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ssh712 邦人人質事件対応の矛盾2つ [社会]

<2015>

 

 イスラム国邦人人質事件に関することを、今回は手短に2点だけ。

 

 その1

 湯川さんと後藤さんが拘束されたことに対し、危険地帯に自ら入ったのは自己責任であり、国が彼らを救う必要はないという意見が無視出来ないレベルで展開されました。Yahooのバカコメはしゃーないとして、著名人までもが自己責任論に走りました。

 一方、2人の殺害映像に対しては、テロ許すまじという意見が圧倒的です。

 テロリストに拘束されたのが自己責任であれば、殺されるのも自業自得であり、テロリストを非難する理由はないのではないですか?

 自業自得であれば、国が自衛隊の出動だの改憲だのと言い出す必要などまったく不要だと、自己責任論者は主張すべきではないのですか?

 

 

 その2

 安倍晋三応援団の皆様は、今回の政府対応を批判することを「テロリストを利する」「今は国民が一丸となってテロと対抗すべきだ」「一番悪いのはテロリストだ」という理由で否定します。

 特に、安倍の2億ドル援助が今回の事件を誘発したという指摘には大変な反発をしています。あれは人道支援であり、安倍に罪はないと。

 一方、イスラム国との交渉がまったく不調だったことについては、政府はテロリストゆえ交渉にならなかった旨を答弁しています。話の通じる相手ではなかったと。

 政権および支持者の方々は、テロリストは話の通じる相手だと思っているのか、思っていないのか。

 ロクに話の通じない相手だと認識していたのなら、安倍の2億ドル支援はみすみす誤解&付け入るネタを差し出すことになると予測すべきではなかったのでしょうか。「理解を得られるように説明していきたい」で済むような相手じゃないというのなら、誤解曲解を誘発するような行動は避けるのが正しい戦略ではなかったのか。

 逆に、もし「あれは人道支援だ」と説明すればわかってくれる相手だと認識していたのであれば、人質解放交渉は成立する可能性があったのではないでしょうか。

 

 

 sshとしては、ネトサポくんのご意見を聴いてみたいものです。もちろん意見にはきちんとした論拠を添えて。


 

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ssh710 sshは非難決議棄権の山本太郎を支持します [社会]

<2015>

 

◆◆生活の党の山本太郎共同代表は6日の参院本会議で、イスラム過激派組織「イスラム国」(IS)による日本人人質事件の非難決議を採決する際に退席した。「今回の事件を十分に検証するという文言を入れるべきだ。ヨルダンは報復で空爆しているので(謝意の対象から)削除すべきだ」と記者団に説明した。(毎日新聞 2014.2.6.)◆◆

 

 

◆◆山本太郎議員はきょう午後、参院本会議で採決された対テロ非難決議を退席した。決議は山本議員の退席後、出席議員の全会一致で採択された。

 安倍政権のお先棒を担ぎ同調圧力を強める記者クラブメディアは色めき立ち、山本議員の事務所に押し掛けた。山本議員は記者会見を開き、次のように退席理由を説明した- 

 「テロ決議案すべてに反対というわけではない。だが後段で納得いかないというか、足りない部分があるんじゃないか・・・(国対経由で)議運の方に『代わりとなる文言』を伝えたが反映されなかった・・・(後略)」。

 山本議員が提案した代わりとなる文言(修正案)は以下

1、(「イスラム国」を生んだイラク戦争の総括を含めた)人質事件の十分な検証が必要。

2、特定の国名(ヨルダン)を削除する(特定の国名が入ることで有志連合との距離が取れなくなるから)。

3、英訳文もつけるべき。(以下略 田中龍作ジャーナル 2014.2.6.)◆◆

 

 

 sshは今回の件での山本太郎の行動を支持します。

 理由は、ssh179と同じです。

 ssh179では、東京都立高校の卒業式での君が代斉唱に関する極端な指導に納得出来ず不起立を繰り返す根津教諭の行動を支持し、同時にとある高校で卒業生が誰も起立斉唱をしない中、ただ一人君が代を起立斉唱した高校生の行動を支持しました。

 

 一人だけ他の人と違うことを言うのは、勇気のいることです。(@十二人の怒れる男たち)

 ましてやここは日本。寄らば大樹の陰、長いものには巻かれろ、みんな一緒でみんないい。日本は同調圧力の非常に強い文化圏。そんな日本で「みんな」と違うことをするために要する勇気は大変なものです。


 

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ssh709 安倍晋三が後藤健二さんの母親との面会を拒否していた件 [社会]

<2015>

 

 後藤健二さんの殺害映像がアップされる前の128日、後藤さんの母親・石堂順子さんが安倍晋三首相に面会を申し入れました。

 田中龍作ジャーナルによると、面会を申し入れたのは午前9時ころ。ところが昼を過ぎても返事がないため、午後115分にファクスで再びメッセージを送り面会を申し入れた。ファクスの文面は以下の通り。

 

◆◆安倍晋三内閣総理大臣様

 健二のいのちを救って下さい。

 ヨルダン政府との交渉にどうか最後まで全力を挙げて下さい。

 残された時間はあとわずかです。

 尽力をお願いします。

 2015128

 石堂順子◆◆

 

 で、その15分後に、面会を断る旨の返答が総理側からあったのだと。石堂さんは230分に記者会見を行いました。

 この日の首相動静によると、公定と官邸で閣僚と会ったり会議をしたり参院本会議に出席したりと、別にヒマを持て余していたわけではないようですが、面会の時間が持てないようでもない感じです。時事通信の首相動静では「朝の来客なし」とか「午前140分現在、公邸。来客なし」とか書かれてますけど、昼の来客は無視ですかいな。

 こういう話を知ると、安倍が本当に人質のことを心配していたのか、大いに疑わしいです。

 

 後藤健二さん殺害の情報が入っても、外務省から石堂さんに直接の連絡はなかったそうです。


 

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ssh708 外務省が後藤健二さんの奥さんに口止めをしていた件 [社会]

<2015>

 

◆◆テロ組織『イスラム国』に人質となっていたジャーナリスト・後藤健二さん(47)の殺害が公表された。 イスラム国を訪れたこともあるジャーナリスト・常岡浩介氏が言う。

 「遺体の返還はこれまで例がありません。イスラム国は、遺体に身代金を払うよう要求してきたこともあります」

 殺害を受け、後藤さんの妻は、夫を「誇りに思う」との声明を発表した。妻は、幼児2人を抱えながら独立行政法人で働く、東大大学院修了のキャリア女性だ。122日に夫の拘束をイスラム国からのメールで知って以来、彼女は苦難の日々を過ごしてきた。だが、常岡さんは重大な情報を本誌に明かす。

 「この122日という日は、衆議院総選挙の告示日でした。1214日が投票日ですから、その12日前という状況です。じつはこのとき、外務省が後藤さんの奥さんとシリア人の現地ガイドに、厳重に口止めをしていたのです」

 選挙直前に日本人人質事件が発覚すれば、選挙に影響が――。万一にも事件が表沙汰にならないよう、外務省が口止めをしていたというのだ。

 「奥さんは子供を守るため、もともとメディアにさらされたくないとは思っておられましたが、外務省からの口止め工作について、現地ガイドがはっきりと証言しています。外務省は『後藤さんを守るためだ』と言ってきたそうですが、選挙前にこの話が出たら、安倍首相にプラスにはなりません。譲歩して助けても、助けられなくても批判されますから。でも、選挙前に拘束の事実が明らかになっていたら、日本政府はもっとまじめに助けていたかもしれませんね」

 政府による後藤さんの救出活動に問題はなかったのか。これからその検証が始まるーー。

(女性自身2015.2.3.)(太字はshira)◆◆


 昨年12月の総選挙は「大義なき解散」と保守系の人間からも言われていました。

 自国民が2人、テロ集団に拘束されているというのに、総選挙なんかやってる場合じゃないでしょうに(11月には拘束を把握していたと政府は国会答弁しています)

 

 で、挙げ句にこれですか。

 これで「対応に問題はなかった」んですかいな。


 

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ssh707 首相には泣く前にやることがある [社会]

<2015>

 

 最悪です。

 イスラム国による邦人人質事件、後藤健二さんまで殺害映像が公開されました。

 

 もちろん、一番悪いのはテロリストです。

 しかし、テロリストが悪いのは当たり前です。そういう相手に対してどう対処し、どうやって国や国民を守り、どうやって少しでも状況を改善していくのかと知恵を絞って動くのが国=政府の仕事です。テロを非難するだけならYahooのバカコメンターでもできます。

 

 

 人質を救うことに失敗した今、国がやるべきことは何か。

 それは、検証です。

 今回の事件で、国はどう情報を集め、どう判断し、どう行動したのか。

 その一つ一つに、ミスや改善できた部分はないのか。

 まずは、すべてをきちんと検証しなくてはなりません。

 

 メディアはそのために、情報公開と説明を政府に迫らねばなりません。

 野党は、与党を追求せねばなりません。

 ゴマカシはダメです。

 

 首相には、泣く前にやることがあります。

 それができないのなら、涙なんか猿芝居の価値もありません。泣いてすむなら苦労はないです。


 

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ssh706 交渉のパイプはことごとくオカミが潰していた [社会]

<2015>

 

 こんな話題ばかり書きたくはないし、一番悪いのがテロ行為であることも重々承知してはいますが、やはり失策は失策、きっちり批判させていただきます。

 政権・外務省のみならず、公安警察まで問題があるというお話です。

 

 

◆◆戦場ジャーナリストの常岡浩介さんが訴え「イスラム国・人質解放を妨害したのは公安警察だった」

 チェチェンやウクライナ、シリア、アフガニスタンなどを取材してきた戦場ジャーナリストの常岡浩介さんが2015122日、イスラム国・邦人人質事件を受けて、日本外国特派員協会にて記者会見した。常岡さん自身もアフガニスタンで拘束された経験を持つ。

 

イスラム国のウマル=グラバー司令官に接触

 常岡さんはまず「一昨年からイスラム国が支配する地域に三回入ってきた。私が取材したきっかけはずっとチェチェン戦争を取材してきたが、シリアで闘うチェチェン人を取材しました。このグループがイスラム国の司令官を紹介して、やりとりできる関係になった」と語った。司令官の名はウマル=グラバーと名乗った。昨年の八月にウマル司令官から常岡さんにメッセージが届いた。湯川遥菜さんを拘束したのだが、同氏が英語もアラビア語も出来ないために意思の疎通が出来ない。通訳と、イスラム法に基づく公正な裁判を行うので立会人・公証人になる人が必要としていると書いてあった。

 ウマル司令官は湯川さんに会ったことはないが直属の司令官が湯川さんの処遇を決める立場にあるという。ウマル司令官は上司に通訳としてイスラム法学者の中田考・元同志社大学教授を、立会人・証人として常岡さんを推薦した。

 常岡さんと中田考さんは9月3日に日本を発ち、6日にイスラム国の支配領域に入り、イスラム国の拠点都市・ラッカでオマル司令官と再会した。

 「オマル司令官が私と中田先生を招待したからできたことです」と常岡さんは語る。

 

イスラム国は「身代金の材料にしない」「見せしめのための処刑をしない」といった

 「司令官は湯川氏を身代金の材料にしない、見せしめのための処刑をしないというのがイスラム国の方針であると説明しました。」

 ウマル司令官と上官は湯川さんと常岡さんらをあわせる調整をした。しかし、運の悪いことに、シリア軍によるラッカへの大規模な空爆があり、ウマル氏の上官と連絡がとれなくなったために、常岡さんら二人はやむなく一時帰国した。

 常岡さんは次は10月7日に日本を発ち、イスラム国に入って、湯川さん奪還の交渉をしようと準備を進めていた。離日する前日の106日、常岡さんは北大生の私戦予備・陰謀の容疑で、警視庁の公安外事3課の捜査を受けることになった。そして、取材のために準備したカメラやパソコン、スマートフォン、ハードディスクなどが押収されたため、渡航が不可能になってしまったのだという。

 そして、常岡さんが持っていたイスラム国関係者の連絡先をすべて押収されてしまったために、取材源の秘匿・保護が不可能になった。常岡さんはイスラム国の関係者に捜査を受けたことを伝え、盗聴される恐れから、連絡もとらないようにしてきた。


 

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ssh705 sshはイスラム国のテロを非難し、安倍政権の対応を批判します  [社会]

<2015>

 

 こんな記事を書くことがないことをずっと祈っていたのですが、本当に残念です。

 イスラム国の人質となった二邦人のうち、湯川遥菜さんの殺害が実行されたようです。

 

 どんな理念・理想のためであろうと、このような行為を受け入れることは私にはできません。

 イスラム国のこの行為について、sshは強く非難します。

 

 かつて、カルト的な活動を行っていた集団の人間が、こんなことを言っていました。

 「大きな正義のためには、小さな悪は許される。」

 ふざけんなよ、と私は思いました。思い上がりも甚だしい。

 小さな悪を厭わない人間に、大きな正義など実現できるものですか。小さな悪を実行する人間は、大きな悪も実行するものです。

 目の前の一人の人間の命を粗末に扱う人間に、数多くの人間の幸福を実現することなどできるものですか。

 

 

 同時に、sshはこれまでの安倍政権の対応を強く批判します。

 湯川さんは2014年中にすでに拘束されていました。後藤さんにしてもそうです。

 その状況で、なぜわざわざ緊急でもない中東訪問に出向いたのか。

 しかも、イスラム国をわざわざ挑発するような会見を行ったのか。

 中東訪問前に、2人を救出するために、誰を通じて何を働きかけてきたのか。ハサン中田らイスラム国とつながりのある人間をなぜ公安にアゲさせたのか。そもそも外務省は何かやれたのか。

 人質事件が発生してからも、なぜ「テロには屈しない」と、交渉の可能性を否定するようなことを繰り返し繰り返し述べたのか。なぜ会見を控えて、情報収集と交渉に集中しなかったのか。

 緊迫した局面に、なぜ新年会や表彰式にいそいそと出かけたのか。

 

 「強い憤り」ってねえ。

 アンタには、憤る前にやるべきことが山ほどあったんだよ。


 

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ssh704 そもそも「イスラム国」ってどんな組織なの? [社会]

<2015>

 

 イスラム国による日本人人質事件はその後も進展がありません。2人の人質が無事に解放されることを願って止みません。

 

 それにしても、そもそもイスラム国とはどういう組織なのでしょうか?

 TVニュースをボケーっと見てると、イスラム教の過激なテロ集団という程度の印象です。

 LITERAがいいまとめを作ってくれていました。イスラム国について詳しく記した2つの書籍『イスラム国 テロリストが国家をつくる時』(ロレッタ・ナポリオーニ)・『イスラム国の正体』(国枝昌樹)を紹介した記事です。全部引用すると長くなるので、ところどころ略して(***が略した部分)引用します。太字はshiraによるもの。

 

 

◆◆***この2冊の本から浮かび上がる「イスラム国」の印象は、黒覆面の男たちが銃を掲げて跋扈する単なる野蛮な武装集団とはかなり違う。しっかりとした財政基盤を持ち、決算書も作成し、都市インフラを整備するなど、限りなく「国家」に近づきつつある。とはいえ、その手法はテロと暴力の連続だ。最高指導者のアル・バグダディを頂点に優秀な人材を集め、財政、捕虜、徴兵、法務、広報などの各大臣を配している。その意味では、成功したオウム真理教と言えなくもない。

 

「イスラム国」がこれまでの武装過激派組織と際立って違うのは、次の3点だと国枝氏はいう。

1)「国」を名乗り、領土を主張し、行政を敷いていること

2)インターネット上で効果的にメッセージを発信していること

3)欧米人を含む外国人の参加が多いこと

 

 とくに(1)は重要だ。「イスラム国」の目的は明確すぎるほど明確で、イスラム教の預言者ムハマンドの「代理人」を意味する「カリフ」を頂点とするイスラム国家をつくることだ。1922年のオスマントルコ帝国の崩壊でなくなったカリフ制を再興し、聖典コーランやムハマンドの教えを厳格に守る国を目指している。

 ***例えば、「イスラム国」が急成長したのはシリアの内戦に介入してからだった。シリアのアサド政権に対抗する反政府組織が入り乱れる状況につけ込んで権益を拡大した。群雄割拠する反政府組織の目的は文字通り、反政府つまりアサド政権の打倒にあった。これに対して、「イスラム国」***は内戦で荒廃した土地を支配下に置くことを主たる目的に戦った。

 こうして獲得した「領土」には行政を敷き、恭順する住民にはさまざまなソーシャルサービスさえ施し始めた。

 上級幹部は前出の最高指導者で「カリフ」を名乗るアル・バグダディを含めて12人。バグダディの下に「シリア担当」と「イラク担当」の最高統括官がいて、その下に各大臣、さらにその下に準幹部が25人程度いる。その3分の1がイラク人だ。***

 幹部はそれぞれ県知事のような形で支配地域に配置され、その下にまた各担当者が置かれている。税金を徴収するが、アサド政権よりも公正かつ税額も少なめで領収書も発行するので、街の商人には歓迎されているという報道もある。道路を補修し、家を失った人のために食料配給所を設置し、電力の供給も開始した。かつてアフガニスタンを支配していたタリバンは偏執狂的な傾向があってワクチン投与には懐疑的だったが、「イスラム国」はポリオワクチンの接種も推進している。

 それだけではない。「建国」以来、米ドルのほか、シリアでは「シリア・ポンド」、イラクでは「イラク・ディナール」が使われていたが、昨年11月から独自の通貨発行まで始めた。単位は、金貨が「ディナール」、銀貨が「ディルハム」、銅貨が「ファルス」とアラブ世界ではよく使われる単位となっている。驚くべきことである。


 

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ssh703 こんな時に新年会や表彰式に出るのか〜ssh701のさらなる余白  [社会]

<2015>

 

◆◆22日の安倍首相の動静 

▽9時40分 官邸で日本を元気にする会の松田代表、井上国対委員長。

▽9時59分 谷内国家安全保障局長、北村情報官、平松外務省総合外交政策局長、防衛省の黒江防衛政策局長、河野統合幕僚長。

1025分 宮沢経産相、上田資源エネルギー庁長官ら。

1145分 インドネシアのゴーベル貿易相。

12時2分 谷垣幹事長。

14時 オーストラリアのアボット首相と電話。加藤、世耕両官房副長官が同席。

1436分 寺田最高裁長官。この後、根本匠衆院議員。

1513分 地域再生計画認定書授与式。

16時9分 グランドハイアット東京で新経済連盟の新年会。

17時3分 官邸で岸田外相、外務省の斎木次官、林欧州局長。外相、次官が残る。

1752分 ホテルニューオータニで日本ベンチャー大賞表彰式。

1833分 官邸で菅官房長官、加藤、世耕、杉田各副長官、国家安全保障局長、西村危機管理監、情報官、外務次官。

19時1分 情報官。この後、キャメロン英首相と電話。国家安全保障局長、加藤、世耕両副長官が同席。

1937分 公邸に。

2150分 官房長官、加藤、世耕、杉田各副長官、国家安全保障局長ら。

(日本経済新聞 2014.1.23. 太字はshiraによる)◆◆


 

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ssh702 政府と外務省は自己責任論で人質を見捨てるつもりらしい〜ssh701の余白 [社会]

<2015>

 

—2014123日追記あり

 

◆◆日本人ジャーナリストら2人を拘束しているイスラム国とパイプを持つ、イスラム法学者のハサン中田氏が、きょう、日本外国特派員協会(FCCJ)で記者会見した。(中略)氏は北大生のシリア渡航を手助けしようとした「私戦予備罪」の容疑で、警察から家宅捜索を受けている。このため弁護士が同席。FCCJでは異例の記者会見となった。

 「被疑者の立場にあるので多くの人の前に出ることを控え、イスラム国との接触も避けていたが、今回は人命が懸かっている・・・」。中田氏は記者会見に臨んだ苦しい胸のうちを明かした。「イスラエルと国交を持つのは中東アラブ・イスラム世界では偏った外交」「日本人2人が人質に取られていることを知りながら、イスラム国との戦いを(安倍首相が)口にしたのは不用意だった」。闇雲に米国に追随する日本の外交と安倍首相の能力のなさが、今回の事件を呼び込んだ・・・中田氏は言外に語っているようだった。

 中田氏は昨年8月に湯川遙菜さんを救出するため、トルコ経由でシリアに向かった。「裁判にかけるのでイスラム法がわかり、日本語とアラビア語が出来る人をお願いしたい」という要請がイスラム国のウマル・グラバー司令官からあったのだ。この人脈(パイプ)は今も生きている。

 身代金の要求がYouTubeによって公のものとなっても「日本政府から派遣要請はない」と中田氏は話す。

 日本人フリー記者が次のように質問した「日本政府はイスラム国との交渉のパイプを持っていない。にもかかわらず、パイプを持つ中田氏に要請してこないとしたら日本政府は人質を救出する気があるのだろうか?」

 中田氏の答えには今回の事態が凝縮されていた(湯川さん解放交渉のため)外務省に知らせ協力を申し出たが、『自己責任だ、協力はいらない』と言われた。(政府に救出する意欲があるのか)きわめて怪しいと思っている」。

 「イスラム世界で日本は同盟国でありながらアメリカとは違うと思われてきた。(しかし安倍首相が)イスラム国を名指しして『戦う』と言ったことで、十字軍と思われても仕方がない状態になった」-中田氏は無念の表情を浮かべながら語った。(中略)

 記者会見の最後、中田氏は日本語とアラビア語で呼びかけた。イスラムの考えを熟知するイスラム法学者であり、ムスリムでもある氏でしか語れない言葉だった。「日本の政府に対して、イスラム国が考えている事を説明し、こちらから新たな提案をするから待ってほしい。72時間で人質に対して何かするのをやめてほしい。私も行く用意がある・・日本人を釈放することがイスラム国のイメージを良くする・・」。

(田中龍作ジャーナル 2014.1.22.)(太字はshiraによる)◆◆


 

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