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ssh545 中央メディアが軽視した女子ソフト世界選手権で日本が優勝 [マスコミュニケーション論]

<2012>

 

◆◆13回世界女子ソフトボール選手権大会 第10日 日本、オーストラリア、アメリカを撃破! 42年ぶりの世界選手権優勝!!

 大会もいよいよ最終日(7月22日/日 ※日本時間・7月23日/月)を迎え、まずブロンズメダルゲーム(3位決定戦)で、昨日、アメリカに敗れ、敗者復活戦に回った日本と、プエルトリコ、中国、カナダを撃破し、勝ち上がってきたオーストラリアが対戦。

 日本が最終回の無死満塁のピンチを凌ぎ、2-0の完封勝ち。セミファイナルで敗れたアメリカとの「再戦」にこぎつけた。

 ゴールドメダルゲーム(ファイナル/優勝決定戦)は、日本とアメリカの「再戦」となり、「世界一」の座をかけた試合にふさわしい息詰まる投手戦を展開。両チーム無得点のまま、延長タイブレーカーにもつれ込む熱戦となり、日本が2-1で粘るアメリカを振り切り、アメリカの世界選手権8連覇を阻止。42年ぶりに「王座奪還」を果たし、世界の頂点へ登り詰めた。

「オリンピックのないオリンピックイヤー」にソフトボールが存在感を示した。北京オリンピックに続き、奇しくもその「4年後」となる世界選手権で優勝し、再び「世界一」の座に登り詰めた。

 4年前、数えきれないほど取り囲んでいた報道陣の姿はない。世界選手権で優勝したからといって、あの熱狂が再現されるわけではない。

 ただ、「ソフトボール」は4年前も、今も、変わることなく魅力的で面白い。ある選手が、試合中に呟いた。「こういうのっていいですね」と。息が詰まるような緊張感、胸が締めつけられるような緊迫感、アメリカと死闘を展開している最中に、「面白いなぁ~こういうのって」と、誰に話すでもなく呟いた。そう……ソフトボールって本当に面白いんです!

 アメリカを破り、「世界一」となった選手たちは、4年前の金メダリストたちと何一つ変わることはない。彼女たちは「世界一」なのだ。4年前より「舞台」は少しばかり小さいのかもしれないが……。「世界一」になった彼女たちの表情は、あのときよりも輝いて見え、心の底から嬉しそうにも見えた。(日本ソフトボール協会公式サイトより引用 あちこち省略あり)◆◆

 

 すごいぞ日本代表!感動をありがとう~~~~!

 ・・・・え?知らない?

 でしょうねえ。今日同僚さんにこのことを話したら「え、そんな大会やってたんですか?」と言われましたから。

 実際、中央紙の扱いも実に実に地味~~~であります。いわゆるベタ記事ばっか。

 

 

◆◆ソフトボール女子の世界選手権最終日は22日、カナダのホワイトホースで行われ、敗者復活戦から決勝に勝ち上がった日本は、米国を延長十回21で破り、1970年大会以来、42年ぶり2度目の優勝を果たした。米国の連覇は7で途切れた。

 日本はこの日のオーストラリアとの敗者復活戦に20で完封勝ちしたエース上野(ルネサスエレクトロニクス高崎)が決勝も先発。速球を主体に好投し、打線は11で迎えたタイブレークの十回1死三塁から大久保(ルネサスエレクトロニクス高崎)のスクイズで決勝点を奪った。(毎日jp)◆◆

 

◆◆ソフトボールの女子世界選手権最終日は22日、カナダ・ホワイトホースで行われ、日本は決勝で8連覇を目指した米国を延長十回、21で破り、1970年の第2回大会以来11大会、42年ぶり2度目の優勝を果たした。

 日本は同日の敗者復活戦でオーストラリアを20で破って決勝に進出。11で迎えたタイブレーク方式(無死二塁で開始)の延長十回一死三塁、大久保(ルネサスエレクトロニクス高崎)のスクイズで決勝点を挙げ、準決勝で敗れた米国に雪辱した。

 エース上野(同)は豪州戦で4安打完封し、米国戦でも3安打1失点で完投した。(読売オンライン)◆◆

 

◆◆ソフトボールの女子世界選手権最終日は22日、カナダ・ホワイトホースで行われ、日本は決勝で8連覇を目指した米国を延長10回、21で破り、1970年の第2回大会以来11大会、42年ぶり2度目の優勝を果たした。

 日本は同日の敗者復活戦でオーストラリアを20で破って決勝に進出。11で迎えたタイブレーク方式(無死二塁で開始)の延長10回1死三塁、大久保(ルネサスエレクトロニクス高崎)のスクイズで決勝点を挙げ、準決勝で敗れた米国に雪辱した。

 エース上野(同)は豪州戦で4安打完封し、米国戦でも3安打1失点で完投した。(朝日新聞デジタル)◆◆

 

◆◆ソフトボール女子の世界選手権最終日は22日、カナダのホワイトホースで行われ、敗者復活戦から決勝に勝ち上がった日本は、米国を延長十回21で破り、1970年大会以来、42年ぶり2度目の優勝を果たした。米国の連覇は7で途切れた。

 日本はこの日のオーストラリアとの敗者復活戦に20で完封勝ちしたエース上野(ルネサスエレクトロニクス高崎)が決勝も先発。速球を主体に好投し、打線は11で迎えたタイブレークの十回1死三塁から大久保(ルネサスエレクトロニクス高崎)のスクイズで決勝点を奪った。(日経ネット)◆◆

 

◆◆ソフトボール女子の世界選手権最終日は22日、カナダのホワイトホースで行われ、敗者復活戦から決勝に勝ち上がった日本は、米国を延長十回2-1で破り、1970年大会以来、42年ぶり2度目の優勝を果たした。米国の連覇は7で途切れた。

 日本はこの日のオーストラリアとの敗者復活戦に2-0で完封勝ちしたエース上野(ルネサスエレクトロニクス高崎)が決勝も先発。速球を主体に好投し、打線は1-1で迎えたタイブレークの十回1死三塁から大久保(ルネサスエレクトロニクス高崎)のスクイズで決勝点を奪った。(MSN産経ニュース)◆◆

 

 

 よく見ると、毎日クン・日経クン・産経クンと、朝日クン・読売クンはほぼ全く同じ文面となってます。これは前者が共同通信、後者が時事通信の記事をそのまんま使ったからのようです。全然やる気ないですな。

 

 

 そんな中、一人やる気を発揮したのが産経クン。上野投手ら主軸選手のインタビューと、次のようなコラムを掲載しています。

 

◆◆片田舎の閑散としたスタンドで女子ソフト、42年ぶり優勝に金メダル

 世が世なら、さぞかし脚光を浴びたろう。女子ソフトボール世界選手権で、米国の8連覇を阻止して42年ぶりに優勝した日本チームだ。イチローのヤンキース電撃移籍という大ニュースが駆け巡って、陰に押しやられてしまったが、昨夏女子サッカーW杯を制したなでしこジャパンに勝るとも劣らぬ偉業といえる。

 30歳になったエース上野由岐子が3日間で4連投、32回を投げ抜く鉄腕ぶりを発揮した。実施競技から外された五輪を目前に、宇津木監督は「ソフトボール健在を伝えたい」との一念で戦ったという。あまりにもビジネスライクなイチローの電撃移籍に「感情というものがあるのか」と日本人は違和感を覚えても、こういう話には弱い。

 世界選手権の会場はカナダ・バンクーバーから飛行機で2時間の片田舎で、約3000人収容のスタンドは閑散とし、スコアボードも故障気味で何度も点灯しないこともあったとか。日本では、優勝するまではほとんど報じられず、大会が行われていたこと自体知らなかった人も多かったろう。野球が五輪から除外されたのは世界的な普及度の低さ、野球場建設費用などが理由で、米大リーグのドーピング問題もマイナスに作用したという。欧州では野球よりまだソフトボールの方が普及している。野球とは似て非なる競技とはいえ、女子の野球版として道連れにされた格好でマイナーに逆戻りしたのは気の毒な感じもする。

 野球とソフトの国際連盟は1競技としての五輪復帰に向け合併するそうだが、復帰が実現しても8年後になる。幻となった今回の五輪を前に、北京の優勝がまぐれでなかったことを証明した日本チームに認定金メダルを贈りたい。◆◆

 

 内容そのものは大した事ありませんけど、とにかくこうやって1紙だけでも大きく扱おうという姿勢は立派です。偉いぞ、産経クン。

 

 というわけで、今回は産経クンにsshから「認定金メダル」を差し上げたいと思います。副賞はありません。

 

追記

 朝日クンはリアル紙面でこの件についてコラムを掲載していました。壮行会の会場にTVカメラはただの1台もなかったと。そのコラムでは五輪至上主義でいいのかという疑問が述べられていて、内容的には共感できるものがありました。ただこれは紙面のみで、ネットでは公開されてませんので、朝日クンの本気度は産経クンほどじゃないなという感じ。


 

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