ssh646 謹賀新年2014 [ご挨拶&エッセイ]
2014年新年です。みなさま、あけましておめでとうございます。
今年の年賀は、校長先生のちょっとウェディングっぽい写真を。
2013年は、なかなか大変な年でした。
社会情勢は、かなりマズい感じになってます。一番最初に何とかしなきゃいけないフクイチの問題を後回しにして、用でもない法案をゴリ押ししちゃって。政治を志していた私のクラスの生徒がこの1年で気持ちが醒めたと言って経済系志望に変わってしまいました。
仕事の方も大変でした。詳しくは書きませんが、大変につらいことがあったのです。それを抜きにしても、高3生の担任は重労働です。
せめてプライベートくらいは平和であって欲しかったのですけど、長男が受験に失敗しまして、ただ今我が家は浪人生の長男と高3生の次男と中3生の長女というトリプル受験となっています。
2014年の幕開けは、担当学年&担任クラスの受験と、長男次男の大学受験と、長女の高校受験が同時並行で行われます。一体このような難行苦行を、誰が予想したでありましょうか。
ただまあ、ただただ大変だったというわけでもないんです。
2013年は体調を崩すことが少なくて、わりと元気に1年間過ごせました。自転車通勤の成果でしょうか。3月の海外研修引率もトラブルなく終えました。
昨年の良かったことの一番は、11月にポール・マッカートニー来日公演に行けたことです。
チケットは兄に手配してもらったのですけど、これが幸運にもアリーナ席の、それも前から5列目という特等席でした。いや~、近い近い。途中、Live and Let Dieの時に花火と火炎放射の演出があったのですけど、これだけ近いとその火炎が熱いんですよ。
この公演に行けるかどうかの一番の問題は、スケジュールの調整でした。少し前の私なら、これだけ仕事が大変なら諦めていたと思います。でも、それはしたくなかった。仕事に穴を開けずにコンサートに行きたかった。
仕事が忙しいから◯◯できないと言えば、仕事熱心で滅私奉公みたいでちょっと美談に感じますけど、でもそれが落とし穴。単に両立の努力を怠っているだけだったりする。
どっちも大切なら、どっちも大切にすりゃいいんです。本当に欲しいものは、両方なんだから。
生徒と自分の子どもについても、同じです。
私にとって、生徒たちの進路実現はとても大切です。同時に、自分の子どもたちの進路実現も大切です。どっちが大切かという問には答えようがありません。私にとって、全員の進路実現こそが一番欲しいのです。
さて、2014年になりました。
晋三坊ちゃまは靖国参拝で完全にドジを踏んだようで、2015年までに見捨てられる可能性が出てきました。
私の方はというと、2014年のスローガンは「今年は、笑おう」です。
前述のように、2013年はいいこともありましたが、つらいことの多い年でした。
私は、生徒にも、家族にも、「2014年は、笑おう」と言っています。
笑うというのは、ただ合格するとか、ヘラヘラしてるというのではありません。とにかく前を向こう、ということです。
泣いてもいいんです。でも、泣き終わったら、再び前を向く。前を向いて、歩き始める。
絶望的な気分になっても構わない。でも、絶望のまま終わらない。決してニヒリズムに走らない。
もちろん、現実から逃げることは許されません。逃げたらいずれ泣くことになります。重い現実にぶつかって、それでも、前を向いて進んでいく。
前を向くことでしか、人は笑えません。
他人に笑おうという以上、私がうつむいていることはできません。私がまず、前を向いて、向日性を持たないといけない。
何を隠そう、私は大変に落ち込みやすい性分です(昔の友人に聞いてもらえばみんな同意するはず)。こういうことを公言するのは、極めて危険なことであります。
でも、笑いたいと思います。
それでは、2014年もssh-スーパー小論文ハイスクールをよろしくお願いいたします。