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LHR99 夏休み企画2015〜オーディオシステムAV化プロジェクト [DIY記]

<2015>

 

 世界一多忙と言われる日本の教員ですが、ありがたいことに私は人並みの夏休みが取れています。

 この夏はやたらと移動が多い。休みにけっこう遠出をした上に、8月だけで出張が5回入ってます。我がデミオは自転車通勤のおかげで走行距離が月300~400kmくらいなんですが、この8月はすでに1200km以上走っています。

 

 さて、毎度夏休みになるとあれこれ手仕事に勤しむ私shiraの今年の夏休みの宿題を先日無事完遂いたしました。書斎のオーディオシステムのAV化であります。

 AVAudio Visualのことであります。つまり書斎でDVDを楽しめるようにしたのです。艶かしい方のAVの話題ではございません。

 

 

 まずは完成したシステムの全体。


DSCN1818.jpg


D-164が加わったオーディオシステムのレイアウトを大きく変更することなく、DVDプレーヤーとディスプレイを加えました。

 

 音響メーカーが勧めるAVシステムは「ホームシアター」と呼ばれる大掛かりなもの。

  • ヴィジュアルは40インチ以上のテレビか100インチ以上のプロジェクターによる大画面。
  • オーディオは5.1チャンネルサラウンドシステム、すなわち5.1チャンネル対応AVアンプ+5本のスピーカー(フロント3本リア2)+アンプ内蔵サブウーファー。AVアンプはマスターリモコン(一つのリモコンですべての機器が操作可能)装備
  • TV受信は、地上デジタルやら4KやらCSやらに対応したチューナー(TVに内蔵されていることもある)
  • DVDはブルーレイ対応のHDDレコーダー。

これだけの機器を揃えるだけでも相当な金額になりますが、その前に、巨大スクリーンや6本のスピーカーを置く場所があるかどうか。設置の前に引っ越しかリフォームが必要かも知れません。

 ホームシアターとは文字通り自宅用映画館。巨大スクリーン&ドルビーサラウンドで大迫力の映画館に近づけるべく企画されています。とにかく重要なのは大画面。まず大画面ありき。

 私も長らくAVシステムというのはそういうもんだと思い込んでいました。そういうわけで自分のオーディオシステムにディスプレイをつなぐことは考えず、好きなアーティストのライブDVDを買ったらリビングのTVで観ていました。昨今のTVはけっこういい音を出しますし。

 

 時は流れて長女が成長し、リビングのTVをほぼ独占するようになりました。DVDを買ってもTVが空かないのでなかなか観られない。

 で、急に気がついたのです。

 映画と違って、音楽DVDは小画面+大音量のオーディオでも別に問題ない。というか、ある意味そっちの方が正しい。

 ライブでは会場全体に音がガンガン鳴っている。席が遠くても音はデカい。小画面+大音量は、ライブ会場の状況に近いんです。

 

 書斎には、PowerMacが成仏して以来ずっと休眠状態のディスプレイがあります。DVDプレーヤーを入手して、このディスプレイとともにオーディオシステムにつなげばAVシステムになる。構想半年、セットアップ1週間であります。

 
DSCN1821.jpg

 

 休眠から目覚めた20インチディスプレイ、三菱RDT202WLM

 最新機種ではないのでHDMI入力はなくDVID-subのみですが、こいつのD-subはアナログコンポーネント映像信号も受け付けるのだそうで、一部筋では貴重な人気商品らしいです。

 今回はDVDHDMI出力からDVI入力への変換コードで接続しました。コードはエディオンで1000円ほど。機器によってはこの接続が他の出力に悪影響を与えるらしいのですが、私の場合は大丈夫でした。(付記:その後トラブルが発生し、現在はアナログ端子で接続しています。)

 


DSCN1820.jpg

 DVDプレーヤーはハードオフでさんざん迷った末に決めたユニバーサルプレーヤー、パイオニアDV-S969AVi10年以上前の製品で、当時20万円ほどの高級機器。とは言え10年落ち中古で27,000円はお買い得とまでは言えません。保障はついてますけど。なぜこれにしたのかと言うと、

  1. 最近の新品DVDプレーヤーにはアナログ音声出力がなく、オーディオシステムとつながらない。
  2. HDDレコーダーの機能はいらない。そもそも書斎にはTVアンテナ端子がない。
  3. CDプレーヤー(マランツCD-80)25年選手で、いつ壊れてもおかしくない。高級ユニバーサルプレーヤーならCD-80の後釜に使える。SACDMP3CDもかかるから便利。
  4. 全高が105mmmほどと低く、ラックの収まりがいい。


 最大の問題は、ディスプレイの設置方法と場所。さて、どこにどうやって設置するか。

DSCN1815.jpg

 壁掛けやら積み重ねやらあれこれ考えた末の結論がこれ。オーディオラックの後ろに置台を継ぎ足しました。この置台は正面からは見えないので、塗装もしてありません。手を抜けるところは手を抜く主義でして。

 ラックに取り付ける前の置台。端材を木ネジと釘で組んで作りました。雪車(ソリ)のついた踏み台という感じの、実にどうってことのない細工ですが、これでも寸法と構造をずいぶん考えた上で作ったのです。この雪車みたいな部分が、ラックに取り付けるための足です。

 足は丈夫な18mm厚ベニヤ製。長さ38mmの長い木ネジ4本を左右それぞれねじ込んでラックに取り付けます。ラックの天板はベニヤ2枚張り合わせの厚さ27mmと超頑丈、長い木ネジも平気です。

 大変だったのは、ラックの内寸が小さく電動ドライバードリルが使えなかったこと。短めのドライバーで手作業で締め上げるのはかなり重労働でした。

 

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 ディスプレイが置台から滑り落ちないよう、スタンドに穴を開けて木ネジで留めてあります。

 

 

 さて、AV化の成果ですが、これが予想以上。ちょっと感激的ですらあります。

 まず20インチの画面が意外に大きい。これくらいあれば悪くありません。リスニングポジションから字幕が読めるくらいのサイズです。

 そして音。これがもう圧倒的にいい。ダテにピュアオーディオの音を追求してきたわけじゃなかった。TVなんかとは比較になりません。

 特にD-101S&リアスピーカーのサラウンドとは相性抜群。地鳴りのような低音と臨場感でド迫力の音を聴かせます。もしかしてDVDビデオのソフトってCDよりも低音がブーストされているんでしょうか、と疑いたくなるような鳴りっぷりです。TV1回観てそれほど印象に残らなかったソフトが「こんなにいいソフトだったんだ」と思える。いや、嬉しいです。

 しかも、レーザーディスクからDVD-Rに落としたものでも、かなりいいんです。元がアナログのLDだから条件は悪いはずなんですが、画質も音もけっこういいです。

 

 ただ、D-164DVDの相性はよくありません。D-101Sと比べるとずいぶんとチャチな印象。CDの場合は両者に優劣というほどの差はないのに、DVDははっきり優劣がつく。何ででしょうかね。

 

 

 このAV化で、また新たな楽しみができました。音楽DVDが増えそうです。

 

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