities.jp/nakanolib/giten/giten.htm


 

 例えば、戦前の華族などの貴族システム。


 旧華族は公爵・侯爵・子爵・伯爵・男爵というグレードがあったのですが、中野文庫を見ると、例えば一番ご身分の高い侯爵はどういうお血筋の方がなれるのかということまで明記されています。(ちなみに侯爵になれるのは近衛、九条、二条、一条、鷹司の旧摂家、徳川御三家、プラス明治以降の政府貢献者で特にエラかった人)


 


 あと、なかなかに深いのが叙勲システムですね。


 我が国のナンバーワン勲章は「大勲位菊花章」という名前だそうで(うちのPCに「だいくんいきっかしょう」って打ち込んで漢字変換したらて「大君位菊花賞」になっちゃった。)


 しかもこれがさらに2つのグレードに分かれてます。


 


 で、勲章ってのは、戦前の貴族が家柄か功績のどっちかで選ばれていたのと今でも変わりないんですな。


 菊花章の上のヤツ、つまり我が国のトップオブザトップの勲章たる「大勲位菊花章頸飾」を功績でもらった人は、さすがに大物ぞろい。


 政治家では、伊藤博文・山県有朋・桂太郎・大隈重信・東郷平八郎など。


 原敬と山本五十六でさえ、残念ながら下のグレードの「菊花大綬章」止まり。


 戦後ともなるとこれをもらった政治家はわずかに2名。吉田茂・佐藤栄作のみ。う~ん、狭き門。


 


 では、家柄でもらった人は?


 そりゃもちろん、我が国最高の家柄は、皇族です。


 第一号は有栖川宮熾仁親王(誰?はい、時の陸軍大将です。日本史のテストにはあまり出ない人です)。


 それ以降も、たとえ皇族であっても、そう簡単にはもらえません。


 


 で、これを戦後もらった皇族はただ1人。


 誰?


 今上天皇こと明仁陛下であります。


 ちなみに、皇太子徳仁親王と秋篠宮文仁親王は「菊花大綬章」の方を持ってます。さすが皇位継承権保持者。


 


 天皇陛下、国賓なんかを迎える時に勲章を身に付けてるでしょ?


 あれ、日本一の勲章なんですよ。


 さすが日本国のまとまりの象徴。


 


 まだまだ紹介したいネタは山ほどありますが、あとはご自分でアクセスしてください。


 


 なお、「中野文庫」には別館というのがあります。


 こちらは全国の鉄道の列車編成を事細かにまとめたもの。


 中野さん、鉄男さんのようです。


 


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