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ssh668 みんなで掃除することはいつ教えられたのか [教育問題]

<2014>

 

 またW杯ネタで恐縮です。

 ブラジルに応援に行った日本人サポーターの試合終了後の行動がちょっとしたニュースになってるそうで。

 

◆◆負けてもゴミ拾い 世界が賞賛 日本サポーター(読売新聞 2014.6.17.)

 サッカー・ワールドカップ(W)ブラジル大会で、日本コートジボワール戦の観戦を終えた日本サポーターが、客席のゴミを片付ける画像が世界に広まり、各国の主要メディアから賞賛されている。(以下略)◆◆

 

 まあ、すべての日本人がこういう行動に出るワケじゃないし、日本チームが買っていたら、案外興奮して掃除も何もしないでワーッとどこかへ行っちゃった可能性もないとは言えんのですけど、それでもお掃除してから帰るというのはいいことです。

 海外からの賞賛はどーでもいいんですけど、学校のセンセーである私としては、メディア情報以外に気になったことがあります。

 

 みんなが帰る前に掃除をするということを、多くの日本人は、いつ教育されたんでしょうか?

 

 掃除なんて面倒臭いものです。自然発生的に掃除するとは考えにくい。誰しもラクをしたい。掃除をするのは、しなければならないと思っているからでしょう。

 その「掃除しなきゃ」という感覚、それも自分の家とか部屋じゃなくて、公共の場であっても自分が使った場所は掃除しなければならないというセンスは、どこで教育されたものなのか?

 

 それは、学校以外に考えられません。それも、小学校。


 

 日本の小学校は、毎日放課後に必ず全員で掃除をやります。

 遠足に行けば、目的地にゴミを捨てて行くことは許しません。バスで移動したら、バス内のゴミは全部片付けます。散らかすヤツがいても、係や先生や誰かが最後は片付ける。

 小学生時代にそういうお掃除活動をウザいと思ってサボっていた人であっても、そういう活動が正義であることはイヤでも刷り込まれています。

 日本以外の国の学校では生徒は掃除はあまりしません。掃除は業者の仕事です。


 日本サポーター達がゴミ拾いをしたのは、国民性とかDNAとか民度とか文化とかの問題じゃありません。

 日本の小学校の先生方が、日々汗水流して給食指導や清掃指導を行ってきたことの成果です。言ってみれば教育の勝利です。


 日本は偉いとかはしゃいでないで、小学校の先生方に感謝すべきだと思いますよ。


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