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ssh723 やはり無策だった安倍内閣と外務省のイスラム国対策 [社会]

<2015>

 

◆◆IS直接交渉、家族のみ 後藤さん妻へのメール内容判明 邦人人質事件(朝日新聞 2015.4.16 太字はshiraによる)

 過激派組織「イスラム国」(IS)による邦人人質事件で、ISが人質としたフリージャーナリスト後藤健二さんの妻に「ボールはお前たちの側にある」などと英文の電子メールで何度も接触していたことが明らかになった。妻は後藤さんの解放に向け、ISとメールで交渉。ISと直接交渉するルートを持たなかった日本政府はこれを把握していたが、メールの文面も含めてやり取りには直接関わらなかった。

 政府関係者らの証言で明らかになった。朝日新聞は妻にも取材を申し込んだが、15日夜までに回答は得られていない。

 ISは日本時間の1月20日、会社経営者湯川遥菜(はるな)さんと後藤さんの映像をインターネット上に投稿。24日には写真を手にした後藤さんの映像を公開した。写真には湯川さんが殺害されたとみられる様子が写り、画像とともに流れる音声で後藤さんを名乗る人物が「ヨルダン政府に収監されているサジダ・リシャウィ死刑囚を彼らに引き渡せば、私は解放される」「私を殺させないでほしい」と告げていた。

 政府関係者によると、ISからのメールが相次いだのは24、25両日だった。ISは24日の映像公開前に、後藤さんの妻に同様の内容をメールで連絡。25日早朝(現地時間24日夜)には「死刑囚を連れて来ないと人質は助からない。明日までに回答しなければ人質は死ぬ」と脅し、死刑囚を釈放するよう改めて求めた。

 さらに、25日夕方(同25日昼)のメールでは「あと数時間で終わりだ。ボールはお前たちの側にある」と対応を迫った。また「死刑囚が無事にトルコ国境付近に到着したことが確認されれば、すぐに人質を国境近くに連れて行くつもりだ」などと引き渡し場所にも言及し、後藤さんを解放すると主張した。

 政府はISの意向を探るため、ヨルダン政府などを通じて中東地域の部族長や宗教指導者らを経由して接触を試みたが、ISと直接つながるルートは得られず、人質解放には至らなかった。一方で、政府はISから妻に届くメールについて、妻の承諾を得て同時進行で把握していた。政府にとってIS側の動きを知る手段は、このメールが主だったという。

 ISから妻へのメールは、後藤さんがシリアで行方不明になって約1カ月後の昨年11月下旬に初めて届いた。妻は2通目となる12月3日に来たメールに気付いて外務省に通報した。

 ISは当初、身代金を要求して妻とメールを続けていた。だが、その後、要求を死刑囚と後藤さんの交換に変更。政府内では外務省が妻との連絡役を担ったが、政府がISのメールに返信したり、文面について助言したりすることはなかったという。

 妻は、後藤さんと知り合いだった豪州在住の危機管理コンサルタントらと相談しながら、ISとメールでやり取りを続けた。ISに対して「早く夫に会わせてほしい」などと後藤さんの早期解放を求めたが、ISは訴えを聞き入れず、2月1日に後藤さんを殺害したとする映像を公開した。

 ■人質事件をめぐる経緯(日本時間)

 <2014年>

 8月中旬 湯川遥菜さんがシリアで行方不明に

 10月下旬 後藤健二さんがシリアで行方不明に

 11月下旬 ISから後藤さんの妻に「夫を拘束した」とのメールが届く

 <2015年>

 1月初旬 後藤さんの妻に「1500万ユーロ(約20億円)」の身代金を要求するメール

  20日 ISが身代金2億ドル(約236億円)を72時間以内に払わなければ後藤さん、湯川さんを殺害すると脅迫する映像を投稿

  24日 ISが湯川さんを殺害したとする画像を公開

 2月1日 ISが後藤さんを殺害したとする映像を公開◆◆

 

 

 (大きく深くため息をついてから)やっぱり、ですか。

 なーんにもしてないじゃないですか。ええ、なーんにも。


 

 まーしかし、よくこれで「強い憤り」だの「テロとの戦い」だのと聞いたようなクチをきいたもんですな。憤りを感じてるのはこっちの方ですよ。テロとの戦いなんか完全放棄してるクセに。

 道理で、安倍晋三が新年会や表彰式にノコノコ出かけられたわけです。何もしてないんだもん。ヒマだったんでしょう。自国民が殺されかけているというのに。

 

 湯川さんと後藤さんが拘束され身代金要求が出た時、私も含めて多くの人間が安倍晋三のイスラエルでの演説を批判し、その後の対応を批判しました。

 それに対して、政府が懸命に人質解放に取り組んでいる時に政権を批判するのはテロリストを利するだけだという反論が政権べったりのメディアやチンピラまがいのネット民から多数出されました。

 どちらが正しかったのか?答えは明白。

 政権は何もしていなかったのです。

 正しかったのは私も含め、政権を批判した側です。政権を擁護した者たちは、無策だった彼ら彼女らの保身を利しただけだったのです。

 

 

 それにしても。

 これほどの大スクープを、朝日以外のメディアがまるで追いません。

 どこまで政権関係者の保身を利するつもりなんでしょうか。

 私は怒りが収まりません。


 

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