ssh654 決める前に、やれるだけのことをやる [教科学習]
<2014>
2014年度国公立大学前期入試の発表が始まりました。
入試結果は冷酷です。笑う人もいるし、泣く人もいます。
すべての受験生の得点と合否結果を統計にすれば、トータルではまったく想定内の結論となるでしょう。A判定の人は70%以上合格しているだろうし、E判定の人は10%も合格していないでしょう。
でも、それは統計としての話。
実際にE判定から奇跡の逆転合格を取った受験生は歓喜の涙を流し、A判定からまさかの不合格になった受験生は悲しくて泣きます。統計は一人一人の人間の人生を救い取ることはできない。一人の人間にとって、自分に起きたことだけがすべてです。
前期で結果が出なかったみなさん。
とにかく、最後まで頑張りましょう。
前期ですらダメだったのだから、中期後期なんかもうダメだと決めつけてはいけません。
不合格の原因が100%自分の力不足とは断定できません。運もあるかもしれない。
中期後期の競争率が高いからと逃げてはいけません。
前期合格者は受験に来ません。本当の競争率は、試験会場に行ってみなければわかりません。
合格している私立に行こうと思うというのも、安易に決めるのはいけません。
合格している私大と、これから受けに行く国公立を平等に比較することはできません。受験してから決めればいいのです。
もう浪人することに決めたとかいうのは絶対にいけません。
浪人するのならなおのこと、ギリギリ最後まで受験を続けねばなりません。センター対策を考えずに二次のことだけに集中出来るのはこの時期だけです。
前期で結果が出ずに凹んでいる人に対して酷な事を言うようですが、上記のような考え方は「逃げ」です。
すべてが終わる前に、勝手に「決める」ことはやるべきではありません。
「決める」のは、すべてが終わってからでいいのです。
人間は合理だけで行きてはいません。
やってみなければわからないことはたくさんあります。
中期後期まで受験してみて、にわかに「このまま終わりたくない」という気持ちが湧いてくるということはあります。
「決める」のは、やれることを全部やってから。
今はとにかく、やれることを全部やる。
とにかく粘って粘って粘り続ける。
そうしていると、思わぬ幸運が手に入る事があります。
幸運が手に入らなかったとしても、とことんやり切った経験は、確実に次につながります。
これは美辞麗句でもおためごかしでもありません。
15年以上にわたって受験生を見てきた私が、経験的に断言できる真実です。
予備校のチューターさんに聞いても、たぶん同じ答えが返ってくるはずです。
不合格に打ちひしがれ、それでもギブアップせず、やれることだけはやる。
それは、本当につらい、厳しい戦いです。出口の見えない暗黒の中で這うように前進しようとするような行為です。
しかし。そのつらい厳しい戦いをやれるだけやった人は、必ず何かを得ます。その「何か」が、人生を切り拓く助力となります。間違いありません。断言します。首を賭けてもいい。
この時期の頑張りは、絶対に、ぜーーったいに、あなたの財産になります。
決めるのは、全部終わってから。
受験はここからが最終ラウンドです。
戦いはまだ終わっていません。
頑張れ、最終ラウンドの受験生。