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ssh624 当て逃げされる高校生たち [社会]

<2013>

 

 私の地元は、自転車で通学する高校生がとても多いところです。近隣の生徒はもちろん自宅から自転車に乗ってきます。それだけでなく、遠方の生徒も多くが駅の月極駐輪場を契約して、駅と学校の間を自転車で往復します。

 現任校では80%以上の生徒が自転車を利用して登校しています。恐らく近隣の高校も似たようなものでしょう。

 

 それ故、朝夕の通勤通学時間帯は大変です。クルマと自転車と歩行者の大ラッシュです。狭い道では、自転車とクルマは鍔迫り合い(つばぜりあい)の様相を呈します。当然、接触事故もときどき発生します。

 

 高校生の自転車は、確かに危なっかしい通行もするのですよ。並走もするし、スピードも速い。一昔前からするとずいぶん良くなっていて、2人乗りなんて最近じゃあまり目にしませんけど、危なっかしいヤツはいます。あちこちからクレームというかお叱りももらいます。もちろん、校内ではしつこく指導はしています。街頭に立っての指導もやります。小学生相手みたいですけど、実際に事故があるのだから、口だけの指導ってわけには行きません。

 

 しかしもちろん、クルマと自転車の接触事故は、自転車が一方的に悪いというケースは稀です。たいていは双方に何らかの過失がある。事故が発生したら、警察に連絡して、きちんと処理するのが原則です。少なくともクルマの免許を持っている人間は、そのことをきちんと教育されているはずです。

 

 ところが。

 生徒指導係の先生が地区の連絡会議で聞いてきた話によると、高校生の自転車と接触事故を起こしておきながら、ちゃんと処理をせずにとっとと消えるドライバーがこのごろ多いというんです。


 

 パターンはいろいろで、「バッキャロー、気をつけろ」とクルマから降りることもなく怒鳴りつけて消える石原慎太郎的恫喝タイプから、「大丈夫だよね」と声だけかけていなくなる無責任タイプや、「これで医者に行ってね」と小銭を渡す手切れ金タイプまであるようですけど、ドライバーの責務を放棄しているという点ではまったく同じです。

 

 困ったもんですわ。

 

 さらに困るのが、今日日(きょうび)の高校生って、あまりオトナに食ってかからないんです。素直というか引っ込むのが早いというか、反射的に「すみません」とか言っちゃう。あっさり泣き寝入りです。

 腹が立ちますねえ。

 

 

 ずいぶん前にssh113「横断歩道で止まらないクルマ」なる記事を書きました。横断歩道で横断をしようとしている人を見た場合、クルマは止まって横断させる義務がある。なのに止まるクルマはロクにいない。という話でした。明確な道路交通法違反です。

 その後、そういう自己チューなドライバーは減ったように思います。それはそれでいいことだと思ったのですけど、別の場所でもっとタチの悪いトラブルが発生していたんですねえ。

 

 

 高校生の交通マナーが悪いと、高校に苦情電話がきます。

 オトナの道路交通法違反について、私はどこに苦情を言えばいいんでしょうか。

 クルマにも運転者の所属先を示すステッカーを貼ってもらえないかしら。(高校生の通学自転車には学校名の入ったステッカーが貼られていて、クレーマーはそれを見て電話してくるのです。)

 


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