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ssh167 実戦トレーニング2008〜教育系編 [小論実戦トレーニング]

<2008>

 

 いよいよ一般入試シーズンです。

 国公立大学の出願が済んだ人も、これからの人も、いよいよ正念場です。

 

 さて、昨年のこの時期、sshは実戦トレーニングと題していくつかの予想テーマと、その攻略法を紹介しました。

 今年もやりたいと思います。

 

 まずは、教育系のみなさんへ。

 今年の実戦トレーニングのテーマは、これ。

 

 学力問題について、あなたの意見を述べて下さい

 

 これは面接でいきなり聞かれる可能性も大いにあるテーマです。


 

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ssh59 「小学校英語必修問題」攻略法〜実戦トレーニング(7) [小論実戦トレーニング]

<2007>

<テーマを絞ろう>
 英語教育というのは、やたらめったらと語りようのあるネタです。誰にでも何かどうか語れます。そのくせ、誰にも決定版のような意見が言えません。 
 しかし、今回のテーマは、小学校で英語を必修にすることの是非です。決して、日本の英語教育全体を対象にしているのではありません。
 ここでは、グッとガマンして、このテーマだけを考えていくのが得策です。でないと、確実にとっ散らかります。
 小学校英語必修だけに絞るのですから、例えば、現在の英語教育全般への批判などはあまり展開しない方がいいです。
 というか、そんな紙幅はありません。

<ターゲットを決めよう>
 ターゲットというのは、まさしく標的です。
 今回のテーマの、ここを狙ってバキューンと弾を打ってやろう=ここを攻撃してやろうという、そのターゲットです。
 今回のテーマなら、ターゲットは、3つ選べます。

 ターゲット1: 小学校
 ターゲット2: 英語
 ターゲット3: 必修

 このどれかをバキューンと狙い打って、穴を作ります。そこが突破口となります。

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ssh58 「小学校で英語」への補足〜実戦トレーニング(6) [小論実戦トレーニング]

<2007>

 ssh57は、社会一般にも論議の多い問題です。ですので、攻略法の前に、もう少々の補足を。

<背景を整理する>
・「日本人は英語ができない」という指摘は、本当なのか?もし本当だとすれば、その原因は何か?それは、早期教育で克服できるのか?
・日本人に必要な英語力とは何か?
・そもそも、日本人に英語力は必要なのか?
・英語は本当に国際語なのか?

<対象者を整理する>
・何歳くらいからがベストなのか?
・全員にやらせるべきなのか、希望者のみでいいのか、全員一律に禁止すべきなのか?

<方法を整理する>
・誰が教えるのか?日本人か、AETか?
・どんなふうに教えるのか?ゲーム的なものか、基礎重視か、読み書き重視か?
・授業時間数はどのくらい?

<台所事情を考える>
・教える人間はどこから連れてくるのか?予算はどこから出すのか?
・英語の授業を入れるためには、他の教科を削らなければならない。何を削る?
・塾で学ぶ場合、塾のないイナカ者はどうする?

<常識を疑う>
・「読解や文法中心の英語教育が日本人の英語力向上を阻んでいる」という指摘は、本当に正しいのか?
・日本人が苦手なのは、本当に会話や聞き取りなのか?
・「中学高校と6年間も英語を勉強しているのに、会話も満足にできない」という指摘は正しいのか?6年で英語はモノになるのか?
・諸外国、特にアジア諸国に比べて日本人の英語力が低いというのは事実か?
・言語学習は早い方がいいというのは、本当か?

<その他>
・外国語の早期教育は、母国語の学習をジャマするものなのか?

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ssh57 小学校で英語を必修とすべきか〜実戦トレーニング(5) [小論実戦トレーニング]

<2007>

 今回はもう、いきなりテーマからいきます。
 
 「小学校で英語を必修にすべきだ」という意見があります。これについて、あなたの考えを述べなさい。

 対象となるのは、外国語系統と教育系統の受験者ということになりますか。
 ただし、わずか47文字(句読点込み)のテーマではありますが、いろいろ誤解のネタや突っ込みどころがありますので、そこについてのヒントは与えておきましょう。

 ・必修科目というのは、全員が必ず授業で学ぶという意味です。(希望者だけが学ぶものは「選択科目」と言います。また、例えばこの3つからどれか1つを必ず学ぶというようなものは「選択必修科目」と言います。ちなみ、高校の英語は必修でなく、選択必修です(外国語の中から1つを選択)。
 ・このテーマでは「何年生から」「どのくらい」「どんなやり方で」必修にすべきかは一切触れられていません。
 ・テーマで必修にすべしと主張されているのは「英語」です。「外国語一般」ではありません。
 ・同じく、「小学校で必修にすべきだ」という主張です。学校外での、例えば塾などで学ぶことについては触れられていません。
 ・ちなみに、現文部科学大臣は、この意見には消極的です。
 ・「あなたの考えを述べなさい」というのは、もちろん、意見と論拠を述べなさいという意味です。

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ssh50 「小児科不足問題」攻略法〜実戦トレーニング(4) [小論実戦トレーニング]

<2007>

<医学科にテーマ型は少ない>
 いきなりで恐縮ですが、実は医学部医学科(以下、単に医学科と書きます)の小論文に、ssh49のようなテーマ型の出題はあんまりないんです。信州大学のように毎年テーマ型を出すのは少数派。多くは課題文型、それも、どえらい分量の課題文が課されるタイプです。

<なぜテーマ型は少ないのか>
 大学に出題意図を直接確認したわけではないですが(そんなこと普通できないけど)、大学の先生や予備校の話を総合すると、以下のような理由のようです。
 ①英文の課題文を読む力を見たい
 ②小論文という形で理科やリテラシー(読解力)を問いたい
 ③テーマ型のような問いは面接でも聞ける

<抄読会をご存じ?>
 かつて医学と言えばドイツ語の世界でしたが、今は何てったって英語です。それも、会話じゃなくて、とにかく読解力です。
 「抄読会(しょうどくかい)」というのをご存じでしょうか?
医師が毎週なり毎月なり定期的に集まって、世界中の学会や学術誌などで報告される最新の医療関係の資料を読む、いわば勉強会です。世界中のですから、もちろん、すべて英語です。誰かが訳してくれるのを待っていたのでは乗り遅れてしまいます。
 抄読会の持ち方もいろいろですが、よくあるパターンは、当番を決めて持ち回りで英文を読んで、その内容を要約解説するようです。当番でない人はそれを聞いてノートを取ったり質問したりして勉強し合うわけです。
 医師にとって、専門分野の英文の要旨を素早くつかむ能力というのは、従って絶対必需品です。①が多いのはそういう理由です。

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ssh49 小児科医はなぜいない〜実戦トレーニング(3) [小論実戦トレーニング]

<2007>

 実戦トレーニング第2段です。

 sshの実戦トレーニングは、今年の大学入試で扱われる可能性が高いと思われるテーマを選びます。前回のゼロトレランス指導は、いじめや未履修問題と並んで今年の教育系で狙われる可能性大と読んでいます。

 で、今回は教育系と双璧の小論の宝庫(?)、医療系のみなさま向け。
 医療で今年大きく問題となったこととしては、鳥インフルエンザ、助産婦不足、看護師不足、卵子バンク、医療事故などなどです。どれも重い問題ですが、sshが今年の予想出題問題として選ぶのは、これ。

 今年、小児科医の不足という新聞報道が多くなされました。
これについて、あなたの考えを述べて下さい

 ssh47に比べてずいぶんとブッキラボーというか不親切な出題の仕方ですが、これは理由があってのことです。攻略法はssh50。

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ssh48 「ゼロトレランス」攻略法〜実戦トレーニング(2) [小論実戦トレーニング]

<2007>

 ゼロトレランス指導(メンド臭いので、以下ZTと略記)の是非についてどう思うか、理由をつけて述べてみましょうという、ssh47の実戦トレーニングの攻略編です。

 まず、断っておきますが、私は解答例は書きません。あくまで攻略法だけ紹介します。

<意見はどれでもいい>
 最初に、ZTに賛成か反対かどっちでもないか、という立場=意見ですが、これはどれでも構いません。どれを選んでも点数に変化はありません。ということは、正直に自分の意見を選ぶのが一番ラクです。

<敵を知る>
 実はssh47にはあちこちにヒントが仕組んでありました。
 その一つが、ZTは「日本では「厳しい指導」「厳罰主義」という程度の感覚で紹介されているようです。」という部分です。
 ここをわざわざ「紹介されているようです」と結んだのは、実はZTと厳罰主義はまったくのイコールではないことを暗示したんです。
 ZTの是非を語るのなら、ZTの正確な定義を知る必要があります。
 少なくとも、ZTは体罰を認める考え方ではありません。あくまで、トレランス=寛容性を拒否するやり方です。つまり、いわゆる情状酌量をゼロにするというやり方です。「親との関係に苦しんでいた」とか「相手にひどいことを言われた」等の、まあそれならムリもないかなあと思えるような部分も認めないということです。そうなると、結果として厳しい罰が課されやすくはなりますが、決してハナっから厳罰を狙っているわけではありません

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ssh47 ゼロトレランス〜実戦トレーニング(1) [小論実戦トレーニング]

<2007>

 本番シーズン突入ということで、実戦トレーニングと行きましょう。
 まずは、教育系のみなさま向け。

 ここ数年「ゼロトレランス」という言葉が紹介されています。直訳すれば「無寛容」ということでしょう。もともとは銃社会アメリカで出て来たもののようですが、日本では「厳しい指導」「厳罰主義」という程度の感覚で紹介されているようです。
 ゼロトレランス指導については、今のところ賛否両論です。いじめなどのシビアな問題に対しては厳しく立ち向かうべしという意見、実際にゼロトレランスで効果が上がったという報告もなされています。反面、未成年から更正の機会を奪うという意見や、厳罰主義の指導が行き詰まり、やり方を変えたら成果が出たという報告もあります。

 では、実践ならぬ実戦問題。

 あなたは、ゼロトレランス指導についてどう思いますか?
 賛成・反対・どちらとも言えないなど、自分の立場(=あなたの意見)を明確にし、その理由(=論拠)を添えて述べて下さい。

 何せ小論文は「意見と論拠」ですからね。自分の立場とその理由はぜーったいに言わなきゃダメですよ。ダメってことは、0点ってことですからね。
 攻略法は、次回。
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