ssh420 親ときちんと話す [志望理由・進路選択]
<2011>
センター自己採点判定システム、いわゆるリサーチシステムが稼働しました。
これが稼働すると、出願の準備はにわかに忙しくなります。
リサーチシステムは便利ですが、残酷でもあります。
センター試験で振るわなかった場合は、モロにE判定なんてのが出てきます。望みはないよ、と。
つらいですよね。
定期テストや模試の得点がサイテーだったとしても、反省して次に向かうことができました。しかしセンターはもう終りました。センターの得点はもう変わりません。反省してもムダです。
現実が目の前に示された以上、それを受け止めて、前に進むしかありません。出願決定は、先生やチューターとよく相談して決めることになります。
センターで狙い通りの点数が取れた人は、出願決定はそれほど困りません。予定通りの出願をすればOKです。ただしくれぐれも油断しないように気を引き締めることが必要です。
問題は、狙い通りの点数が取れなかった人。こちらの方がはるかにたくさんいるはずです。
そういう人は、先生やチューターだけでなく、親ともう一度しっかりと話をしてください。
というのは、親のホンネは子どもには案外伝わっていないからです。
自分が子の親になってよーくわかったことですけど、親ってのは、子どもに対してどーも正直になれないんですな。つい、脅しをかけたり、大げさなことを言ったり、ホンネを隠しちゃうんです。
ぶっちゃけた話、子どもに自分のすべてを見せるのが恥ずかしいというか、怖いんですよ。受験生にはよくわからないでしょうね。
でも、大人はしょせん子どもの成れの果てでして、精神面では大したことないんですよ。
親なんざ、不安と期待と怒りと喜びとあれこれとがグチャグチャと入り交じって、実にみっともない存在です。
それと、子ども(アナタですよ)は親をさんざん怒らせて育っています。どーしても甘い顔はしたくない。
親があなたに「浪人は絶対に許さない」と日頃言っているとしても、ホンネではとことん頑張ってなおかつダメだったら浪人も視野に入れているのかも知れません。
親があなたに「国公立以外はダメ」と言っていたとしても、大学によっては私学でもOKしてくれるかもしれません。
地区もしかり。学部学科もしかり。
甘い顔を見せたら堕落するかも、という不安と親心から、厳しい条件を出しているのかもしれません。(もちろん、本当にそう思っているのかもしれません)
だから。
もしあなたにとって現実的な出願先が、日頃の親の意向と合わないものであったとしても、一応は親ときちんと話をしないといけません。
実際、あったんですよ。
親が日頃から「ウチはお金がない。浪人はダメ。私立もダメ。」と言い続けていたので、子どもはリサーチで受かりそうな大学を泣く泣く受験。もちろん合格。
ところが、進学が決まってから、親が「こんな大学ならもう一年頑張っても良かったのに。」と口走ったから、さあ大変。その後の親子関係は、まあxxxxxxxxxxxxxxxでした。
あ、もしこの記事を読んでいる親御さんがいたら、タイミングを見計らってホンネをきちんと伝えておいてくださいね。
前述のケースはxxxxxxxxxxxxxxxであって、刃傷沙汰にならなかったから良かったですけど、場合によっては本当に大変なことになりますので。