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ssh558 渡邉美樹は人間のクズだ [社会]

<2012>

 

 ssh認定人間のクズ第3号を発表いたします。

 ワタミ会長の渡邉美樹です。


 sshの定義する「人間のクズ」とは、自分の利益を守るために、他人の生命や尊厳を踏みにじる人間です。特に他人の生命が失われる痛ましい事件や事故を、ただ「自説を展開する」ネタにするような薄情な行為は断固として許しません。

 人間のクズ第1号は、東日本大震災の災禍を、「天罰」だと自説展開のネタに使った石原慎太郎(ssh434)

 第2号は、自身の権力を守るためだけに原子力ムラに迎合し、今もってフクイチ事故が片付いていないのに大飯原発再稼働を強行した野田佳彦(ssh531)


 さて、渡邊美樹の罪状は、これ。

 

◆◆大津いじめ自殺事件で見えた教育システムの荒廃は、学校だけでなく、この国全体を蝕むものだ。今こそ硬直化した戦後60年の教育システムを変えなくてはならない、と指摘するのは神奈川県の教育委員を9年務め、郁文館夢学園の理事長でもあるワタミ会長の渡邉美樹氏である。

 * * *

 この問題を解決するには、教師には成果主義、学校には競争原理を持ち込むしかない。

 極端に言えば、例えばいじめが起きたクラスの担任教師は給与を下げる。いじめにいたるまでには芽の段階があるのだから、事前に芽を摘み取っておくべきで、それができなかったのは教師の能力が足りなかったか、やる気が足りなかったかだ。

 だから教師の評価をきっちり行なう。私が理事長を務める郁文館夢学園では教師の「360度評価」というものを実践している。生徒や親からの詳細なアンケートの結果、さらには校務分掌・教科・学年毎に上司、部下からの申告という具合に、総合的に評価する。評価がよければ、当然給与は増える。

 子供に教師を評価させるというと、「教師が子供に迎合するようになる」と必ず言われるが、そんなことはない。

 郁文館中学・高校では校長、教頭が毎日、教室を巡回して教師の授業をチェックするが、教師の上司である彼らの評価は、生徒たちのアンケート結果とほぼ一致する。子供は意外とよく見ているものなのだ。

 教師を評価し、給与に反映させるなら、相応のトレーニングが必要だ。

 今の仕組みでは大学を出たばかりの22歳の若者がいきなり「先生」と呼ばれる立場になり、教室の中では王様として振る舞うことができる。批判する人がいないから、成長しなくなる。それを改善するには、インターン期間を設けたり、研修を行なったりすることで、教師としての資質を見極めながら、同時にスキルアップもできる仕組みが必要だ。

 学校も同じである。教育方針、私立であれば経営実態のディスクロージャー(公表)を進め、公立と私立の間で自由競争を起こすためのバウチャー制度を導入するなどし、生徒や親が学校を本当に自由に選べるようになれば、良い学校は生徒が集まり、そうでないところは淘汰される。それが学校に対する評価である。

 なぜ学校を競わせたほうがいいかというと、裏には親の愛があるからだ。親は本当に子供のためを思うなら、「この子の能力を引き出してくれる学校はどこか」を考え、必死で探すはずだ。特に中学校を選ぶのは親なので、学校は親に選ばれるように競えばいい。

 親が良い学校かどうかを判断するために、学校は教師の評価を公表する。もちろん親の側にも偏差値重視の価値観を正してもらう必要はあるが、親も子供が本当にかわいいなら、優しくてゆるいだけの学校より、厳しく育ててくれる学校に入れるはずだ。(SAPIO201282229日号)◆◆


 

 競争主義を教育に導入せよというのは、渡邉が教育再生会議(懐かしいなあ、覚えてますか?)に呼ばれた頃からずーーーーっと主張していることです。つまり自説。

 渡邉は、大津市で若い命が失われた痛ましい事件を、自説展開のネタに活用したのです。このやり方は石原と全く同じ。よって彼も石原と全く同じクズと認定します。

 

 が、これだけなら異論もあるでしょう。渡邉の主張には理があると。

 理はないこともないでしょう。下の事実さえ知らなければ。

 

◆◆(7)21日、共同通信をはじめ報道各社は、外食産業大手「ワタミ」の社員だった26歳女性の自殺を、過労が原因だったとして労災認定されたと報じた。

 共同通信は、自殺した元ワタミ社員の過酷な労働環境を思わせる生々しい日記も公開している。

 

  「体が痛いです

   体が辛いです

   気持ちが沈みます

   速く動けません

   どうか助けてください

   誰か助けてください」

 

 この日記がネット掲示板やツイッターで紹介されると、「2ヵ月でここまで追い込めるってスゲーな」「やめるって選択肢に辿り着けてないって、もう完全に精神を病んでるよなどんだけ追い詰めてんだよ」など、ワタミへの批判が殺到した。

 また、ワタミ株式会社取締役会長の渡邉美樹氏が、この報道について言及したツイートも物議を醸しており、炎上状態になっている。

 

 「労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理 できていなかったとの認識は、ありません。ただ、彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです」

 

 ネット掲示板やツイッターでは、渡邉氏のツイートに「100時間残業させといてみんなでケアしてたとかよく言えるよな」「こんな人間が都知事になってたらと思うと恐ろしい」など、批判を通り越した呆れ声が相次いだ。さらに、「人件費ケチった結果が信用と莫大な金を落とすことになるんだよ」といった批判も、この報道を機に噴出している。

 なお、22日朝には、バングラデシュで学校を作る事業と、過労自殺を認定された社員を結びつけるツイートを投稿した渡邉氏。

 

 「バングラデシュ 朝、五時半に、イスラムの祈りが、響き渡っています。たくさんのご指摘に、感謝します。どこまでも、誠実に、大切な社員が亡くなった事実と向き合っていきます。バングラデシュで学校をつくります。そのことは、亡くなった彼女も期待してくれていると信じています。」

 

 ツイッターでは「彼女が期待することは働きやすいワタミの環境を作ること」「『亡くなった彼女も期待してくれている』というのがどうしようもなく独善的」「日本企業の経営者なら、バングラデシュで学校作る前に社員が自殺しないようにすべきでしょう」など批判は止まず、火に油を注いでいる状態だ。(ライブドアニュース 2012.2.22.)◆◆

 

 

◆◆過労自殺の和民社員遺族が受賞 過労死防止の中島富雄賞

 過労死をなくすために貢献した個人や団体を表彰する「第6回中島富雄賞」の授賞式が5日、東京都内で開かれる。今年の受賞者は居酒屋「和民」を展開する「ワタミフードサービス」で正社員として働き、過労自殺した森美菜さん(当時26)の両親、豪さんと祐子さん。式では、2人が娘との思い出や、労災認定を受けるまでの経緯を語る。

 同賞の事務局によると、美菜さんは2008年4月から正社員として勤務。深夜勤務などで心理的な負担が高まり、2カ月後に自殺した。豪さんと祐子さんの働きかけで今年2月、労災の適用が認められた。

 この賞は、大手外食チェーン「すかいらーく」に勤め、長時間労働が原因で過労死した中島富雄さんの遺族がつくった。授賞式は午後1時から東京都葛飾区のかつしかシンフォニーヒルズで。問い合わせはNPO法人労働相談センター内の事務局(03・3604・1294)へ。(朝日2012.8.3.)◆◆

 

 

 今や多くの若者および労働問題に関わる人々が、ワタミを「ブラック企業」の代表的存在と認識しています。

 

 「レイバーネット」という労働問題に関わっている組織があります。

 彼らは今年「ブラック企業大賞」というイベントを初めて行いました。その結果は、

 

◆◆大賞・各賞の受賞内容のご報告

728日に開催した「第1回 ブラック企業大賞」の大賞・各賞の詳細な受賞内容をご報告します。

主催者からの「賞状」の文面をもって、各賞の受賞内容とさせていただきます。

 大賞・各賞の受賞企業には、受賞の旨をお知らせし、賞状などをお渡しする予定です。

 

【大賞】 東京電力 株式会社 殿

 貴社は設立以来、全国各地に原発を建設し、永年にわたり膨大な数の労働者に危険な被曝労働をさせてきました。

 さらに二〇一一年三月、貴社の福島第一原発事故後、今年五月までに二万二〇〇〇人以上の作業員がこの復旧作業に従事。二〇ミリシーベルト以上被曝した労働者は四〇〇〇人を超え、被曝との関係は依然立証されていないものの、わずか一年五ヶ月の間に六人もの方が亡くなっています。

 一方で貴社は事故以前から、これら危険な作業の大半を下請け会社に外注し、それをいいことに原発労働者たちの健康を守る責任を放棄。反社会的勢力による中間搾取さえ許してきました。

折しも下請け業者による被曝線量の偽装工作も発覚しましたが、これにしたところで、貴社の責任が免れようはずはありません。

 これらはいずれも、社会正義の観点から看過できない非人道行為であり、人類の歴史においても類を見ない恥ずべき行為です。

 よってここにブラック企業大賞を授与し、その名を長く記録するとともに、全国の原発を抱える電力会社とともに一日も早い改善を求めます。

2012728日  ブラック企業大賞実行委員会

 

【市民賞】 株式会社 ワタミ 殿

 貴社はさる20086月、入社してわずか2ヶ月の新入社員森美菜さんを過労自殺に追い込みました。

美菜さんの死が労災として認定されるに及んで、貴社および貴社の渡邉美樹会長は世論から猛烈な批判を浴びましたが、渡邊会長からは真摯な謝罪・反省の言葉は聞かれず、ツイッターで「労務管理できていなかったとの認識は、ありません」「ワタミは天地神妙(ママ)に誓ってブラック企業ではありません」などの開き直り、言い訳が並べ立てられるのみでした。

 現在も貴社は様々な社会貢献活動を行い、渡邊会長の著書には「夢」を持つことの重要性が再三説かれています。

 しかし従業員の人生を踏みつけにし、美菜さんの夢を未来永劫奪ったあなたにそれを語る資格がないこと、今のままでは単なる偽善にしかならないことは、今回のウェブ投票および会場参加者からの投票*における圧倒的な支持率が示しています。

 よって貴社の厚顔無恥な言動に対し「市民賞」を授与し、貴社が掲げる経営目的「会社の繁栄、社員の幸福、関連会社・取引業者の繁栄、新しき文化の創造、人類社会の発展、人類の幸福への貢献」が、単なる言葉だけのものでなくなる日が来るよう、願います。

2012728日 ブラック企業大賞実行委員会

*総投票数:20116(ウェブ投票20071、会場投票45)のうちワタミの得票数:10024(ウェブ投票10010、会場投票14)で総投票数の49.8%を獲得 

 

【特別賞】 株式会社 ウェザーニューズ 殿 (本文略)

 

【ありえないで賞】 株式会社 ゼンショー 殿 (本文略 ゼンショーは「すき家」の経営会社)

 

【業界賞】 SE業界 株式会社 フォーカスシステムズ 殿  株式会社 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ 殿 (本文略)◆◆

 

 

 以上を虚心坦懐に読めば、「渡邉美樹は他人の生命にさほど関心がない」という結論になるでしょう。少なくとも彼は自身の利益や名声や成功ほどには、従業員や自殺した中学生の生命には関心はない。

 人の命に関心のない人間に、人を使わせてはいけません。殺されます。

 こういう金の亡者は、自分で自分の生命を削ってゼニを稼げばいいのです。


 

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