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ssh1127 DJデミオのスピーカーグレードアップ(2) [DIY記]

<2022>

 DJデミオのスピーカーグレードアップ、とっくに終わっているのですけど、ご報告が延び延びになっておりました。

 本日はそのご報告を。って、別に誰もそんな報告待ってないと思いますけど。


 DJデミオに適合するトレードインスピーカーの中からKFC-RS174Sを選んだ最大の理由は、トゥイータのデザインです。合体ロボット的なデザインで好みだし、角度が調整できるのもいいなと思いました。

 DJデミオはもともと6スピーカーで、トゥイータの配線がありますんで、トゥイータの交換でやることはリクツでは単純です。純正のトゥイータを外し、KFC-RS174Sのトゥイータとネットワーク(と言ってもコンデンサーのついたコード)をつないで設置するだけです。

 ところがこれが、予想外の大仕事でした。


 まず最初に純正のトゥイータを外します。これは簡単。

 で、外したトゥイータを見てて、もしやと思います。


 部品の規格はメーカーごとに異なるものですけど、全メーカーバラバラというわけでもなく、A社とB社は同じという場合もあります。スズキとマツダのトゥイータのコネクタはまったく同じ規格でしたので、そのまま接続できました。さすがにダッシュボードの穴のサイズはちょっと違いましたけど、ごまかしの効くレベルでした。

 まあでも、これ、オーディオ的には禁則なんですよね。パレットにはすでにDYデミオで使っていたコアキシャル2ウェイが取り付けられています。トゥイータを離れた場所に複数つけるのはNGです。

 音は波動なので共鳴したり干渉したりします。高音は干渉を起こしやすくて、干渉すると打ち消し合ってしまいます。スピーカークラフトのテキストにも、トゥイータやフルレンジを複数使用すると干渉が生じやすいので、なるべく近くに配置するように書かれています。

 そのリクツからすると、ドア下部とダッシュボード上にトゥイータがあるというのはご法度もいいとこなんです。

 ただ、実際に聴いてみると、あまり問題ないのですよね。詳しくは後述。


 DYデミオもネット情報を基に外部入力をDIYで取り付けてて、これは実に役に立ちました。

 パレットの外部入力は、長女のために用意したものです。

 彼女は大学卒業して地元に就職したのですけど、自分のクルマをゲットするまで、しばらくは嫁サンのパレットを借りていました。しかしパレットの純正オーディオにはBluetoothはもちろん、外部入力もありません。音楽好きな彼女としては耐え難い環境です。そこでネット情報をあれこれ検索して、私が次男と協力して外部入力を設置してやりました。費用は数百円でしたが、スズキ純正オーディオは切り替え回路に指定値の抵抗が必要だったんで面倒臭かったです。


 さて、「予想外の大仕事」と書いた本丸のDJデミオ。何が大仕事だったのかと言うと、

1 ネットワークのコードがやたらと長い

 いや、ケンウッドに罪はないですよ。トゥイータの配線は場合によってはドアスピーカーから引っ張らないといけないので、十分な長さを用意しておく必要があります。

 けど、DJデミオのトゥイータはもともと配線があります。ネットワーク(電解コンデンサ)のついたコードは文字通り「無用の長物」でした。ぶった切ることも考えましたが、後述の理由でそのまま束ねて使うことにしました。コードを束ねるのはオーディオ的には良くないのですけど、まあしゃーないわということで。

2 端子がコネクタに合わない

 コードの長さはしゃーないとして、接続しようと思ったら、トゥイータのコネクタがマツダ純正と合わないのですね。ウーファーのコネクタが合わなかったから予想通りという感じで。

 ウーファーの方は付属品の端子をボルトクリッパでぶった切ったらはまったのですけど、トゥイータ用のコネクタの穴はすげーーーーー細くて、見るからに無理っぽい。

 結局、端子をぶった切ってコードの皮膜を剥がして、導線をハンダで固めてから押し込みました。写真撮っとけばよかったな。


 純正トゥイータを外したので、直径7cmくらいの穴が空いちゃいました。ここはパレットの盲蓋(放送禁止用語かな)を両面テープで貼り付けたり、ベニヤ板と合皮で盲蓋作ったりしてみました。で、結局、パレットのものをお化粧して置くことに落ち着きました。

 一通りの作業が終わった後、家族で片道200kmほどの遠出をしました。すると助手席に座っていた次男が「高音がキンキンする」と。自分でも気になっていたのですけど、やっぱりそうなのかと。そこでまたまたネット情報を漁りました。

 で、まあ、当然と言うべきか、今更というべきか、カーオーディオはホームオーディオとは全然違うのだなということを再確認しました。

 ホームオーディオの場合、スピーカーは可能な限り左右対称に置き、リスナーは左右のスピーカーの二等辺三角形の頂点で聴くようにします。

 しかしカーオーディオの場合、そんなことは絶対不可能なのですよね。そもそもドライバーからして右側か左側に寄っている。オーディオ本来のリクツが通じない環境での最善を求めるのがカーオーディオのエンジニアのお仕事です。高級車のオーディオがやたら多くのスピーカーを並べてるのは、その結果でしょう。

 で、結局、トゥイータをダッシュボードの奥に置き、首を真ん中方向に向けてやったら、わりといい感じの音になりました。トゥイータの位置と方向は5回以上変えたはずです。


 DYデミオに乗ってたころは、普段はFMかCD-Rで、遠出の時だけiPodをつなぐという使い方をしていました。

 一方、DJデミオはUSBやBluetoothに接続したミュージックプレーヤーと同期してくれます(今どき当たり前)。こうなるとCD-Rを用意するのは却って面倒ということで、クルマ用にiPodをもう一つ買うことにしました。GeoのネットストアでiPod Touchの古〜いモデルを2000円ほどでゲット。最初期の8GBモデルをいまだに使ってる身からすると、16GBは贅沢品です。

 クルマの始動後しばらくはプレイリストやファイルの機能が反応しません。最初は面食らったのですけど、デジタル特有の認識の問題らしく、数分もすると反応します。


 収入はちっとも上がらないのに、物価はじゃんじゃん上がってます。4月はいろんなものが一斉に値上がりしました。

 我がDJデミオは5年4万km落ちの物件。本年3月にはオリジナルのタイヤもぼちぼち替え時になってました。せっかくなかなかいいクルマを買ったのだから(中古だけど)、大好きなブリジストン・レグノに替えることにしました。

 レグノはセンティアに乗ってた頃にER50という銘柄を指名買いして、すげー気に入っていたんですよ。まず、とにかく静か。ドライでもウェットでもしっかりグリップする。乗り心地が良くて、運転もラク。ただしお値段は安くはない。バカ高くはないけど、あんまり値引きはしてくれない。

 タイヤってのは、当然ですけど、大きいほど高い。で、同じサイズなら扁平率が低い(薄い)ほど高い。昨今流行りのSUVはタイヤがでっかいので高いし、同じく流行りの扁平率の低いタイヤ=ホイール径の大きなタイヤはやっぱり高い。大したエンジン積んでるわけでもないのに扁平率が50とか45とかのタイヤを付けてくるクルマはけっこうあります。まあ確かにホイールがでっかくてタイヤが薄いと見た目はカッコいいですけどね。

 DJデミオXDのタイヤサイズは185/60R16 86H。強大なトルクを発生するディーゼルエンジンを搭載するトップグレードにしては慎ましやかなサイズです。

 DJデミオに取り付けたブリジストン・レグノGR-XIIは4本で7万円ほどでした。同じブリジストンでもエコピアなら6万円位で済みますし、安いのはいくらでも安いです。

 けど、レグノGR-XIIは期待以上のいいタイヤでした。もう、すべてがひと次元上です。

 

 レグノが最も定評あるのが快適性。静かで乗り心地がいい。これは最新モデルもその通りでした。クルマそのものがひとレベルいいものになったような改善です。

 もちろん走りもいい。ドライ路面はもちろん、ウェット路面でもしっかり路面を掴んでくれます。曲がりのきつい山坂道を攻めても音を上げません。

 で、これが一番いいところで、一番伝えにくいところなんですけど、とにかく「転がり」がスムーズなんですよ。街乗りの遅いスピードから高速クルージングまで、とにかくホイールが滑らかに転がって、余計な振動や雑味がない。


 さて。ところで。

 ここまのDIYで、DJデミオとパレットのオーディオはどの程度改善されたのか?


 まずDJデミオですが、お値段相応の改善という感じです。 

 もともとDJデミオの純正オーディオはそんなに音は悪くありませんでした。けど、これから長く使うからと今回のスピーカー交換に踏み切りました。結果、やっただけのことはありましたが、劇的ではなかったです。

 音に不満がある時、真っ先に攻撃されるのがスピーカーです。スピーカーは目立ちますからね。

 でも経験上、アンプってかなり効くんですよね。自分のオーディオでも、スピーカーはそのまま、アンプをTA-F333ESXIIからPM-14SA2に換えたら音が劇的に良くなりました。

 つーても、純正のマツダコネクトを使い続ける以上、アンプの交換はちょいと難しい。オーディオのグレードアップは、よほど予算を用意しない限り、スピーカー交換くらいしかやれないのですよね。まあその範囲内ではやっただけの改善はありました。


 一方のパレットですが、これはまあなんと申しましょうか、あまりやり甲斐のない結果でした。

 DJデミオが単純にスピーカーを入れ替えたの対して、パレットはスピーカーの数そのものが2つから6つ(実質8つ)に増えたのだから、大改善してもいいものなんですけど、期待したほど良くなってないんです。少なくとも外部入力を増設した時ほどの改善じゃなかった。

 たぶん原因は純正オーディオのアンプでしょうね。シビアなコスト管理が必要な軽自動車ゆえ、あんましきちんとしたアンプは積めなかったんでしょう。


<2022.8.20.追記>

 音の再評価を。

 デミオですが、8月は1人で乗る機会が多く(夏休み)、普段より大音量で長時間鳴らしてたのですけど、なかなかいい音です。高音はしっかり伸びてるし、中音もきれいだし、低音もズシンと来ます。家族と遠出するときは遠慮してボリューム低めにしてたので実力の程がわからなかったのかも知れません。

 一方のパレットですが、こちらやはりイマイチです。ただ、イマイチなりに問題点は見えてきました。実は高音も低音も意外にちゃんと出てるんですよね。じゃあ何がイマイチかというと、中低音の特定の音域が「ボンつく」んです。

 「ボンつく」ってのはオーディオでよく使う表現でして、中低音から低音がクリアじゃなく、不明瞭でこもった感じの音がボンボンと鳴る感じです。これ、音がすごく安っぽく聞こえます。原因の一端はアンプでしょう。

 ただ、高音と低音はまずまず出てるんで、アンプひとりが悪いとも言い切れません。

 もしかしたらフロントドアの構造の問題かも知れません。パレットのフロントドアは全高が高く厚みは小さく、しかもサービスホールと呼ばれる保守点検用の穴がでっかく開いています。デミオはサービスホールが樹脂パネルで覆われますけど、パレットはむき出し、つまりまる空きでして、内張りと穴の間にはビニールがあるだけです。

 スピーカー背面から出る逆位相の音がこのサービスホールから盛大に漏れて、音をボンつかせている可能性は多いにあります。

 対策はあります。サービスホールを市販のデッドニング材で塞いでしまう方法です。実際、効果があったという報告もあります。

 ただねえ、デッドニング材って高いんですよ。それで必ず改善するという保証もないし。

 それより何より、パレットは私のクルマじゃなくて嫁サンのクルマです。いい気になって好き勝手にいじくるのも気が引けます。

 ま、また何か猿知恵が湧くまで待ちましょう。

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