ssh510 中央メディアが揃って黙殺した杉並の脱原発デモ [マスコミュニケーション論]
<2012>
2月19日に東京都杉並区で大規模な脱原発集会&デモが行われました。
え?知らない?
かも知れないですね。
何せ今回の集会&デモは、中央メディアがガン無視でしたからね。もう、ホントに、強固な意思を持っての無視。
集会の規模は、主催者発表◯◯人とか、警察発表◯◯人とかで計ります。で、主催者発表はたいてい警察発表より数字が大きい。これはどんな集会でもそうです。ま、そんなもんでしょう。
ところが。今回は、主催者発表ってのがないんです。
というのも、主催者がいないんですね、この杉並の集会は。
だから、警備(弾圧?)する警察も、相当やりにくかったみたいです。よくあるデモの場合、政党なり組合なりが主催者で、そこが動員して人を集めているから、主催者をマークしてればいい。
でも、今回はそういうわけにいかず、結果、相当数の警官が動員されたようです。様子はリンク先の写真でご確認を。
これだけの警官が動員されたのだから、警察にとっては大変な集会&デモだったはずなんですよ。
なのに、中央メディアの報道は皆無。いや、今回は本当の本当に皆無。よくぞここまで黙殺したものです。
以下のリンクで様子を見た私の感想は、「楽しそうだなあ」というもの。
集会とかデモって、深刻でサヨクっぽくて暗くてうっとうしいって印象、ないですか?
このデモ、実にいい加減な感じがしていいんですよ。統率されてない。されてるワケないです、主催者がいないんだから。
サウンドカーは音楽を流しているし、カラオケ隊は脱原発の替え歌で盛り上がってるし、古式ゆかしい人達はシュプレヒコール隊をやってるし、屋台じゃ飲み物を売ってるし。
何より笑ったのは、商店街で「デモ割」をやったという話。「デモに参加した」と言うと、飲み屋で割引や一品サービスが受けられたと。これ、もう完全にお祭りですよね。
今までの脱原発運動は、それでも一部のメディアは取り上げていました。今回どこも取り上げなかったのは、私が思うに、今までの市民運動の文法とはまったく異なる構造のこの運動を、メディア人は理解が不能だったんじゃないかと。
あとはリンク先で見て下さい。
・森住卓のフォトブログ 2.19脱原発杉並集会 (写真のみです)