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ssh1108 さらばDYデミオ [ご挨拶&エッセイ]

<2021>


 先日、16年働いてくれたデミオ(DY)とお別れをしました。


 DYデミオを新車購入したのは2005年。それまで乗っていたマツダ・センティアが15万kmを超え、足回りがヘタってしまい、修理にはかなりの金額が必要と言われ、それならと購入したのがデミオです。

 当時のマツダは大幅値引きが常態化していて、わがDYデミオも安いクルマだったにも関わらず商談はえらく好条件でした。

 最初の2年間は片道50kmの通勤で働き、転勤後は近距離移動中心となりました。その後ファミリーカーとして使っていた日産リバティがオシャカとなり、私のパーソナルカーだったDYデミオはファミリーカーに格上げとなりました。それからは八面六臂の大活躍をしました。

 通勤が近距離だったので走行距離は16年間で10万km弱と大したことありませんが、人と荷物はずいぶんたくさん運びました。家族で沖縄旅行に行った時は5人家族と家族全員分のスーツケース類を載せて空港まで行きました。長男が大学進学で上京するときは嫁サンと長男と彼の荷物をまとめて放り込んで東京へ行きました。私のマウンテンバイクはリヤシートを畳むと立てて入れることができました。長女が上京したときはママチャリ乗っけて高速を走ったこともあります。


 DYデミオはDIYでいろいろいじくる楽しみも経験させてくれました。

 純正オーディオに外部入力端子を取り付けたり、スピーカーを取り替えて4スピーカーにしたり、ドライブレコーダーを取り付けたり、ヘッドランプバルブを白色のものに交換したり、ヘッドランプのレンズを磨いたり、内装のガタを自力で直したり、荷室のトノカバーに取っ手を付けたり、室内灯をLEDに替えたり、ワイパーのアームのねじれを修正してビビリを退治したり、電動サンダーでガラスの油膜を落としたりと、まー実にいろんなことをやりました。


 最近も走りは実に元気だったのですが、そうは言っても寄る年波には勝てません。

 機械的にはちゃんと動いても、いろんなところに傷みが発生していました。致命的だったのはボディで、アンダーボディにかなりのサビが発生しましたし、長いこと青空駐車だったんで塗装もすっかり傷んでしまいました。加えてタイヤがぼちぼち寿命で、来年の車検を通すには最低でも10万円単位の出費がプラスになりそうでした。


 次の車検までにDYデミオを手放すのは、規定路線だったんです。

 私としては、自動車税的に有利な年度末か、車検の切れる来年の8月あたりに次のクルマと入れ替えようと考えていました。今度は中古で。

 それが、急にこの秋に次のクルマと代わってしまったのですね。


 実を言うと、DYデミオの後釜選考は難航を極めました。ボディタイプがなかなか決まらなかったのです。

 我が家は5人家族ですんで最低でも5人乗れるクルマが必要です。で、両実家がどちらも近くにあるため、7人とか8人とかで出かけることもままあります。そうなると3列シート車が欲しくなります。実際、嫁サンは欲しかったのですね。

 しかし運転好きの私としては、自分のクルマとしてミニバンを所有するのはカンベンして欲しいのです。あれ運転する楽しみが弱いですから。普段嫁サンが使うのならいいんですけど、彼女はスズキ・パレットを通勤と買い物に使ってます。仮にデミオをミニバンに替えて嫁サンがそれに乗るとすると、私がパレットを使うことになります。それもイヤだ。悪いクルマじゃないですが、パレットって軽のミニバンみたいなもんですから。


 で、子どもたちにも意見を聞いてみたんですけど、意外や意外、ミニバンはいらんと言うんです。


 学生時代に免許を取ったころはクルマにも運転にもまるで興味がなく、家のクルマを運転したいとも言わなかった子どもたちなのに、最近にわかにクルマに興味関心を高めてるのですね。遠方で働いてる長男がルノー・ルーテシアを買ったせいなのかもしれないですが、とにかく速い・カッコいいクルマに憧れてるようで、ミニバンなんかは「え〜?」てな反応なんです。


 ということで、改めて2列シートのフツーのクルマを物色しました。私の考えた条件としては、

・全長4500mm以内、全幅1750mm以内、全高1550mm以内

・トランスミッションはステップ式のATかDCT。CVTはダメ(あのフィーリングが好きになれんのです)

・リヤシートと荷室が使い物になる広さである

・SUVはいらない(値段も全高も高いので)

 で、条件に合うものとして上がったのは、

・フォルクスワーゲン・ポロ(先代)

・ホンダ・フィット・ハイブリッド(先代)

・マツダ・デミオ/マツダ2(DJ)

・ルノー・ルーテシア(先代)


 とは言え、実際に運転したことがあるのはルーテシアだけだったのです。そこで、可能な限り試乗をしてみようと思いました。

 ポロとフィットは旧型なのでそう簡単に試乗できませんが、デミオ/マツダ2は今も生産されてますからディーラーに行けば新車試乗ができます。新車と中古は同じじゃないですが、様子はわかります。

 まずは自宅から最も近いマツダディーラーに一人で行ってマツダ2のガソリンエンジン車に試乗しました。さすが新しいクルマは静かで快適で走りも文句なしでした。ただ、すっかりクルマ好きになった次男は、私が一人で試乗に行ったのがひどく不満な様子で、自分も乗りたかったと口を尖らせてました。


 なればということで、今度はディーゼルエンジン車の試乗に家族全員で行くことにしました。

 次男以外に嫁サンと長女も連れて行ったのは、動力性能とリヤシートの居住性チェックのためです。4人で乗って走りも居住性も問題なければ良かろうと。マツダのウェブサイトでマツダ2のディーゼル車の試乗車がある店を調べて家族そろって出向きました。

 マツダ2XD(ディーゼル)の走りは予想以上でして、4人乗っても試乗コースのキツイ坂道を苦もなく加速します。ガソリン車でも十分だけど、ディーゼルはかなり楽しいなと実感しました。

 で、試乗から戻って、子どもたちと展示車やら見てたら、6年落ちの中古物件に目が止まったのですね。DJデミオXDのトップグレードでAWD(4輪駆動)。デミオ/マツダ2には4輪駆動仕様があるのですけど、中古物件は希少です。聞けば中高年女性のワンオーナー物で、とても丁寧に扱われていたということ。白いハーフレザーシートがなかなか素敵で、子どもたちも妙に気に入ってました。


 で、あれよあれよと言う間に話が進んで、結局、この中古DJデミオをその場で購入契約したのです。

 営業さんも驚いてましたね。なにせ試乗のために初めてやって来た客が、1時間後にクルマ買っちゃったんですから。


 長くなったので、新たにやって来たDJデミオのことはまた別の記事で書きます。

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