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ssh224 マッチポンプ 〜 小論キーワード(7) [小論キーワード]

<2008>

 

 私の本職、つまり主な収入源は英語の先生のお仕事です。

 なんですが、カタカナ語を多用するヤツがどーにも好かんのです。ちょっと日本語にする努力を怠ってませんかねえ?

 

 んでもって、「マッチポンプ」という言葉を見た時も、ま~た、聞きかじりの英語使いやがって、とイラついたんですよ。

 

 イラついたのは、私の知識が浅いせいでした。マッチポンプって、1960年代生まれだったんですね。

 しかもメイドインジャパンの言葉。どーもすいませんでした。


◆◆ マッチポンプ・・・俗語。マッチで火をつけてポンプで消化する意から、他人の不正を暴露して騒ぎたて、陰で収拾工作を行って報酬をまきあげること。またはその行為者。英語matchpumpからの和製語(学研現代新国語辞典より 一部改変)◆◆

 

 「日本語俗語辞典」というサイトによると、1966年に自民党代議士田中彰治が国会である問題を話題にして裏で収拾工作をして金品を要求したという事件があって、このときに田中代議士についたあだ名がマッチポンプだったようです。 へえ、知らなかった。

 

 


 

 昨今、マッチポンプという言葉は、もっと広い意味で使われているようです。


 まあ「自作自演」とほとんど同じですかね。


 マッチポンプは自分が儲かるような行為なんですが、自作自演というのも、普通は自分の利益のためにやることですからね。


 


 さて、マッチポンプの用例を探すべく、例によってグーグル検索かけてみたんですが、マッチポンプって芸人さんがいるんですか、一番ひっかかったのはそれ。


 


 その次に目を引いたのが「マッチポンプ商法」という用例。


 これ、かなりの数の用例があります。


 具体的には霊感商法。客の不安感を煽っておいて、後にそれを鎮めるためのグッズを売る。


 田中代議士のケースとはちょっと違いますが、自作自演・悪質・儲けという点では共通。


 ほかには、マスメディアや国会議員に対する批判としての用法など。




 マッチポンプという言葉の、小論キーワードとしての価値ですが、私は読み取れればOKだと思います。


 みなさんが答案に使うことはあまりお勧めしません。


 


 理由は、1つには、そもそもが古い俗語だということ。あまり由緒正しい言葉じゃありません。


 


 2つ目は、以下の理由。


 


 マッチポンプに限りませんが、カタカナ語を小論で多用するのは止めといた方がいいです。


 日本語で済むものは、日本語で済ませた方が無難です。


 


 カタカタ語には「オレorアタシって結構カッコいいこと言ってるじゃん」と書き手を酔わせる魔力があります。酔っちゃうと、いい文章が書けません。


 それと、カタカナ語は字数を食います。マッチポンプだって、自作自演と書けば4文字で済みます。


 


 まあ、これは逆に、字数を水増しするには都合がいいんですけどね。


 制限時間間近、どうしても字数が埋まらない・・・なんて時はカタカナ語を多用すると字数は稼げます。ああ水増ししたなと、読み手にはバレますけどね。


 バレるけど、小論文に限らず、入試には何文字以上何文字以下という条件がついてる場合がほとんどです。


 条件をクリアしないと原点くらいますからね。水増しでも何でも、とにかく埋めなきゃ。


 


 


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